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長岡さんのジャズベースはメイプル指板でした>甲斐バンド

2024年08月15日 | 甲斐バンド・甲斐よしひろ

 長岡さんというのは、甲斐バンドのベーシストだった長岡和弘さんのこと。その長岡さんが甲斐バンドの初期で使用していたベースはヤマハのSBではないかと勝手に思い込んでいたのですが、その理由は指板が白かったこと。

 それも甲斐バンドデビュー直後に発売された「ビッグヒットコレクション」に使用楽器としてフェンダージャズベースと書かれていたのにも関わらずです。というのも、当時中学生でフェンダーのベースなんて本物どころか写真も雑誌でチラッとしか見たことなく、「ボディが黒でメイプル指板のジャズベースなんてあんの?」という認識だったので。

 

 何しろ当時甲斐バンドはテレビにはほとんど出ず、たまにみる雑誌のステージ写真も白黒がほとんど。おまけにベースまで写ってることはほぼ無し。そんな中でも、フジの「ニューミュージックスペシャル」に出たのは印象に残ってます。昭和51年でしたが、演奏したのは「裏切りの街角」「光と影」「ダニーボーイに耳をふさいで」など。

 ただ、当時我が家は近所にできたビルの影響でテレビの映りが悪く、各自の使用楽器まで目が行きませんでした。とにかく甲斐さんを見るのに必死でしたし。

 で、その時の映像と白黒のステージ写真の記憶から、長岡さんはヤマハのSBというベースを使ってたのでは?というイメージが勝手にできあがってたのでした。

 それがちょっと前に入手したこちらの雑誌であっさり解決。たしかにジャズベースでした。こちらも白黒写真なのでボディの色が黒一色なのか紺色っぽいのかはわかりませんが、サンバーストではないです。そして「指板が白い」という記憶も確かに間違いではなく、こうやって見るとメイプル指板ですね。

 調べてみると、フェンダーのジャズベースは1960年の発売で当初はローズ指板のみだったのが、1966年以降はメイプル指板の物も存在するそうです。現行のモデルにも同様のベースがありました

 我が家にあるのは割と新しい個体でなおかつフェンダージャパンのものですが、このようにローズ指板です。ジャズベースのイメージというとこっちですね。

 

 この記事によると、そのジャズベースはデビューするときに池袋で買ったもので、アルバムでいうと「この夜にさよなら」までは全部これだとか。そして「誘惑」からは写真右のスティングレイ・ベースになったので、音の違いを体験したい人は低音再生をガンガン上げて聞き比べてみるといいかもしれませんね。

 もちろんベースなので大体どの曲にも入ってますが、私が思うにそのジャズベースの音やフレーズが特に印象的なのは当然「悪いうわさ」。それ以外では、

恋時雨
魔女の季節
東京の冷たい壁にもたれて
狂った夜
黒い夏
新宿
最後の夜汽車
きんぽうげ
夕なぎ
氷のくちびる


などなど。ライブアルバムの「サーカス&サーカス」の頃はもうスティングレイのようですが、ジャケ写を見るとジャズベースも使ってたかも。ちなみに「ザ・ベストテン」に出た時は当然スティングレイでした。あの時もかっこよかったです。今となっては貴重なテレビ出演でしたね。