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080319 チベット暴動 「収拾不能なら引退」

2013-05-16 19:47:26 | 中国
’08/03/19の朝刊記事から

チベット暴動 「収拾不能なら引退」
ダライ・ラマ呼びかけ


【ニューデリー、北京18日共同】チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は18日、亡命政府があるインド北部ダラムサラで記者団に「暴力が収拾のつかない状況になれば(政治的ポストから)完全に引退する」と述べ、チベット人に混乱収拾を図るよう呼びかけた。

ダライ・ラマは2001年にサムドグ・リンポチェ首相に政治の実権を委ね、たびたび引退を口にしていた。
温家宝首相は同日の記者会見で「チベット暴動はダライ・ラマ集団が企て煽動した。証明する事実は十分ある」と名指しで非難。
こうした批判をかわす狙いもあるとみられる。

チベット民族にとっての精神的支柱であるダライ・ラマが亡命政府から退けば、急進的グループが暴走する虞もある。

法王庁幹部によると、ダライ・ラマは「完全な非暴力主義を追求しており、チベット人が暴力の道を選ぶなら辞職しなければならない」と述べた。
宗教指導者の立場は維持すると見られる。

中国外務省の秦剛副報道局長は同日午後の定例会見で、ダライ・ラマが国際社会の調査を受けるべきだと中国に求めたことについて「(暴動で)どんな役割を果たしたのか、ダライ・ラマこそ調査を受け、裁きを受けるべきだ」と非難した。

一方、インドに活動拠点を置く非政府組織(NGO)チベット人権民主化センターは18日、チベット自治区ラサ市近郊のトルン・デチェン県で17日、チベット民族のデモ隊と治安部隊が衝突、僧侶ら約30人が拘束されたと伝えた。

米政府系放送局「ラジオ自由アジア」は同日、ラサの暴動で数百人の「容疑者」が武装警察部隊に拘束され、治安当局は約150の逮捕状を用意しているという。
徹底した取り締まりが本格化したもようだ。

甘粛省でも僧侶約500人が18日、ダライ・ラマをたたえるスローガンを掲げて抗議デモを実施、地元治安当局が出動する騒ぎになったという。



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