<酒井被告に「逃走は卑劣」 裁判官、主文復唱させる>
朝日新聞 http://www.asahi.com/ 2009年11月9日
酒井法子被告(38)に執行猶予付きの有罪を言い渡した東京地裁の裁判官は、覚せい剤使用の発覚を免れようと逃走を続けたことを「卑劣だ」と厳しく非難した。判決主文を酒井被告本人に述べさせ、「薬物から完全に手を切って」と強く促した。
前髪を垂らし、黒いブラウスに黒いパンツスーツ姿の酒井被告は、緊張した面持ちで入廷した。村山浩昭裁判官が判決主文をゆっくりと2回繰り返して告げると、正面に向かって深く頭を下げた。
判決は、酒井被告が4年前ごろ夫の高相祐一被告(41)=覚せい剤取締法違反罪で公判中=から勧められて初めて覚せい剤を使用した後、昨年夏ごろからは毎月のように夫と使用し、自ら使用を持ちかけたこともあったと認定した。
事件は8月2日夜に高相被告が東京都渋谷区の路上で職務質問を受けたことで発覚。酒井被告は現場を訪れた後に行方をくらましていたが同8日夜に出頭した。この行動について村山裁判官は、「夫が逮捕されるとみるや現場から立ち去り、覚せい剤使用の発覚を免れるため転々と逃走するなど、事後の行動も卑劣だ」と指摘した。
一方で、「夫から勧められたとはいえ、自分の責任を直視し、覚せい剤と絶縁する決意をしている」として社会内で更生の機会を与えた。
村山裁判官は判決理由を読み上げた後、「あなたはドラマや映画でいろいろ役を演じてきたが、この事件は現実です。薬物から完全に手を切って生活することを望みます」と説諭した。さらに酒井被告に「自分が受けた主文をもう一度言ってみてください」と問いかけると、酒井被告はいったん口ごもったものの、「懲役1年6カ月、執行猶予3年です」と返答。村山裁判官は「くれぐれもその主文を忘れないでください」と話した。
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演じているのか、素なのか、それを疑わせてしまうところはさすが女優というよりも、この人の本質の問題なんでしょうか。
薬を体から抜くために逃走した意思が素だったことは確かです。
それにしても裁判官もいろいろです。
この裁判官は敢えて主文を復唱させることで、罪の認識をしっかりと持たせようとしました。
果たして、彼女は突然のことで口ごもったのか、実は予想以上に重い刑に納得せずに口ごもったのか、それは彼女自身にしか解りませんし、地味にかつ地道に更生の道をたどり続けることでしか、悔い改めを証明することはできないと思います。
それにしても21人の傍聴席に3000人以上が並んだり、香港のテレビ局が生中継したり、大したもんです。これもまた現実です。
道を誤らず地道に歩めば盤石だったでしょうに、長年スポットライトを浴びているうちに、それが当り前のことと勘違いしちゃったんでしょうね。
朝日新聞 http://www.asahi.com/ 2009年11月9日
酒井法子被告(38)に執行猶予付きの有罪を言い渡した東京地裁の裁判官は、覚せい剤使用の発覚を免れようと逃走を続けたことを「卑劣だ」と厳しく非難した。判決主文を酒井被告本人に述べさせ、「薬物から完全に手を切って」と強く促した。
前髪を垂らし、黒いブラウスに黒いパンツスーツ姿の酒井被告は、緊張した面持ちで入廷した。村山浩昭裁判官が判決主文をゆっくりと2回繰り返して告げると、正面に向かって深く頭を下げた。
判決は、酒井被告が4年前ごろ夫の高相祐一被告(41)=覚せい剤取締法違反罪で公判中=から勧められて初めて覚せい剤を使用した後、昨年夏ごろからは毎月のように夫と使用し、自ら使用を持ちかけたこともあったと認定した。
事件は8月2日夜に高相被告が東京都渋谷区の路上で職務質問を受けたことで発覚。酒井被告は現場を訪れた後に行方をくらましていたが同8日夜に出頭した。この行動について村山裁判官は、「夫が逮捕されるとみるや現場から立ち去り、覚せい剤使用の発覚を免れるため転々と逃走するなど、事後の行動も卑劣だ」と指摘した。
一方で、「夫から勧められたとはいえ、自分の責任を直視し、覚せい剤と絶縁する決意をしている」として社会内で更生の機会を与えた。
村山裁判官は判決理由を読み上げた後、「あなたはドラマや映画でいろいろ役を演じてきたが、この事件は現実です。薬物から完全に手を切って生活することを望みます」と説諭した。さらに酒井被告に「自分が受けた主文をもう一度言ってみてください」と問いかけると、酒井被告はいったん口ごもったものの、「懲役1年6カ月、執行猶予3年です」と返答。村山裁判官は「くれぐれもその主文を忘れないでください」と話した。
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演じているのか、素なのか、それを疑わせてしまうところはさすが女優というよりも、この人の本質の問題なんでしょうか。
薬を体から抜くために逃走した意思が素だったことは確かです。
それにしても裁判官もいろいろです。
この裁判官は敢えて主文を復唱させることで、罪の認識をしっかりと持たせようとしました。
果たして、彼女は突然のことで口ごもったのか、実は予想以上に重い刑に納得せずに口ごもったのか、それは彼女自身にしか解りませんし、地味にかつ地道に更生の道をたどり続けることでしか、悔い改めを証明することはできないと思います。
それにしても21人の傍聴席に3000人以上が並んだり、香港のテレビ局が生中継したり、大したもんです。これもまた現実です。
道を誤らず地道に歩めば盤石だったでしょうに、長年スポットライトを浴びているうちに、それが当り前のことと勘違いしちゃったんでしょうね。
