国宝の等伯の楓はすばらしい。自然の描き方のヒントが満ち溢れています。
松に立葵図もいい。
利休好みのお庭といわれているそうです。いいお庭です。
この絵の作者は忘れました。近代の作家ですがいい絵と思います。
青モミジの中にある赤は思わず記録してしまいます。
こういう屋根の美しいパターンやいろいろなパターンがシンホニーのように、頭脳の中に特別な空間を作ってゆくのです。
実は、若いころ、当方を花にたとえるとキキョウであると言われたことがあるのです。キキョウとはなんとなくさびしげで頼りなくひっそりと咲く花という印象で、あまりうれしくなかったのです。言われてみれば、当時はそんな感じだったのかもしれません。家内にいわせると、今でもそういう感じであるといっています。でも花言葉が清楚と気品であるなら、いいかもしれません。五芒星(ごぼうせい、ペンタグラム)はキキョウのパターン化であるとか、即ち魔除けの印とか、キキョウサポニンが害虫を寄せ付けないとか、結構しっかりしているではないでしょうか。
花が開く前に袋状になることが特徴だそうです。
苔の上で咲くキキョウ
キキョウの葉っぱはなかなかいいリズムパターンを持っていることに気づきました。花が咲く状態になると、この葉っぱも広がってしまい、このパターンと咲いた花は決して同居しないことも分かりました。
まじまじとキキョウを見た印象と等伯の印象をきざんで、智積院を後にします。