’08/09/23の朝刊記事から
凶器は別のひも?
福岡 男児殺害容疑の母 供述
福岡市西区の小戸公園で小学1年富石弘輝くん(6つ)が殺害された事件で、殺人容疑などで逮捕された母親の会社員富石薫容疑者(35)=西区小戸3=が使用した凶器は、弘輝君の携帯電話のストラップ(首に下げるひも)ではなく、当時所持していた別のひも状のものである疑いが強いことが22日、福岡県警の調べで分かった。
薫容疑者が供述をしており、県警は詳しく調べて凶器の特定を急ぐ。
調べでは、薫容疑者は18日午後3時20分ごろ、公園の公衆トイレの多目的トイレ室内で弘輝君の首をひも状のもので絞めて殺害し、トイレ裏側の外壁と柱のすき間(幅約55センチ)に遺体を捨てた疑いで逮捕された。
県警は当初、弘輝君の首に残る圧迫痕の形状から、凶器は携帯電話のストラップの疑いが強いとみていた。
しかし薫容疑者は、凶器は別のひも状のもので「背後から絞めた」と供述。
県警は首の圧迫痕と照合し、これが凶器の可能性が高いと判断した。
県警によると、薫容疑者は動機について「自分が病気を抱えているため将来を悲観し、子供を殺して自分も死のうと思った」と話す一方、「最初から殺すつもりはなかった。衝動的に首を絞めた」と供述している。
県警は自殺するためにひも状のものを用意していた可能性もあるとみており、犯行の計画性の有無も調べる。