KODAK DC4800 ZOOM DIGITAL CAMERA 5.9 mm f/2.83 1/431sec ISO100
’08/04/26の朝刊記事から
硫化水素 巻き添え拡大
硫化水素による自殺の連鎖が止まらない。
共同通信のまとめでは、4月に入ってから全国各地で50件以上発生し、発見者や家族、近隣住民ら120人以上が不調を訴えるなど、巻き添え被害も拡大している。
総務省消防庁は「腐った卵のような異臭を感じたら避難してほしい」と注意を呼び掛けている。
今月自殺53件 120人が不調
25日には東京都心の高級ホテルや横浜市のマンションなど、23日には高知県内の5階建て市営住宅で自殺があり、宿泊客や周辺住民多数が避難。
高知のケースでは自殺した少女の家族を含む約90人が病院で手当を受けた。
各地の警察などが公表した硫化水素による自殺は、2月、3月は3-4件だったが4月には少なくとも53件(25日時点)と急増。
家族の意向などで公表されない事例も多いとみられ、実際の件数はさらに多い可能性がある。
自室や公衆トイレ、車内などで洗剤類を混ぜてガスを発生させる方法がほとんどだ。
自殺を図った本人が「毒ガス発生中」「危険」などの張り紙をしていたケースも多いが、結果として救助に入った家族や周辺住民の被害は防げていない。
ガスは空気より重いものの、階上の住民が被害に遭った例もあり、巻き添えを防ぐのは難しそうだ。