まるみのあっちこっち巡り

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紀尾井坂を歩く

2021-02-04 00:31:49 | お出かけ 東京



外堀通りを赤坂御用地に沿って歩くと
ホテルニューオータニが見えてきました。
銀杏も黄色い葉をたくさん残しているようです。







旧江戸城の外濠である弁慶濠は、ボート乗りができます。
水運の要としても機能してきた濠が、
戦後に瓦礫処理のために埋め立てが進められましたが、
弁慶濠は、ほぼ往時の形のまま現存しています。







江戸城外堀には36の見附門があったと言われ、
役人が人々の出入りを監視して
外敵の侵入を防ぎました。

通常の見附門は二重の門が築かれていましたが、
こちらには周囲の高い地形を生かして
土塁が築かれていました。

カギ型に曲がった道の地形を生かした見附跡は
貴重な遺産で、国指定史跡になっています。







小説・映画『人間の証明』 の作中で、
ホテルニューオータニの外見と被害者混血青年の
ダイイングメッセージ「ストウハ」が伏線になります。
作者の森村誠一氏はこちらでの勤務経験があるとか。







「ストウハ」がストローハットを意味すると推理したのは、
事件現場であるホテルの回転ラウンジの照明が、
遠目には麦わら帽子のように見えるからだそうですが、
一目見てニューオータニとわかる建物です。

ニューオータニと言えば、今では半沢直樹







正門近くにある開業25周年を記念したガス灯。
点火されている写真ではなくて残念ですが。







紀尾井坂は、喰違見附から清水谷に至る
全長200mほどの区間で、
江戸時代における正式名称は「清水坂」でした。

当時周辺一帯には大名の江戸藩邸が多くあり、
南側に紀州徳川家、北側には尾張徳川家、
彦根藩井伊家の屋敷が角を接しており、
「紀尾井坂」の名称になっています。







1874年右大臣岩倉具視に対する暗殺未遂事件、
1878年大久保利通が暗殺された「紀尾井坂の変」、
歴史的事件が起きた紀尾井坂ですが、
秋から冬の銀杏、春は桜が美しい坂です。

東京都千代田区

2020.12.12

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