JR鶴見線の13の駅を訪れる「鶴見線完全制覇」のたび。
13駅のなかで唯一ママチャリで行くことのできない海芝浦駅へ。
浅野駅から鶴見線に乗車すること約3分の9時04分、到着。
[JI52] 海芝浦駅制覇!
欄干の先は、即、京浜運河!・・・で、厳密には海ではありません。
しかし、横浜・川崎市内の京浜運河よりも海側にある東扇島・扇島・大黒埠頭はすべて人工島なので、「日本一海に近い」という表現も間違いとは言い切れないところですね。
厳密にいえば海ではないものの、この風景を観れば「日本一海に近い駅」ともいわれるのもわかります。
向こうに見えるのは、扇島の工業地帯、それと大黒埠頭をつないでいる鶴見つばさ橋です。
鶴見つばさ橋。
主塔から斜めにワイヤーが下りている斜張橋で、全長は1,020メートルあります。
現在は首都高速道路湾岸線の道路橋となっています。
大黒埠頭方面。
横浜ベイブリッジもかすかに見えますね。
駅改札口を入ったところにある横型駅名標。
「浜」のマークがあるとおり、ここはれっきとした横浜市内の駅です。
改札口、そして東芝 京浜事業所の入口。
この先は東芝の構内なので、私も含め関係者以外は駅の外に出られません。
出場の簡易Suica改札機に財布(&中に忍ばせてあるKitaca)をタッチして、浅野→海芝浦の運賃を精算。
そしてすぐさま、入場の簡易Suica改札機に財布をタッチします。
駅出口(東芝の入口)に向かって左側は、
海芝公園が造成されています。
こちらも東芝さんの私有地となっているのですが、わざわざ海芝浦駅にやってくる非東芝民のために、東芝さんがこしらえてくれたものだそうです。
小さいながらも、彩り豊かな花壇。
そして京浜運河に目を向けると、
扇島に建つJFEスチール 東日本製鉄所、
鶴見つばさ橋、
大黒埠頭、横浜ベイブリッジ、そして東京電力 横浜火力発電所。
来てよかったなぁ~と思わせる、海の工業地帯の風景を堪能できました。
海芝公園を開放している東芝さんに敬意を込めて・・・
京浜事業所で製作されている100万kW級 超々臨界方式蒸気タービン・発電機をご紹介!
・・・しようと思ったのですが、機械工学に疎い私には手に負えませんでした。
さて、帰りの電車ですが・・・
浅野駅から乗ってきたこの電車で戻ります。
9時17分発 鶴見線 普通電車 鶴見行きです。
海芝浦支線のどん詰まり。
周囲の建物を見ると、東芝の事業所が間近にあるというのがよくわかります。
9時17分、電車は定刻どおり発車し、
9時21分、浅野駅に到着しました。
懸案の海芝浦駅も見聞し、鶴見線全駅の半分を制覇したことになります。
【今回の鉄道乗車記録】
JR東日本 [JI05]浅野駅 3番線 9時01分発
[JI]鶴見線 海芝浦支線 海芝浦行き 4両
[JI52]海芝浦駅 9時04分着
[JI52]海芝浦駅 9時17分発
[JI]鶴見線 普通 鶴見行き 4両
[JI05]浅野駅 4番線 9時21分着
*所要時間 20分(移動時間 6分 海芝浦駅滞在時間 13分)
*移動距離 3.4km(片道1.7km)
*運賃 IC運賃 272円(片道 136円)
浅野駅の近くに停めておいたママチャリにまたがり、残り半分の鶴見線6駅を順番に制していきます。
9時31分、
[JI06] 安善駅制覇!
