好文亭から出てきました。
ちょうど一服したいところでしたが、出店の茶屋はなぜか茶葉しか売ってないようです。
あきらめてそのまま進みます。
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好文亭中門とは反対側の芝前門です。
その先は梅園に通じることもあり、とてもにぎやかです。
中門へ進む人はとても少ない・・・。
芝前門をくぐると、
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「陰」の世界から、
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「陽」の世界へと移り変わります。
「陰」の世界を出るとそこは、100種類3,000本の梅が植わっている梅園です。
この日は遅咲きの梅が見事に咲き誇っていました。
咲いている梅の木をつぶさに見ていきます。
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まずは春日野です。
つぼみのときは淡いピンクですが、花は純白で、枝いっぱいに花を咲かせます。
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次は品字梅。
淡い桃色の花が、枝にぎっしりと咲き競っているようです。
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その次は五色梅です。
名前から様々な色の花を咲かせるようですが、この五色梅は純白のみ。
おそらく遺伝の関係で咲く花の色が変わるのでしょうか。
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さきほどの品種と比べれば、白い梅がほのかに咲いています。
この品種は白加賀です。
よく見ると白い花弁の内側に赤茶色の花弁?がついているようです。
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お次は紅千鳥です。
花弁はもちろん、おしべやめしべまであざやかな紅色です。
またこの種は花弁が小さめで、枚数が少ないようです。
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淡い桃色の御所紅です。
花弁の枚数は多く、おしべめしべは白いです。
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紅難波という品種です。
偕楽園の梅はこのように一本一本に品種の札がついています。
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白宮殿です。
枝には白い花がぎっしり詰まっているかのようです。
そして偕楽園には特別な梅が6本植えられています。
号して「水戸の六名木」、花の形、香り、色が特に優れているものを6種選び、昭和9年に指定されたそうです。
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まずは白難波・・・・・・花の季節は終わってしまいました。
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次は虎の尾・・・・・・花の季節は終わりを迎え、細々と咲いているようでした。
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3本目は月影。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/c7/c49486ec5e76b9195d6203018904c4b8.jpg)
花の季節は終わりを迎えつつありましたが、可憐な白い花を見ることができました。
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4本目は江南諸無です。
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中国の明王朝が清朝に滅ぼされたとき、朱舜水という朱子学者が日本に逃れました。
ときの水戸藩主・徳川光圀は彼を師として招きました。
このときに中国からもたらされたのが江南諸無で、「中国の江南でこれ以上の梅はない」という意味が込められています。
なお朱舜水は、光圀が造園した小石川後楽園の設計にも大きく関わっています。
ほかに柳川
烈公梅は水戸でしか育たないのだそうです。
6名木は江南諸無を除いて見ごろは過ぎていました。
そして、私が個人的に好きな偕楽園の1本を。
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偕楽園には1本だけアーチを形作っている梅があります。
何かの拍子で倒れてしまったのでしょうが、なんとか生き続け、そして花を咲かせていました。
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アーチ梅の根はいかにもくたびれているようで、キックを1発かませばボキッと折れてしまいそうです。
それでもこの梅は生きて、花を咲かせていました。
梅が咲いていない時季には、この幹がよく目に入ることでしょう。
アーチ梅以外にも、なんとか立っているような幹は多く見ることができます。
梅の花と青空が「陽」のものならば、梅の幹と地面は「陰」のものといえるのではないでしょうか。
最後にもう1本。
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見て驚くと書いて見驚という品種です。
花の咲き具合はその名のとおり見て驚くくらいです。
あのアーチ梅の品種も見驚です。
・・・・・・ときれいにまとまったところで、偕楽園の梅花見はこれにて。
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