今日のひとネタ

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発売中のギターマガジンにスペクトラムが!

2018年06月13日 | スペクトラム(ブラスロックバンド)

 発売中のギターマガジン7月号は特集が「ディスコ天国」。古今東西のディスコミュージック(?)が紹介されてますが、アル・マッケイ先生のインタビュー記事もあったので買ってきました。

 その中で「ギタリスト目線で選ぶ! これを聴くべし、ディスコ歌謡」というコーナーでスペクトラムの2ndアルバム「OPTICAL SUNRISE」も紹介されてます。「イン・ザ・スペース」について、西慎嗣のファンキーな16ビートのカッティングが全編に配されたということで。

 「OPTICAL SUNRISE」は確かにスペクトラムの代表的なアルバムであるし、西さんのファンキーなカッティングということではこれが一番顕著です。西さんがスペクトラムでやっていたカッティングは、1~3弦くらいをチャラッと弾いたり粘っこく聴かせる感じではなく、6弦全部をジャキジャキ行く感じです。私もコピーしてますが、あれを1曲の最初から最後までやってみると「こんなことやってていいのかなぁ」とか思うのですが、あれがないとスペクトラムのサウンドにならないんですね。

 あれは2009年のスペクトラムデビュー30周年祭のトークショーでのこと。西さんがご自身で語ってましたが、スペクトラムを始めるまであんな感じのギターは弾いたことがなかったとのこと。元々クラプトンが好きで好きで…と言ってたので、そりゃまぁそうでしょうと。

 スペクトラムを結成するに当たっては、トランペットの新田一郎さん、兼崎順一さんと、ベースの渡辺直樹さんが中心となってデモテープを作り、その路線のサウンドでデビューさせようとなってからメンバー集めが始まったというのは、90年頃に出た再発CDの歌詞カードに書かれています。ということは、そのデモテープの段階ではギターは西さんではなかったわけですが、そこでギターを弾いてたのは今剛さんだったとか。

 そのトークショーで西さんは「デモテープを聞かされて…、今剛って知ってますか? 彼が弾いてたんですけど、聞いてみて『うわ~、こんなん出来るかなぁ』と思って。」とおっしゃってました。なので、西さんは努力の人なんですね。

 当時の今剛さんというとPANTA&HALを脱退した直後だったでしょうが、79年には金沢のT-Birdというバンドのアルバムをプロデュースしてて、そこにはホーンスペクトラムも参加してますから、新田さん達との繋がりもあったのでしょう。

 ということで、西さんとしてはディスコ歌謡のギタリストとして注目されるのは本意ではないでしょうが、そこは「人に歴史あり」ということで。ちなみにスペクトラム時代に使用していた白いイーグルは回転装置ごと、解散時のオークションでファンの方に引き取られていったのだそうです。私それ欲しいんですが…。