盛岡城址公園をあとにしました。
櫻山神社でお詣りした神徳か、ぽつりぽつり降っていた小雨も止んでしまいました。
ちょうど夕食の時刻。
私はあらかじめチェックしておいた盛岡じゃじゃ麺の店まで歩くことにしました。
じゃじゃ麺とは、うどんのような麺を茹でて皿に盛り、ネギとキュウリ、そして特製の肉味噌をのせた、「盛岡のソウルフード」と称される料理です。
食べ方は、肉味噌を全体にぐっちゃぐっちゃにかき混ぜて食べるだけ。
わんこそば、盛岡冷麺とともに「盛岡三大麺」のひとつに挙げられます。
盛岡城跡公園から少し歩いて中央通りへ。
盛岡地方裁判所の前に来ました。
それでは出廷してきます!
こんな夕方に裁判は開廷しているわけはなく、そもそも私は訴訟案件を抱えているわけでもありません。
盛岡地方裁判所の敷地内に立っている1本の桜、これぞ名高き石割桜【国指定天然記念物】です。
裁判所は、もとは盛岡藩の家老の敷地でした。
その庭石が落雷により裂け目ができ、そこに何かの拍子でサクラの種が入り込み生長した、という言い伝えがあるそうです。
夕刻なので裁判所の門扉は閉ざされており、石割桜をじっくり見ることはできませんでした。
盛岡地方裁判所の隣り、
岩手県庁。その向かい、
櫻山神社の参道に入ります。そして参道沿いにあるのが、
盛岡じゃじゃ麺発祥の店・「
いざ入店。
店内はかなり狭く、カウンターが6席程度にテーブル席が2ボックスほど。
繁盛店なのでほぼ満席、私はカウンターの入口に最も近い席に座りました。
私が着席したとほぼ同時に帰る客。私がいすをしっかり引いて座らないと通れない、それくらい狭い店内でした。
メニューは、やっぱりじゃじゃ麺!
あまり聞いたことがないろうすう麺、サイドメニューのような焼きぎょうざ、水ぎょうざ。
今回はじゃじゃ麺をじっくり味わうべくじゃじゃ麺・中盛(550円)を注文しました。
そして忘れてはいけないのが、我が天敵・キュウリを抜いてもらうこと。
「白龍」ではキュウリを抜くことができることを知っていたので、じゃじゃ麺を食するならここ!と決めていたのです。
オーダーの後で麺を茹で始めるようです。
立ち食いそばよりは少しばかり時間を要しますが、それでもオーダーから3分後、
じゃじゃ麺・キュウリ抜き!・・・ジュルジュル・・・うまいっ!!
うどんとは似て非なる麺がモチモチしていい食感です。
肉味噌は思っていたよりも塩辛いですが、食欲をかき立てる味覚です。
ねぎやおろししょうがの辛みがちょうどいい具合にパンチを利かせてきます。
・・・大盛り(650円)にすれば良かったかな~。
そういえば忘れていたものがありました。ちいたんたん(50円)です。
ちいたんたんは、じゃじゃ麺を食べた後または少し残したところに、生卵を溶き入れ、麺の茹で汁を注いで作る玉子スープです。
そのオーダーをすっかり忘れていましたが、追加オーダーでもできました。
私は味の薄い玉子スープになることを警戒し、味噌と麺を少し残したうえでカウンターに皿を渡しました。
するとちいたんたんのために肉味噌を追加してから茹で汁を入れてくれました。
ちいたんたん!・・・ズズズ・・・うま~い!
私の危惧をよそに、味噌のしっかりきいたスープが飲めました。
そして、思った以上に満腹感に充たされました。
午後6時22分、600円を支払い、「白龍」本店をあとにしたのでした。
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