‘08/06/20の朝刊記事から
米牛肉の規制明言
韓国大統領 再び謝罪、不備認める
【ソウル19日井田哲一】韓国の李明博大統領は19日、世論の反発が続く、米国産牛肉の輸入再開問題で記者会見し、「私と政府は痛切に反省している」とあらためて謝罪。
生後30カ月以上の米国産牛肉を「決して食卓に上がらないようにする」と述べ、事実上の輸入規制を明言した。
5月22日に続き2回目の謝罪。
李大統領は「食の安全に対する国民の要求をくみ取ることができず、子供の健康を心配する母親の気持ちを理解できなかった」と述べ、対応の不備を認めた。
ただ、市民団体などが求める米政府との再交渉については、「(再交渉を宣言すれば)国際的な信用を失う」と延べ、米国との追加的な交渉で対応する意向を示した。
輸入再開に抗議するろうそく集会は、反政府色が強まったことへの反発もあり、16万人以上が参加した10日以降は参加者が減少している。
今回の謝罪を受け、追加交渉の結果次第では、事態が鎮静化に向かう可能性も出てきた。