本土最東端・納沙布岬の先っちょ・納沙布岬灯台にて、
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近いながらも遠い存在になっている北方領土を眺め、
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本土最東端の食堂「鈴木食堂」でさんま丼と花咲ガニのてっぽう汁をいただきました。
自分の足で本土最東端の地に立ち、自分の舌で本土最東端のグルメを味わったわけですが、もう少し本土最東端の地に留まります。
こんどは本土最東端を空から眺めようというわけです。
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本土最東端の地にそびえ立つ望郷の塔。
通称は「オーロラ・タワー」で、以前は「笹川記念平和の塔」といいました。
高さは96メートルで、竣工は昭和62年(1987年)の夏。
日本船舶振興会(現・日本財団)を運営していた笹川良一が私財を投じ、建設されました。
駐車場は広く、観光バスが数台停まっていました。
が、中に入ると・・・寂しい・・・。
私が入ったときには、観光客が誰もいませんでした。
入口には受付の女性がただひとり。
この女性に、入場料500円を支払い、塔を上ります。
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昭和の香りが色濃く残るエレベータ。
1階が「イベントフロアー」「ライブステージ」とありますが、そんなものは気配すら感じませんでした。
展望フロアに到着しました。
さっそく景色を眺めてみます。
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先ほどまで立っていた納沙布岬の様子がよくわかります。
岬の先っちょにある白い納沙布岬灯台。
さんま丼をいただいた「鈴木食堂」は、灯台の下にある青い屋根の建物です。
このあたりの納沙布地区には、それなりに民家も建っていることがわかります。
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向きを45度変えて、南東方向。
海に向かって突起している岬のような地形がふたつあります。
そのうちのひとつ、右側の突起がポンモイチャシ跡【国指定史跡】。
24ヶ所存在する根室半島チャシ跡群のひとつです。
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今度は南方向。
納沙布地区のとなりは
集落の中心にある珸瑤瑁漁港は、本土最東端の漁港です。
空から黒く見える森林が、一本の帯となってのびています。おもしろい景色です。
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塔の西側は温根元地区。
地区の生活の中心であろう温根元漁港が見えます。
漁港の対岸にあるのは、先ほど訪れたヲンネモトチャシ跡【国指定史跡】です。
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北東方向の足元。
望郷の岬公園と
この日こちらで行われていたイベントのため、ついに四島のかけはしの所までは行けずじまいでした。
北方領土の様子も、地上から見るものとではまた違ったものが見えます。
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納沙布岬灯台の先に見えていた2つの島。
手前の小島が
萌茂尻島は納沙布岬の沖合約6kmで、最も本土に近い北方領土となっています。
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北東方向に浮かぶ島は、水晶島です。
納沙布岬の沖合約7kmで、この島にはロシア国境軍が駐留しています。
日本は島国で、国境という概念にあまりイメージが湧かない国民性でありますが、目と鼻の先に不法占拠ながら外国の軍隊が存在している事実・・・・・・この地が(不本意ながら)最前線の地となっていることを感じられます。
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萌茂尻島や秋勇留島と水晶島の間、東北東の方角には、うっすらと勇留島が浮かんでいます。
手前には貝殻島灯台もありますね。
タワーの中は寂れた雰囲気でいっぱいだったのですが、上からは北方領土の島々をよく見渡せました。
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