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観音正寺が鎮座する
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ふもとの石寺楽市会館前から徒歩で登り、
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約40分かけて踏破しました。
疲労困憊の私はしばし座り込んでしまいましたが、そこに無情にも雨が降り始めてしまいました。
この日の滋賀県の天気予報は、あまり芳しいものではありませんでした。
このまま時を過ごしては雨が本降りになり、下山も困難なものになってしまうかもしれません・・・。
意を決して、まずは観音正寺の境内を歩いて息を整え、しかるのちに観音寺城の散策をすることとしました。
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一筋の参道に、伽藍が建ち並ぶ境内。
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きのこのような?小さなほこら。
中には北向地蔵が安置されています。
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なんらかの仏堂かと思っていたのですが、方丈だそうです。
方丈とは、寺院の住職が生活する建物のことをいいます。
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なんという絶景!
この眺めだけでも、繖山を踏破して良かったと感じられます。
また登りたいかといえば、それは話は別ですが。
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大仏様でしょうか? わが本拠の近所にあるKヶ谷大仏よりも大きくなさそうです。
正式名は濡仏阿弥陀如来坐像といい、昭和58年(1983年)に製像されたそうです。
もともとは江戸時代に造られたものだったのですが、戦時中の金属供出にあってしまい、現在の像は2代目なんだそうです。
観音寺城を訪れた方は、この大仏様?が大きな目印となりますよぉ~。
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境内の奥に構える本堂。
平成16年(2004年)に落慶した、比較的新しい仏堂です。
旧本堂は彦根城の欅御殿を拝領、移築したものだったのですが、平成5年(1993年)に焼失してしまったのです。
観音正寺は、聖徳太子ゆかりの寺院とされています。
伝承によれば、推古天皇13年(605年)太子がこの地を訪れた際に、自ら千手観音像を彫って祀ったといいます。
実際の創建時期はよくわかっていませんが、11世紀の平安時代にはすでに存在していたようです。
鎌倉時代以降は、佐々木六角氏の居城・観音寺城とともに立ち、寺は六角氏の庇護を得て大いに栄えました。
戦国時代になると観音寺城が拡張されていき、寺は城に取り込まれ、やがては山上からふもとに移転することとなります。
しかし六角氏が織田信長に敗れ去ると、観音正寺は山上の現在の場所に再興しています。
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本堂横にある石積みの山・・・これは何を意味するのでしょうか?
そばに「西国三十三ヶ所巡礼 三十八ヵ度 四国八十八ヶ所巡礼 三十八ヵ度」なんて石碑が立っています。
小さく「巡礼功徳石」ともありますので、この石積みをお参りしたら西国を38周&四国を38周したことと同じ!ってことなのでしょうか?
八十八箇所を3周するって、すごいことだよ~
(どうでしょうゼミナール 大泉校長)
本堂でお詣りしつつひと休みしていましたが、悲しいことに雨が本降りになってきました。
こうなっては、観音寺城の登城を急がなければなりません。
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先ほどの大仏様。
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その背中に回ると、ひっそりとたたずんでいる簡素な木戸。
この木戸こそ、観音寺城へと続く通路の入口なのです。
登山の疲労が抜け切れないところに、本降りとなってきた雨。
観音寺城、なかなか手ごわいようですね。
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