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'07/06/22の朝刊記事から
タイ最高検 タクシン前首相起訴
夫人も 土地不正取得の疑い
【シンガポール21日勝木晃之郎】タイ最高検察庁は21日、タクシン前首相とポッチャマン夫人が国有地を不正に取得したとして、国家汚職防止法違反などの罪で最高裁判所に起訴した。
昨年9月のクーデターで失脚したタクシン氏に対する起訴はこれが初めて。
検察庁によると、ポッチャマン夫人は2003年にバンコク市内の国有地を相場を大幅に下回る安値で購入した。
この取引に当時首相だったタクシン氏の影響力が働いたとされ、法律で禁じられた政権幹部とその配偶者による公的機関との取引に該当するとみなされた。
現在、タクシン夫妻はともに海外に滞在中だが、公判に出廷しなかった場合、逮捕状を取るとしている。
クーデター後に実権を握る軍政は、タクシン氏が創設した旧与党・タイ愛国党の解党や5年間の政治活動禁止、一族の資産凍結などタクシン氏追及の手を矢継ぎ早に打ち出している。
今回の起訴は受理される可能性が高く、過去の不正が明確になれば、反政府運動を続けるタクシン氏支持者の多くも離反する可能性が高い。