朝食、うまい!
100名城登城の旅・第22弾「縁結び祈願のたび」は4日目。
旅の後半戦は松江アーバンホテル レークインをベースキャンプとして、松江周辺をめぐっていきます。
今回のホテルは名称をしっかり明記しているので、私の中では満足できたお宿でした。
(なんらかの不満のあったホテルについては、当ブログでは名称を伏せております)
宿泊費もリーズナブルで、朝食が付いています。
配膳係の淑女もなかなか愛想がよく、私は調子に乗って朝だというのにメシを2膳おかわりしてしまい、そこそこ満腹になりながらも出立します。
ホテルを発って約10分、JR松江駅の南口に到着。
駅出口のすぐそばに駐車場があります・・・こちらは駅裏といった感じですね。
今回乗車するのは、8時03分発 山陰本線 普通列車 米子行きです。
山陰海岸の画像がラッピングされている列車です。
車種はキハ126系というもので、「キハ」なので気動車です。
よ~く見たら、たしかにパンタグラフがありませんね。
8時03分、列車は定刻どおりに発車し、東へと進んでいきます。
松江の市街地を抜けると、山陰本線はしばし大橋川と並走します。
大橋川は、西の
松江駅を出発してから4分ほど。
大橋川に浮かぶ鎮守の杜が見えてきます。
この島は
祭礼の日のみに、限られた者だけが上陸できるのだそうです。
並走していた川は・・・
中海へと変貌します。
列車は中海から離れていき、
飯梨川を渡ります。
のちほどの城攻めで重要なカギを握る川なのですが、それはまた別の話です。
それから約3分ほどで、
安来駅に到着しました。
【今回の鉄道乗車記録】
JR西日本 松江駅 1番のりば 8時03分発
[D]山陰本線 普通 米子行き 4両
安来駅 1番のりば 8時27分着
*所要時間 24分
*移動距離 20.1km
*運賃 420円
神社の拝殿のような趣きのあるJR安来駅。
神々が集う国は、駅舎もどことなくみやびな感じがしますね。
この日は、もっぱら安来市内を移動していきます。
最初の訪問先は、足立美術館。
明治・大正・昭和と日本画壇をリードしてきた横山大観の作品コレクションでも有名な美術館です。
そして最も著名なのが、日本庭園。
アメリカの日本庭園専門誌『Sukiya Living Magagine : The Journal of Japanese Gardening』で、17年連続日本一に選出されています。
ミシュランのグリーンガイドでも★★★に指定されています。
庭園好きの私もかねてから訪れてみたかった足立美術館に・・・
駅の前に停まっている黄色のコミュニティバス「イエローバス」に乗車してもよいのですが・・・
(美術館到着時に撮影したものです)
さすがは★★★の美術館とあって、無料のシャトルバスがしっかりと運行されています。
安来駅のロータリーには、まだ朝だというのに美術館に向かう人々の長蛇の列ができていました。
私は早めに列に並んでいたので、運良くシャトルバスに乗ることができました。
【今回のバス乗車記録】
安来駅構内バスのりば 8時50分発
足立美術館無料シャトルバス 足立美術館行き
足立美術館 9時07分着
*所要時間 17分
*運賃 無料!
むむむ・・・なかなかの混みっぷり。
梨のソフトクリーム、うまい!
ひとまずソフトクリームを食べて、混雑が解消するのを待ちました。
そうそう、ソフトクリーム好きのさる御方に画像をお見舞いして・・・と。
足立美術館へ、いざ討入り!
入館料は、大人2,300円。
入場券にQRコードがついていて、自動改札でそれを読み取ることで入館できます。
これは凄い!
最初に出た感想が、美しい・・・というよりも凄い、凄すぎるの一言でした。
植栽の造形、枯山水の汀線、すべてが徹底的に管理されているかのよう。
庭園の手入れをしている職人さんがちらっと見受けられましたが、彼らの見事な仕事ぶりにはただただ恐れ入るばかりです。
そして庭園は、館内からガラス窓越しに観賞します。
基本的には庭園内をそぞろ歩くことはできません。
ガイドブックなどで見かける足立美術館の庭園の写真には人間が一切写っていなかったように思えましたが、そういうことだったんですね。
小さな中庭も手を抜いていません。
庭園を指さす「案内する足立翁」の銅像。
傍らには「庭園日本一」の碑がありますね。
私が訪れた当時は「2003年から16年連続」とありました。
足立全康は明治32年(1899年)島根県
14歳で炭運びのバイトの傍ら、道中でその炭を売って利益を上げ、商いの道に入りました。
戦後には大阪で不動産投資を手がけて、一代で財を成しました。
その中で横山大観展で観賞した「紅葉」に深い感銘を受け、大観の作品を中心とした美術品の収集に情熱を上げました。
昭和45年(1970年)故郷の古川の地に足立美術館を創立しました。
平成2年(1990年)に亡くなるまで、庭園の作庭や美術品の収集に陣頭指揮を執り続けました。
「庭園もまた一幅の絵画である」
足立翁の言葉どおり、絵画のように美しい庭園。
またその言葉どおり、絵画のように厳重に管理された庭園。
足立美術館の庭園に対しては賛否それぞれあるようですが、私は美術やら芸術やら庭園やらにそれほど造詣が深いわけでもないので、純粋に「いいねぇ~」「きれいだねぇ~」と感じながら館内を歩いていきます。
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