小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

風景写真への挑戦  上高地紅葉編 その10(最終回)

2012-11-13 22:09:27 | 旅行
風景写真への挑戦  上高地紅葉編 その10(最終回)

この旅はどうだったか。 
1、ペンタックスファミリーに参加して、本当はペンタックスのフォトコンテストに出すつもりでここまでやってきました。ファミリーの冊子をみたら、あらあら、応募期限は10月初旬でした。とっくに過ぎている。もうひとつのファミリーの応募、24年度総括コンテストがありますが、このテーマは写真の楽しさを表すものとのこと、これは無理です。楽しい写真は一つもありませんから。本心を言うとフォトコンに出したい写真は今回の旅で一枚もありませんでした。

2、なぜでしょうかね。紅葉を撮りに行って、紅葉が無いのですからつらいです。もうひとつの理由は、やはり写真撮影は対象に対する理解であると思います。当方は本当に山を知らないのです。高い山を撮っても、登ったこともない。写している峰が何と言う名前か知らないのです。ただパターンとして、面白いと思ったから撮っているだけなのです。山をよく知っている方には、当方の写真でも何かを感じているかもしれませんが、撮っている本人はなにも心に響くものは無いのです。そんなものフォトコンに出せますか。

3、水と葉っぱの写真なら、少しはファミリアです。やっぱり当方は水と葉っぱのマクロ写真を中心に撮るべきと思いました。今回は紅葉が無いのですから葉っぱは無理です。水はNDフィルターがないからダメ。もう一つ、水辺へのアクセスが難しかった。今回を教訓に、次をがんばりましょう。当方は水です、どうしても水です。水を狙いましょう。魚座で、南方から流れてきた人ですから。

4、いろいろ、近場でトレーニングして、決めた機材の布陣はこれで良かったと思っています。 カメラはペンタックスK5とK7。この両者の絵は見たところ違いはありません。ISOの下限が、K5が100で、K7が200というのは結構ショックでしたが。レンズの選択が一番重要です。やはりスターレンズ、ペンタックスDA16-50mmは破綻のない信頼できる絵を作ります。この選択は間違いないでしょう。 16mmスタートというのはペンタックスも自慢しているように18mmスタートよりずっと魅力的です。シグマ8-16mmは上高地撮影の定番となりました。 ペンタックス魚眼レンズ10-17mmも持っています。面白いことは面白いのですが、飽きます。 それに比べて、周辺のゆがみが少ないシグマ8-16mmはとても新鮮な絵を作り続けます。シグマ8-16mmの宣伝に使われているサンプル画像より、当方の絵の方がずっと魅力的です。当方のほうが使いこなしていますよ。色としてはクール過ぎるのですが、他にこれだけの超広角レンズは無いので、選択の余地はありません。みんなに使われると、当方の武器にならなくなるので、あまり宣伝したくないのですが、買いですよ。問題は望遠側のズームです。ペンタックスDA55-300mmは色に癖があるからいやだと言っていました。でも、なんとか使えます。ペンタックスの場合、他に選択するレンズがありません。やはりスターレンズの方がいいのですが、DA50-135mmでは望遠側が足りませんし、DA60-250mmでは間が抜けてしまうので、もう一本レンズが必要になります。 それに重たすぎます。DA16-50mmとDA55-300mmは5mmの間が抜けています。こんなことたいしたことで無いと思っていましたが、この5mmが気になることが多々ありました。50-80mmあたりは微妙に重要な写角で、スムースにつながる必要があります。これまでDA55-300mmはほとんど使わなかったのですが、今回引っ張り出してみて、この中古品はひどい代物であったことに気がつきました。 まず、前に使っていた人の古いフィルターがついていたのです。こいつが変な色の片よりの原因かもしれないと、フィルターを放り出しました。何で気がつかなかったのだろう。バカだね。これで、多少良くなったかもしれません。もうひとつ、光にかざしたら、レンズ内部がごみだらけ。当方、飛び蚊症になって、いつも目の中をゴミが飛んでいるのですが、このゴミはレンズのゴミです。ひどいもんだ。それでもなんとか撮れているようです。 ほかに選択肢がないのだからしょうがない。スターレンズ16-50mmが合焦不調で、途中からペンタックスDA18-135mmに切り替えました。このレンズをどう考えるかほんと悩みます。見たところ、文句が出ない程度に撮れるのです。周辺光量の落ちは気になるし、色が作り過ぎというか、ペンタックス色調のやりすぎです。でも、何しろ便利ですから、いやになる。どうせ、便利ついでに、今度ペンタックスから発売された、smc PENTAX-DA 18-270mm F3.5-6.3 ED SDMで山写真はすませてもいいじゃないかと思ってしまうのです。タムロンのOEMは間違いないですが、ちょっとはコーティングなぞ変えて、ペンタックス色を出していることを期待して、そのうち買います。一回、5,6年前にタムロン18-250mmを捨てていますが、そのころよりちょっとは進歩していると信じています。でも、堕落の一途かと悩ましいところです。高倍率ズーム一本に大半をまかせて、あとは趣味の単焦点を2本とかいう組み合わせもありかもしれない。

5、山写真はズームか単焦点かという議論ですが、これも悩ましい。山で三脚を据えた場合、どうしてもズームでしょう。 公園で花を撮る場合と違って、撮影ポイントを自由に変えられないので、ズームでないとフラストレーションが極端に高まって、一日不機嫌になること間違いなしです。山の風景写真の面白いか面白くないかは、撮影ポイントと環境(天候とか時間とか)の良し悪しが90%を占めることがわかりました。いいところを撮れば、レンズの良し悪しなぞ問題にならないのです。重たい機材では、いいところへ行けるチャンスが激減するのですから、容易に持てる機材で行動するしかありません。ペンタックスがツアイスになったって、数%しか良くならないのです。いい場所へ行けなければどうしようもありません。年寄りが、ゴロタ石の川原を、重たい25万円のツアイスレンズなぞ持って歩けるはずはありません。 だけど今回もペンタックスDFA100mm macroにこだわりました。自分の得意単焦点レンズは一本持ってゆくべきでしょう。これだけは死守しなければ。というわけで今回の機材の布陣は変えようがなく正解だったと思っています。

6、今、全然違う機材の布陣をかんがえています。山写真は機材なぞ二の次だ、フットワークが全てだとすると、ミラーレス2台に好みのレンズをふりわけ、軽い三脚といういでたちです。もう一度、リコーGXR+マウントA12+軽い三脚でどこまで撮れるかのテストを繰り返しています。 それに、先日文句はいったけれど、富士フィルムXE-1を買い足します。でも、まだ少し迷っています。どうしてもズームを使わざるを得ないならソニーαマウント・ツアイスズームを使いたい。16万円だしてフルサイズ用ツアイスズーム(Sony Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM)を買う余裕があるか? 中古4万円でAPS-C用ツアイスズーム(Sony Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA)で我慢するか。それならソニーNEX7でいいじゃないの、AFもきくし。NEX7はちゃんと我慢できる絵が撮れるのかな?XE-1だって我慢できるか心配なのに。
リコーGXR+マウントA12+種々のレンズ(単焦点 orズーム)+軽い三脚の取りまわしの良さは、とても素晴らしいですよ。全機材を片手で持ってスイスイ移動できるのです。どんな絵がとれるか、次回のブログをお楽しみに。
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