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「イルカ&太田裕美 ラブリー・コンサート」行ってきました

2020年11月21日 | 日記・雑記・ただの戯言

 今日は坂戸市文化会館で行われた「イルカ&太田裕美 ラブリー・コンサート」に行ってきました。元々6月に開催予定だったのが延期になっており、半ばあきらめ感はあったところ無事開催されたのでめでたしと。

 まずはステージにお二人で登場し、イルカさんが「こんな大変な状況の中、皆さん命がけで来ていただいて…」という挨拶で会場を温めてから、お二人の共演での「あの素晴らしい愛をもう一度」から始まり、前半は太田さんのソロ。

 トークでは先月亡くなった筒美京平先生のお話をされており、曲も「雨だれ」から始まり、「赤いハイヒール」「最後の一葉」「しあわせ未満」など、45周年記念での本人作のオリジナル曲以外は筒美作品のオンパレードでした。

 もちろん「木綿のハンカチーフ」もありましたが、先月は筒美先生の訃報を受けてこの曲が代表曲として紹介される機会が多かったため、なんと月間で10万回のダウンロードがあったそうです。有料ダウンロードなので、言うなればレコードが10万枚売れたようなもの。ご本人も、これは声を大にして言いたいということでした。本当に凄いですね。

 かくいう私もこの曲を初めて聞いたのはまだ小学生の時でしたが、曲、アレンジ、歌声、すべてにおいて「ガツン」という衝撃があったものです。ダウンロードしたのは私のようなものではないでしょうから、今の若い人にもインパクトは強いのでしょう。

 ちなみに太田さんのステージでは、演奏はアコギ1人、エレキギター1人とご本人のピアノのみというシンプルな編成でした。(「木綿のハンカチーフ」など、ピアノ弾かない曲もありました。)

 後半はイルカさんのステージですが、楽器の転換の間にはお二人の漫才というかトークの時間。太田さんの髪型は今回なんとなくクリクリしてたのですが、闘病生活を終えて髪が伸びてきたらやたらと天然パーマっぽくなったのだそうです。災い転じて福となすともおっしゃってましたが、ちょっとイメチェンの雰囲気がありました。

 このお二人のジョイントも各地で予定されていたのが、2月の末にやって以来すべてキャンセルになっていて、イルカさんもステージはずっとやっていないとか。どこにも出かけられないという話をして、「こうやって公の場で二人で愚痴るってのもいいよね。こういう話は亜美ちゃんも入れてやりたいよね。」といきなり尾崎亜美さんの名前が出てきてびっくりしました。

 そのイルカさんのステージの前にはまたお二人の共演があって、そこではフォークのスタンダード「風」をサポートメンバーも全員揃って披露。

 その後イルカさんはというと、「まあるいいのち」から始まって近年よく披露している「人生フルコース」や、「サラダの国から来た娘」「海岸通」「なごり雪」をはじめ私でも知っている曲ばかりだったので楽しめました。生で見たのは多分初めてですが、あらためて聞くとやはり歌が上手いですね。トークも淀みなく軽やかに楽しめて、やはり長年第一線でやってる人はさすが、千両役者はここにもいたと実感させられました。

 イルカさんのステージでは、キーボードとアコギの二人がサポート。イルカさんは、肩を傷めて以来スタンドにアコギを固定して弾いてますが、メインのギターはトレードマークのマーチンD-35。濃い茶色というかアメ色のピックガードのものでしたので、近年使う事が多い個体かも。途中で数曲だけ別のギターに変えてましたが、そちらは000-18タイプのもの。

 アンコールではまたお二人が登場。イルカさんはオーバーオールに着替え、太田さんはイルカさん曰く「メリーポピンズのような」という白い衣装で可憐に登場。洋楽と邦楽のスタンダードを1曲ずつ披露して全編終了。全部で2時間ちょっとのステージでした。

 太田裕美さんは、前に東松山で「なごみーず」のステージを見てますが、昨年からの闘病も報じられてましたので、今回は元気な姿と変わらぬきれいで可愛い歌声を聞けて本当に安心しました。

 太田裕美さんは昨年45周年、イルカさんは来年50周年だそうですが、お二人は日本の歌謡界の宝だと思います。変わらぬ歌声を聞かせてくれて、なおかつ新作も発表しながら精力的に活動するお二人には、今後一層の活躍を期待します。いいもの見せて貰えました。