俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

酔芙蓉(すいふよう)

2008-09-20 | 俳句・秋・植物



ぞろぞろと句会帰りや酔芙蓉

中国原産のアオイ科の落葉低木。八重の白花で夕方桃色に変わるものを酔芙蓉という。色白の若い女人が酔って頬を赤くした様に似ている。酔芙蓉とはなかなか粋な名である。以前からこの花の色が変わった様子を写真に撮りたかった。句会の前にたまたま白く咲いているのを撮ったが、帰りに見たら色の濃い桃色に変色していた。ようやく念願が叶ったわけである。

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縁にでて手持無沙汰や酔芙蓉


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杜鵑草(ほととぎす)

2008-09-19 | 俳句・秋・植物


薄ら日に花擡(もた)げをり杜鵑草

山地や湿り気の多い所にに自生するユリ科の多年草。散策していると、杜鵑草の群生しているのに出会った。写真はタイワンホトトギス。日本では沖縄に自生しているもので、普通の杜鵑草とは異なり、ピンクの色が濃い。

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散策の歩を止めゐたり杜鵑草


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数珠玉

2008-09-18 | 俳句・秋・植物


数珠玉が生つてゐるわと女声

水辺などに自生する熱帯アジア原産のイネ科の多年草。葉の付け根から出た柄の先に丸い小果が生り、緑から黒、灰白色へと色が変わる。その際、次第に光沢を帯びてくる。これを採って糸でつなぎ数珠にしたのでこの名がある。カップルの女性が数珠玉が生っているのを見つけて彼氏に教えていた。それをそのまま句にしてみた。

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数珠玉や歳積み今を大切に


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弟切草(おとぎりそう)

2008-09-17 | 俳句・秋・植物


弟切草道草をして雨にぬれ

オトギリソウ科の多年草。日本全土に分布し、山野の日当たりのよいところに自生する。7月~9月にかけて茎の頂に小さな黄色の五弁花を咲かせる。全草を傷薬や湿布薬として利用した。昔、鷹匠の兄が、この秘薬のことを人に漏らした弟を怒って切ったという伝説からこの名がついた。山がかった草地を歩いていると、何か花が咲いている方へつい足が向いてしまう。そうこうしているうちに霧雨が降ってきた。だが、弟切草を見つけたことに満足した。

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立待月(たちまちづき)

2008-09-16 | 俳句・秋・天文


立待にかかりてきたる絹の雲

陰暦八月十七日の月。満月以後は月の出が徐々に遅くなるが、立って待つうちに昇ってくる月という意味。黄色がかった月が昇ってきた。見ているうちに絹のような薄い雲がかかってきた。これもまた美しく趣があったので、カメラのシャッターを切った。

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バス降りて立待月と思ひけり


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