今日のひとネタ

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「多」と書いて

2009年07月30日 | 尾崎亜美
 先日の尾崎亜美さんのコンサートで聞いた話。今回はストリングスカルテットとして弦一徹さんのグループが参加してました。亜美さんの以前のアルバムではストリングスセクションとして「多グループ」という名前をよく見かけたのですが、なんと弦一徹さんのお父さんはこの多グループでバイオリンを弾いていたのだとか。

 その多さんが当時亜美さんに手紙を書いたことがあって、内容としては「シンセサイザーが台頭してきた時代だからこそ、生のストリングスの本当の良さを伝える演奏をしたい」という感じだったそうです。(私の記憶が曖昧でかなり端折ってますけど) 亜美さんは弦一徹さんにこの手紙を見せてあげるという約束をしていたらしく、今回のステージでは「あれ、いつ見せてくれるんですか?」と詰め寄られてました。

 何がどうだというと、私はこの「多グループ」を長年「タ・グループ」だと思ってました(笑) 「多」と書いて「おおの」と読むようですね。亜美さんのアルバムでは「リトルファンタジー」あたりから始まって、「メリディアンメロン」「Shot」「プラスティックガーデン」「Kids」などなどで名前を見かけます。(いや、よく見たらそもそもちゃんとローマ字で書いてあったのですが) ということは、あの「You…魂のままに」で聞かれる印象的なストリングスもそうなんですね。いやまぁ人に歴史アリということで。

 亜美さんが初めてストリングスアレンジをしたのは、南沙織さんに提供した「春の予感」だったんだそうですが、そのときは必要に迫られて本を買ってきての一夜漬けだったとか。この辺天才は違いますね。かの笹路正徳さんでさえも、マライアの頃に初めてストリングスの譜面を書いたら、演奏者に「音域を超える音があるので弾けない」と言われたそうですし。

 その「春の予感」のときは6-4-2-2という編成で、すなわち第一バイオリン6名、第二バイオリン4名、ビオラ2名、チェロ2名という形だったとか。POPSの演奏では普通どれくらいの編成でやるのかはわかりませんが、ゴージャスなのでは8-6-4-2とか、コントラバスも入って8-6-4-4-2とかいうのを聞いたことがあります。(ちなみに、私はこの辺まったく詳しくないので聞きかじりですが)

 昔、竜童組でバイオリンを弾いてた方が「ストリングスのミュージシャンは人数が必要なので一人当たりのギャラが安い! ホーンセクションの人は得だ!」というようなことを言ってました。たしかにストリングスが少なくとも14人くらいいるとすると、ホンセクは3~4人でオッケーですものね。ストリングスの人はいっぱい仕事しないと大変なようで…。

 今回の弦一徹グループは、バイオリン×2、ビオラ、チェロの4人組みだったのですが、昔「上田知華とカリョービン」というグループがいました。ピアノと弦楽カルテットでポップスを奏でるという特異な編成でしたが、好きだったんですよねぇ。「パープルモンスーン」がヒットしましたけど、「秋色化粧」とか「メロディ」とか「ラプソディインブルー」とか好きな曲がいっぱいあります。編成だけじゃなくて上田さんの声も好きで。

 ただ、学生時代の下宿で「シネマストリート」という曲を聞いているときにたまたま友人が来たのですが、一言「四畳半で聞く曲とちゃう」ですと。暮らしは低く、趣味は高尚でということでいいじゃないですかねぇ。フンだ。

 ところで、弦一徹さんという人を私はあまり知らなかったのですが、なんとG-クレフのメンバーだったそうですね。ということは紅白出場経験者ですか。むぅ、亜美さんがまだ出てませんのに、世の中不思議です。(って、NHKが不思議なのか)