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'07/06/22の朝刊記事から
総連不正登記 元長官に1億円
仲介役の元社長から 本部提供資金か
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部をめぐり虚偽の所有権移転登記が行われたとされる事件で、購入側の緒方重威・元公安調査庁長官(73)が中央本部の売買契約について、入金の可能性に懸念を持ち、資金調達の裏付けをしないまま契約締結に応じていたことが21日、関係者の話で分かった。
東京地検特捜部は、緒方元長官が出資予定の投資家に能力がないことを早い段階で認識していた疑いがあるとみて、代金の支払い前に移転登記された経緯の全容解明を急いでいる。
また、売買交渉を仲介した元不動産会社社長(73)から元長官が1億円を受け取っていたことも新たに判明。
朝鮮総連が4月、元社長に提供した4億円以上の資金の一部だった可能性があり、特捜部が調べている。
関係者によると、売買契約は5月末、元社長の東京都中央区にある事務所で、朝鮮総連関係者や代理人の土屋公献・元日弁連会長(84)も同席して結ばれた。
購入代金の35億円は、元社長の知人の元銀行員が紹介した投資家が出資する予定だったが、緒方元長官は以前から投資家について「金を集めてくると言いながら、全く用意できない」などと出資の確実性を疑問視していた。