ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

半歩先の創造性

2010年05月22日 | 業界
<【ドラマ・企業攻防】アップル“独裁”加速 量販店は服従、ソフトは抵抗も>
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2010年5月22日

 米アップルが“独裁”路線を加速している。国内家電量販店のネット通販が突如停止され、28日に発売する小型情報端末「iPad(アイパッド)」でも販売店舗を大幅に制限した。人気の高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」では、ソフトの選別・排除を強めている。向かうところ敵なしのアップルに量販店は“服従”を余儀なくされているが、ソフト業界では“レジスタンス”の動きも出ている。

◆行列の理由

 「もっと販売店舗を増やせば、こんな行列に並ぶ必要もなかったのに…」

 iPadの予約受付が始まった今月10日。東京・有楽町のビックカメラ有楽町店にできた1時間超の列に並んでいた男性会社員がこぼした。

 iPadの販売店舗が大幅に絞り込まれたうえ、携帯電話回線を搭載した「3G」モデルの予約を店頭でしか受け付けなかったことから、各地で長蛇の列ができた。

 量販店最大手のヤマダ電機では直営約580店舗のうち販売できるのは、1割の57店舗。3Gモデルの携帯回線を独占するソフトバンクですら直営16店舗だけで、約2500店の系列ショップでは販売できない。同社は「アップルの指定で決めている」(広報)と多くを語らない。

 4月下旬には、大手量販店のネット通販サイトから音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」などアップル製品が姿を消した。

 「アップル社の意向により、通信販売が行えなくなりました」。ヨドバシカメラのサイトにはこう告知されているが、「経緯は一切話せない」(広報)と口を閉ざす。

 ブランドイメージを重視するアップルは、安売りを嫌い、これまでも販売店舗を厳しく選別してきた。(以下略)
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アップルのやり方が必ずしも良いとは言えないのかもしれませんが、小売りが服従せざるを得ないほどの価値をもった商品を開発し、ブランドイメージを守るために小売りをコントロールしようとすることは、この小売り上位の時流の中で実は同じメーカーの立場にとしては喝采したい面があります。

こういった商品は、プライベートブランドでは作れませんから。

ただ、圧倒的なポジションは決して長くは続きません。
競合は虎視眈々とキャッチアップを狙ってきます。
常に半歩でも先に行き続けることが求められます。

その半歩先の創造性こそ、メーカー冥利だと思います。
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