じみへんとは中崎タツヤ氏の漫画です。そこに出ていた技として「感情移入の相手を変えてみよう」というのがありました。すなわち、時代劇を見ていて悪代官に苦しめられる親子に感情移入していると泣きたくなりますが、悪代官の方になると「ええい! いまいましい小娘め!」と、結構痛快になったり。
また、巨人戦の中継を見ていて、巨人が負けていると悲しくなる人はビール売りに感情移入すると「今日は暑いからビールがよくでてる」と、明るい気分になるわけです。
最近の政局を見ていると、内閣不信任案を全員で否決しておきながら今になって麻生降ろしをしようとする自民党の皆さんにムカつくわけです。が、そこでじみへんの技を使って、反麻生側に立ってみるとまた違う視点が持てるかも…。
麻生さんのままで選挙やっても負けるし…、選挙に落ちたらタダの人だしもう威張れないし…、民主党に政権とらせるのもしゃくにさわるし…。こうなりゃ背に腹は変えられん!
なのでこういう人はこういう人でかわいそうだから応援してあげねば…と思ったけど、やっぱり全然ダメ。そもそも去年の総裁選で麻生さんを選んだのが自民党じゃないですか。今になって「俺は麻生さんに入れなかった」とかいうのもダメでし。麻生さんが勝つような自民党にしがみついていたアンタが悪いんです。
ということで、じみへんの技が通用しないのか私がまだまだ甘いのか。ちなみに、じみへんでは「動物の死骸にたかるハエに感情移入してみよう」というのがありますが、これはさすがに文章にするとグロいのでやめときます。興味がある人は読んでみましょうね。何巻だったかなぁ。