<橋下知事が伊丹空港で大胆プラン 23年関空と統合、47年廃港>
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2009年11月18日
関西国際空港のハブ(拠点)化を目指す大阪府の橋下徹知事は18日、関西3空港についての自らの将来計画を明らかにした。2年後の平成23年をめどに関空と伊丹(大阪)を経営統合し、47年に伊丹を廃港にするという行程まで盛り込んだ大胆な内容で、同日開かれた北摂市長会で提示した。伊丹空港の地元からは反発も予想されるほか、国土交通省など、関係機関にも波紋が広がりそうだ。
計画書では、成田や羽田空港の需要予測も分析したうえで、関空の優れた空港機能を強調。関西3空港を「選択と集中」の考え方で関空と神戸空港に集約するとしている。23年には関空と伊丹の経営を一体化し、伊丹の収益を赤字に苦しむ関空に投入し財務構造を改革するという。
また、47年には関空と大阪市中心部を7分で結ぶ「関空リニア」を整備。同時に伊丹を廃港にし、跡地の売却益をリニア整備にあてる想定で、伊丹跡地は英語や減税の特区制度を活用した国際都市にするという。
計画書には「大胆な発想の転換なくしては実現できないものも多い」と付記。「地域主権に向けたたたき台にしたい」とする注釈もつけている。
この日、橋下知事は、家族の新型インフルエンザ感染で公務を休んでおり、木村慎作副知事が伊丹空港周辺などの7市が集まる北摂市長会に代理出席し、計画を明らかにした。北摂市長会会長の浅利敬一郎・豊中市長は「兵庫県側の首長も含めた大阪国際空港周辺都市対策協議会(11市協)としての対応も必要。まずは橋下知事に説明を求めたい」と戸惑いを見せていた。
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空港過多は皆が認めています。
でも、だから自分にとって利害の大きいところを廃止するとなると困るとなって膠着状態が続いています。
これを裁定するには、波風は立ってもより広域なエリアを束ねるリーダーが確固たる意志で進めていくしかありません。
その点で橋下知事がまずタタキ台として具体案を提示したことは正論だと思います。
また、そこでかねて持論である伊丹廃止の方向を打ち出したのも、そもそも関空が伊丹廃止を前提に建設されたことからも極論ではない頷ける話です。
確かに利用者の立場からすると、伊丹の方が利便性が高いのですが、騒音の関係で離発着時間に制約があることなど、細かく見ると将来にわたっての発展性には疑問符が多いところで、関空が伊丹と比較すると劣っている面をどう補うのか、また伊丹廃止による地元の経済ダメージをどう補うのか。
ワクワクする部分と、現実にどうするんだという部分、是非タタキ台の案に反対であれば具体的な対案をもって、どうすれば全体最適が実現できるのか前向きで実のある議論が展開されることを願っています。
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2009年11月18日
関西国際空港のハブ(拠点)化を目指す大阪府の橋下徹知事は18日、関西3空港についての自らの将来計画を明らかにした。2年後の平成23年をめどに関空と伊丹(大阪)を経営統合し、47年に伊丹を廃港にするという行程まで盛り込んだ大胆な内容で、同日開かれた北摂市長会で提示した。伊丹空港の地元からは反発も予想されるほか、国土交通省など、関係機関にも波紋が広がりそうだ。
計画書では、成田や羽田空港の需要予測も分析したうえで、関空の優れた空港機能を強調。関西3空港を「選択と集中」の考え方で関空と神戸空港に集約するとしている。23年には関空と伊丹の経営を一体化し、伊丹の収益を赤字に苦しむ関空に投入し財務構造を改革するという。
また、47年には関空と大阪市中心部を7分で結ぶ「関空リニア」を整備。同時に伊丹を廃港にし、跡地の売却益をリニア整備にあてる想定で、伊丹跡地は英語や減税の特区制度を活用した国際都市にするという。
計画書には「大胆な発想の転換なくしては実現できないものも多い」と付記。「地域主権に向けたたたき台にしたい」とする注釈もつけている。
この日、橋下知事は、家族の新型インフルエンザ感染で公務を休んでおり、木村慎作副知事が伊丹空港周辺などの7市が集まる北摂市長会に代理出席し、計画を明らかにした。北摂市長会会長の浅利敬一郎・豊中市長は「兵庫県側の首長も含めた大阪国際空港周辺都市対策協議会(11市協)としての対応も必要。まずは橋下知事に説明を求めたい」と戸惑いを見せていた。
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空港過多は皆が認めています。
でも、だから自分にとって利害の大きいところを廃止するとなると困るとなって膠着状態が続いています。
これを裁定するには、波風は立ってもより広域なエリアを束ねるリーダーが確固たる意志で進めていくしかありません。
その点で橋下知事がまずタタキ台として具体案を提示したことは正論だと思います。
また、そこでかねて持論である伊丹廃止の方向を打ち出したのも、そもそも関空が伊丹廃止を前提に建設されたことからも極論ではない頷ける話です。
確かに利用者の立場からすると、伊丹の方が利便性が高いのですが、騒音の関係で離発着時間に制約があることなど、細かく見ると将来にわたっての発展性には疑問符が多いところで、関空が伊丹と比較すると劣っている面をどう補うのか、また伊丹廃止による地元の経済ダメージをどう補うのか。
ワクワクする部分と、現実にどうするんだという部分、是非タタキ台の案に反対であれば具体的な対案をもって、どうすれば全体最適が実現できるのか前向きで実のある議論が展開されることを願っています。
