Kodak DC4800
'07/08/02の朝刊記事から
朝青龍、2場所出場停止
サッカー問題 相撲協会が処分
日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で緊急理事会を開き、けがで夏巡業への休場届を出しながら、故郷のモンゴルでサッカーに興じた横綱朝青龍(26)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、高砂部屋=に対し、9月の秋場所と11月の九州場所の2場所の出場停止と九州場所千秋楽までの謹慎、4カ月間、30%の減俸を決めた。
現役横綱への出場停止、減俸処分は史上初。
また師匠の高砂親方(元大関朝潮)にも4カ月間、30%の減俸処分が科された。
相撲協会の北の湖理事長(元横綱北の湖)は「ファンが夏巡業を期待していたのにもかかわらず軽率だった。ファンあっての大相撲ということを重視した妥当な罰則だ。横綱は常に自分の行動が多くの人に見られているということを自覚してもらいたい。朝青龍本人はがっかりしたかもしれないが、気を取り直して(もう1度)雄姿を見せて欲しい」と説明した。
一方、朝青龍は師匠を通じて「真摯に受け止めます。治療しながら、12月の冬巡業と(来年)1月の初場所に備えていきます」とコメントした。
朝青龍は名古屋場所を14勝1敗で3場所ぶり21度目の復活優勝。
しかし左肘痛と腰の疲労骨折などで全治6週間の診断書を提出し、3日からはじまる夏巡業への休場を決めながら、先月25日にモンゴルで元日本代表の中田英寿氏らとサッカーのイベントに参加。
内外から非難が集中し、理事長に謝罪していた。
現役横綱の不祥事としては、途中休場した1949年秋場所中に日米野球を観戦し、責任を取って自ら引退した前田山の例がある。
また87年末に師匠との確執から双羽黒が廃業した際には、師匠のほか、横綱推挙の責任から全理事に減俸処分が科された。