奈良県を代表する「苔の寺」として知られ、
ひっそりと佇む古刹である秋篠寺は
木々と美しい苔に囲まれています。
山門から拝観受付までの山道は苔の道になっており、
特に春から夏にかけての季節は最も美しく、
多くの人が苔を見に参拝しますが、私もその一人。
境内は木で覆われているため、日陰が多くなり
苔が生息するには適した環境になったのです。
苔寺といえば、京都の西芳寺が有名ですが、
中学の修学旅行で訪れた際には、
苔の印象があまりにも強く、
他は何も覚えていません。
本尊は薬師如来、伎芸天像と国宝の本堂で知られます。
奈良時代末期780年頃、光仁天皇の勅願によって建立され、
開山は善珠僧正と伝えられています。
平城京西北の外れ「秋篠」の
地に建てられのでこう呼ばれています。
秋篠宮の宮号は、和歌の歌枕として有名な奈良市の
「秋篠」に由来するものですが、
「秋篠寺の技芸天像が、文仁親王妃紀子に似ている」と
話題になったこともありました。
奈良県奈良市秋篠町757
2007.5.3
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