小江戸川越に寄り道し、菓子屋横丁で「日本一長い麩菓子」を買いました。
麩菓子は、カゴに突き刺すように入れ他の荷物で固定することで、安定的に運搬できます。
その代償として、麩菓子がいちいち視界に入ってきて、ストレスに・・・(^_^;)
さて「国道16号完全走破」の旅は、国道254号川越街道との交点である新宿町(北)交差点から再開します。
新宿町から再開して最初の青看です。
八王子まで36kmもあります。横浜までだと80km以上・・・。
この時間の押しっぷりに焦りを感じ始めました。
そして川越インターまでは3km。関越自動車道は自転車をあっさり通してくれるのでしょうか。
自転車の進入を拒むがごとき陸橋。この先の交差点で国道16号は左折するようです。
陸橋の脇道に入っていきます。
地に横たわる線路は西武新宿線。陸橋に上る階段に自転車通行帯はありません。
あたりを見回すと近くに踏切がありました。
踏切を渡って道をそのまま進み、あっさりと国道16号に復帰できました。
ロードサイドに店舗がひしめく川越市内を走っていきます。交通量も相変わらず多いです。
関越自動車道・川越インターまでやってきました。
どうやらこのインターは常磐道の柏インターと同様に、跨道橋でオーバーパスしていくようですが、
なんだよこの歩道橋は? 自転車越えられねぇよ!!
そうかそうか、インターから続く脇道を行けばいいんだ。
そう思って進んでいくと、つぶれたラブホテルの敷地に迷い込み、行き止まり。
仕方がないので、危険を冒して路側帯のない車道からの強行突破をするしかありませんでした。
視界に入ってストレスとなっている麩菓子と相まって、怒りゲージがたまってきます。
川越インターから1kmほど進むと、風景は変わって左サイドに工場が立ち並びます。
工場の敷地に差しかかったところ。
川越市新宿町から約6kmで、狭山市に入りました。
狭山といえばお茶の生産地。坂道嫌いの私にとっては恐怖の丘陵地帯に入るということになります。
横浜の高島町まであと70km、八王子まではあと30km。
沿線風景は、工場からロードサイド店舗に戻ります。
狭山市内の16号はアップダウンを繰り返しはしますが、傾斜があまりきつくないので、立ちこぎ&ギアチェンジがなくとも乗り切れました。
キロポストから1km進み、八王子までは29km。
都県境に面する瑞穂町が青看に初登場。
「瑞穂 14Km」だから、東京都に入るのはあと10km強、1時間くらいだろう。
そう思っていました。
顔が、ヒリヒリして痛い。
日焼け止めを塗るのを忘れていたのです。
コンビニに立ち寄り日焼け止めを購入、今更遅いとは知りながらも表皮に塗りたくります。
そして頭のほうも熱っぽく感じられたので、タオルに水を湿らせ頭に巻いていきます。
この日は真夏の快晴、直射日光が容赦なく照りつけてきます。
体力の消耗も予想以上で、少し進んでは小休止を繰り返すことに。
思った以上に行程がはかどりません。
スピードが上がらないまま、入間市に入りました。
炎天下のアップダウンは、たとえ傾斜が緩やかでも堪えます。
狭山市内の行程は約6kmほどですが、通過に48分もかかってしまいました。時速換算で7.5km/hです。
このままで行くと、入間から70km先の横浜に到着するのは日付が変わってからになってしまいます。
国道16号ではめずらしい片側1車線の対面交通になります。
ただこれは、この先の河原町交差点までの500メートルほどと一時的なものです。
Nack5の交通情報では「入間市河原町」のフレーズを聞かない日はないくらいの渋滞ポイントなのだそうです。
この日も軽く渋滞していました。
入間市河原町の「凶悪さ」は、自動車に限ったことではなかったのです。
河原町交差点を越えたすぐのところにある高架橋は西武池袋線なのですが、自転車&歩行者はなぜか階段を下されます。
しかもこちら側の階段には自転車通行帯がなかった! なんでこんな仕打ちをママチャリは受けなきゃいけないんだ(T_T)
ご覧のとおり路側帯は極狭で、交通量も多かったので車道の強行突破は差し控え、いったん河原町交差点に戻り反対側の歩道へ。
幸い反対側の階段には自転車通行帯が確保されていたので、その道なりに進みます。
国道16号からは外れ、脇道の市道を進むことに。
この坂を上れば国道16号に合流できますが、なかなか急な坂だなぁ(T_T)
狭山市内の緩やかな坂でも食傷気味だったのに、この坂は相当の精神的ダメージを与えてきます。
それだけでなく、入間市内の国道16号もアップダウンが続く難路。
その度合いは増し、坂ひとつひとつが急になっているようでした。
私は立ち漕ぎでようやく切り抜けることができました。
入間市に入り、青看の表示はすべて東京都内のものになりました。
初登場の「拝島橋」は多摩川にかかる橋で、昭島市の南端にあります。
突然、頭痛が発生。
そしてなぜか、顔がぶるぶると震えだしました。正確に言えば唇あたり。
「これって、死ぬんじゃねぇのか!?」
生命の危険を直感した私は、とにかく休息ができるファミレスを探し駆け込むことに。
店内に入ってもめまいはしばらく続いたのでした。
今回の体調不良の要因は、夏の太陽を甘く見たことだと思います。
出発時刻が遅すぎたのと、川越で寄り道をしたので、気温の高くなる丘陵地帯を通ったのが午後2時になったこと。
自転車は左側通行という交通法規を律儀に遵守していたので、午後の西日を直に受けていました。そして・・・
自分に麩菓子をお見舞いしてしまったことでしょうか。
とにかく視界にチラチラ入ってくる麩菓子が邪魔で邪魔でしかたがなく、これがボディブローのように効いてきたのです。
(↑ 自分で買ってきたというのにこの言い草・・・(^_^;))
ステーキガストに駆け込んでから1時間、症状はおさまってきました。
激しく照りつけていた太陽は斜陽の時を迎え、外気は涼しくなり始めていました。
旅立ちは、今をおいてほかにない。
ほとんど飲まなかったドリンクバーの料金を支払い、旅を再開します。
ステーキガストからほどないところにある、圏央道・入間インター。
ここでは地下道が設けられています。病み上がりの身にとって、日陰を進めるのは嬉しいことです。
自転車通行帯もあり、スムーズに通過することができました。
入間インターを通過すると、左側に三井アウトレットパーク入間があります。
入間インターから約1km、宮寺交差点付近。
三井アウトレットパーク入間を過ぎたあたりから続く下り坂、その途中に60kmのキロポストが立っています。
その先には久々の雑草地帯。せっかくの下り坂なのに減速させられてしまいます。
ですが前方を見やると、
たぶん富士山と思われる成層型の山が、形の整った傘をかぶっておりました。
この下り坂以降は、目立ったアップダウンもなく、
ついに東京都に入りました。
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