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’07/11/18の朝刊記事から
サイクロン 死者2000人超に
バングラデシュ 被害なお拡大も
【ニューデリー17日共同】バングラデシュを直撃した大型サイクロン「シドル(目)」で、17日のAP通信によると、軍当局者は死者数は1723人と述べた。
地元テレビは救援当局者らの話として死者が2000人を超えたと報じた。
フランス公共ラジオは死者数が数日以内に数千人に達する虞があるとのバングラデシュ政府当局者の見方を伝えた。
軍や警察などは4万人以上を動員し救援活動を本格化させており、死者数はさらに増える虞がある。
1970年、91年に10万人以上が死亡したサイクロンに匹敵する規模という。
気象当局は「過去の被害を教訓に万全の準備を整えた」としていた。
地元報道によると、世界食糧計画(WFP)は40万人分の緊急食糧支援を実施すると明らかにした。
道路や通信が寸断されるなど救援活動には困難も伴っており、被害の全容把握までには数週間かかるとみられる。
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’07/11/17の朝刊記事から
バングラデシュ サイクロンで500人以上死亡
インドでも数万人避難
【ニューデリー16日共同】ベンガル湾に発生した大型サイクロン(台風)が15日夜、インド東部オリッサ州からバングラデシュまでの一帯を直撃し、ロイター通信はバングラデシュ政府や赤十字の当局者の話として、同国で16日までに少なくとも508人が死亡したと報じた。
バングラデシュの救援関係者によると、死者は696人に達したという。
沿岸地帯では強風や高波で多数が家を失ったほか、漁民千人以上が行方不明になっており、地元の報道では死者が千人に達するとの見方もある。
サイクロンは最大風速55メートル以上。
バングラデシュではガンジス川などが流れ込む河口地帯で、政府が最高レベルの警報を出し、約120万人がサイクロン用のシェルターで避難生活を送った。
インドのオリッサ州、西ベンガル州では数万人が高台などに避難したが、大きな被害はなかった。
沿岸一帯では木が根こそぎ倒れるほどの強風や、高さ5、6メートルの高波に襲われるなどして、家屋が壊れたり浸水したほか、収穫期を迎えた稲など農作物に深刻な被害が出たもようだ。
バングラデシュはデルタ地帯にあり、国土の大部分が低湿地にあることからサイクロンの被害を受けやすく、1991年には14万人近くが死亡する大きな被害をもたらした。
’07/11/16の朝刊記事から
M6超の余震2回 チリ
【リオデジャネイロ15日共同】米地質調査所によると、南米チリで15日正午すぎ(日本時間16日未明)、マグニチュード(M)6.2と6.8の地震が立て続けにあった。
震源は北部アントファガスタ県。
同県では14日正午すぎにM7.7の地震が発生しており、余震とみられる。
AP通信によると、14日の地震では、崩れた民家の下敷きになって2人が死亡、計100人以上が負傷した。
その後もM5前後の余震が続いていた。
チリ政府は15日、一連の地震で同日までに4000棟が全半壊、約1万5000人が家を失ったことを明らかにした。
'07/09/12の朝刊記事から
スマトラ沖でM8.2
インドネシア 7人死亡、100人負傷
【メダン(インドネシア・スマトラ島)12日共同】米地質調査所によると、インドネシア・スマトラ島南部沖のインド洋で12日午後6時10分(日本時間同8時10分)ごろ、マグニチュード(M)8.2の地震があった。
同島各地で建物が倒壊、地元ニュースサイトによると、南部ブンクル州で7人が死亡した。
約100人が負傷したとの情報もある。
AP通信によると、現地ではM6.6などの大きな余震が続き、インドネシア気象庁はスマトラ島沿岸部に2度にわたり津波警報を発令した。
日本の気象庁によると、島中部パダンで1メートル、オーストラリア・ココス諸島で10センチの津波を観測。
パダンでは最大3メートルの津波があったとの情報もある。
同庁はインド洋の広い範囲で津波が起きる可能性があるとしており、インドやマレーシア、スリランカなどでも津波の警戒態勢を取った。
スマトラ島の警察当局者は共同通信に対し、ブンクル州で建物が損壊し住民多数が非難したと述べた。
建物多数が損壊したとの情報もあり、被害が拡大する虞もある。
広い範囲で揺れがあり、インドネシアの首都ジャカルタでも強い揺れを感じた。
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'07/08/27の朝刊記事から
ギリシャ 山火事の死者 56人に
オリンピア遺蹟に接近
【ローマ26日共同】AP通信によると、ギリシャ各地で猛威を振るう山火事の死者は26日までに、計56人に上った。
また、ギリシャのテレビ各局は26日夕、ペロポネソス半島にある古代五輪発祥の地オリンピア遺蹟に、山火事がかなり接近していると報じた。
オリンピアには競技場跡のほか、近代五輪の採火式を行うヘラ神殿跡、貴重な出土品を集めた博物館などがあり、山火事で博物館が最も危機にさらされている。
ギリシャ政府はブルガラキス文化相を現地に派遣、軍隊を含めた懸命の消火活動を空と陸から行っている。
一方、同半島南西部にある世界遺産、アポロ・エピクリオス神殿の約3キロ先にも火は迫っている。
欧州連合(EU)などからの援助が本格化し、各国から航空機計31機が消火活動に参加。
ギリシャでは来月16日に総選挙が予定されているが、政党の選挙活動は事実上中断した。
英BBC放送は「投票は延期せざるを得ないだろう」という複数の政治評論家の見方を伝えた。
災害対策の不手際を指摘されたカラマンリス首相は、被災者に1世帯あたり3千ユーロ(約48万円)の見舞金と6千ユーロの家具補償費を支払うことを発表。
政府関係の建物は25日から半旗を掲げ、シーズン開幕予定となっていた週末のプロサッカーの試合はすべて中止された。
消防庁報道官によると、南部アレオポリで6人が死亡した山火事で、65歳の男が25日、放火と殺人容疑で逮捕された。
動機などは不明。
APによると、ほかに計6人が放火、失火の疑いで逮捕、拘束された。