備 忘 録"

 何年か前の新聞記事 070110 など

米産牛輸入30カ月以下に緩和へ

2010-06-12 22:48:21 | 政治

Kodak DC4800

'07/08/04の朝刊記事から

30カ月以下に緩和へ
米産牛輸入で政府方針


米国産牛肉の輸入で政府は3日、輸入条件を月齢20カ月以下から、30カ月以下へ緩和するため手続きを進める方針を固めた。
この日終了した日米専門家会合で、米側の対応に大きな問題がなかったため。
8月中にも食品安全委員会に条件緩和のリスク評価を諮問し、問題ないとの結論が出れば、年内にも緩和される可能性がある。

日本側は米国側の緩和要請を受け5月、米食肉処理施設を査察し、「体制に問題がない」として全箱検査を終了。
6月から、日米専門家の協議を始めていた。
ただ、国産牛には20カ月以上に牛海綿状脳症(BSE)検査を義務付けており、日米で基準が異なる事態になれば、食の安全をめぐって疑問の声が出ることも予想される。

3日に終了した日米の専門家会合では、米国側が、BSE感染にかかわるとされる肉骨粉の規制状況などを報告。
牛の飼料工場の98%以上で肉骨粉が使われていないとした。

これを受け、日本側は「米国のBSEリスクが低下していることが示された」(農水省)と評価。
今後、データを詳しく分析・評価した上で、日米両国が、米側の対応を評価する報告を共同発表する方針だ。

この共同報告を基に日本政府は、全国で消費者からの意見聴取を行った上で、8月中にも学識者からなる食安委に条件緩和のリスクを評価するよう諮問する見通し。
食安委は数カ月程度かけて結論を出す予定だ。

しかし、韓国で2日、米国産牛肉から輸入が禁じられた部位が見つかったとして輸入を停止。
安全性を懸念する声もあり、食安委に慎重な評価を求める声も上がりそうだ。

米国産牛肉の輸入条件
米国は今年5月、国際獣疫事務局(OIE)が米国の牛海綿状脳症(BSE)リスクについて、「牛の月齢を問わず輸出可能」と認定したことを受け、日本に対し輸入条件を緩和するよう要請。
日本は、国際的にも特に厳しい月齢20カ月以下を条件としているが、アジアや欧州などの多くの国は月齢30カ月以下を採用している。


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A級戦犯合祀に昭和天皇不快感

2010-06-12 20:35:06 | 社会

Kodak DC4800

'07/08/04の朝刊記事から

A級戦犯合祀に昭和天皇不快感
「関係国と禍根」
元侍従長歌人に 和歌に込めた思い説明


靖国神社のA級戦犯合祀に対する昭和天皇の考えとして「戦死者の霊を鎮めるという社の性格が変わる」「戦争に関係した国と将来、深い禍根を残すことになる」との懸念を、故徳川義寛元侍従長が歌人の岡野弘彦氏(83)に伝えていたことが3日、分かった。
昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を示していたことは、故富田朝彦元宮内庁長官(函館市出身)のメモなどで判明しているが、具体的な理由までは明らかになっていなかった。
A級戦犯合祀をめぐる論議にあらためて一石を投じそうだ。

合祀への懸念は、昭和天皇の側近トップだった徳川元侍従長が1986年秋ごろ、昭和時代から皇室の和歌の指導に当たってきた岡野氏に明かした。

岡野氏も昨年末にまとめた昭和天皇の和歌の解説書「四季の歌」の中で触れている。

岡野氏によると、徳川元侍従長が昭和天皇の和歌数十首について相談するため、当時岡野氏が教授を務めていた国学院大を訪れた。

持ち込んだ和歌のうち86年の終戦記念日に合わせて詠んだ「この年のこの日にもまた靖国のみやしろのことにうれひはふかし」という一首が話題になり、岡野氏が「うれひ」の内容を尋ねると、徳川元侍従長がA級戦犯合祀に言及。
「お上(昭和天皇)はA級戦犯合祀に反対の考えを持っておられた。理由は二つある」と切り出した。

その上で「一つは(靖国神社は)国のため戦いに臨んで戦死した人々の御霊を鎮める社であるのにそのご祭神の性格が変わるとお思いになっておられる」と説明。
さらに「戦争に関係した国と将来、深い禍根を残すことになるとのお考え」と明言したという。

元侍従長は「こうした『うれひ』をはっきりお歌になさっては差し障りがあるので少し婉曲にしていただいた」と歌の背景を話したという。

靖国神社をめぐっては、前年の85年8月15日、中曽根康弘首相(当時)が閣僚とともに公式参拝。
中国などの反発を招き、翌86年8月の参拝を見送った経緯がある。

昭和天皇は戦後、靖国神社を8回参拝したが、A級戦犯合祀が明らかになる前の75年11月が最後だった。
現在の天皇陛下は即位後、参拝していない。



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