駅名は、浅野財閥と深いつながりにあった安田財閥の創始者・安田善次郎にちなんで付けられました。
鶴見線とともに境運河を渡り、9時36分・・・
[JI07] 武蔵
駅名は、浅野総一郎の娘婿で日本鋼管(現在のJFEホールディングス)の創立者・白石元治郎にちなんで付けられました。
開業の大正15年(1926年)にはすでに東北本線と函館本線に白石駅があったため、「武蔵」の冠2文字が付けられています。
なお、全国の「白石駅」で「しらいし」と読むのはここだけです。
武蔵白石駅そばの踏切。
武蔵白石駅のホームがよく見えます。
ここからは見づらいのですが、鶴見線は武蔵白石駅の直前で本線と大川支線が分岐しています。
かつては武蔵白石駅に大川支線のホームがあったのですが、現在は廃止されています。
したがって大川支線の乗換駅は、ひとつ前の安善駅ということになります。
踏切を渡って大川支線と並行して進み、大川駅を目指します。
武蔵白石駅と大川駅の中間ほどにある白石運河を、ママチャリは大川橋で、大川支線は鶴見線第5橋梁で渡ります。
進行方向右側に、ぽつんとたたずむ駅舎が見えてきました。
踏切を越えて回り込み、9時43分・・・
[JI61] 大川駅制覇!
駅名は、「日本の製紙王」の異名をとった富士製紙(現在は王子製紙)の創業者・大川平三郎にちなんで付けられています。
大川は、浅野財閥による鶴見沖の埋立事業に協力、出資した人物でもあります。
大川駅の
平日は8時51分発のあとは17時29分発まで、8時間以上電車がありません。
休日に至っては、1日3本の運行のみ。
「電車に乗らなければならない」という制約がある乗り鉄にとっては、なかなか厄介な路線。
しかしそのような制約のない私は、武蔵白石駅から自転車で数分で来ることができました。
近くの武蔵白石駅までは徒歩15分ほどなので、仮に大川駅で終電を逃したとしても、大川駅で立ち往生することはないと思います。
電車空白時間のため、誰もいない駅。
回りの雑草の生えっぷりもあって、寂れた駅という感じが色濃いです。
大川支線のどん詰まりを確認して、大川駅はこれにて終了。
ママチャリはいつの間にか横浜を抜け、川崎市内に入っていました。
[JI08] 浜川崎駅制覇!
こちらは鶴見線のりばで、道を挟んで反対側は・・・
こちらは南武線(南武支線)のりばとなっています。
浜川崎駅は2路線双方に駅舎が分かれていて、さらに双方に簡易Suica改札機が設置されています。
鶴見線⇔南武線の乗り換えをするときは、双方の簡易Suica改札機にICカードをタッチしないで通過しなければなりません。
鶴見線、残るは昭和、扇町の2駅。
扇橋という橋で、運河を渡ります。
扇町方面に向かって進行方向左側は、どことなくレトロな雰囲気のある浅野運河。
進行方向右側は、現役バリバリに稼働している工場が建ち並ぶ南渡田運河。
鶴見線が並行しているのは、こちら側。
これぞ工場!という感じの構造物。
橋を渡り、小さな場末の飲食街を通過して、10時12分・・・
[JI09] 昭和駅制覇!
2020年5月の改元で、ちょっとだけ話題になった昭和駅。
大正駅(大阪市大正区・JR大阪環状線・大阪メトロ長堀鶴見緑地線)から始まり・・・
昭和駅(川崎市川崎区・JR鶴見線本線)を経て・・・
平成駅(熊本市中央区・JR豊肥本線)に至る「元号駅ツアー」をする人もいました。
ところで、なんで「昭和駅」なんでしょ?
ああ、納得。
鶴見線は昭和駅で大きくカーブを描き、終点の扇町駅へと続きます。
そして、10時16分。
[JI10] 扇町駅制覇!
寂れた感じの改札口とトイレ。
(画には映していませんが、このそばで、ホームレスっぽい人が寝転がっていました)
扇町駅の駅名標。
ここは川崎市ですが、「浜」の文字があります。
鶴見線13駅のうち、武蔵白石、浜川崎、昭和、扇町と大川の各駅は川崎市内にあるのですが、JRの旅客営業規則第86条で「横浜市内」扱いとされています。
ちなみに、川崎市の中心駅である川崎駅も、「横浜市内」扱いとされています。
鶴見線本線のどん詰まり。
これにて「鶴見線完全制覇」達成!
多摩川にかかる大師橋を渡り、ママチャリと私は都内へと入っていきました。
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