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'08/09/09の朝刊記事から
ロシア軍 1カ月以内に撤退
グルジア領 仏ロ大統領合意
【モスクワ8日加藤雅毅】ロシアとグルジアの軍事衝突に関し、欧州連合(EU)議長国フランスのサルコジ大統領は8日、モスクワを訪問し、ロシアのメドベージェフ大統領と会談した。
ロシアはグルジア領の緩衝地帯からの1カ月以内の部隊撤退に合意、10月15日にジュネーヴで和平に向け国際協議を行うことでも一致した。
米ロの「新冷戦」に発展したグルジア紛争は新たな局面を迎える。
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会談後の共同記者会見でメドベージェフ大統領は、グルジア西部乗せなきと国会の主要港ポチに駐留しているロシアの部隊を1週間以内に撤退させると表明。
グルジア領内2カ所に設置した緩衝地帯に展開している部隊については、10月1日までにEUの200人を含めた国際監視団が緩衝地帯に入った後、10日以内に撤退する。
ロシアが南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を承認したことに関しメドベージェフ氏は「意見の違いは残った」と述べ、EUの理解を得られなかったことを認めた。
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サルコジ氏は、紛争解決のため武力に訴えないとするグルジアのサーカシビリ大統領の書簡をメドベージェフ氏に手渡したことを明らかにし、「フランスとして武力の不行使を保証する」と述べた。
グルジア紛争の調停のためのサルコジ大統領のロシア訪問は2回目。
サルコジ氏は引き続き、グルジアの首都トビリシを訪問し、サーカシビリ大統領とも会談する予定。