大河ドラマ「光る君へ」は、子役時代が終わり2回目から主演の吉高由里子が出てきました。ご存じの通り、主人公は紫式部です。時代は平安時代中期だとか。
私は結構楽しんでて、初回は「三郎のバカ…、バカバカバカ!」がツボでしたし、二回目は「まあ、やる気満々ね!」というセリフに受けてしまいました。ネットではそういうセリフがありえないとかそもそも平安貴族の穢れという概念がわかってない云々とかいう話で溢れてますが、そういう見方は楽しくない気がしてきました。
というのも、何しろ大河ドラマですし時代考証の人もいれば脚本も大ベテランの大石静先生。「そんなセリフはありえんな」とか「貴族が返り血浴びたまま屋敷に帰るか?」と言っても、作ってる側は「そんなことはわかってんだよ!」という事でしょう。
そこで「では、どう見ればよいのか。」ということになります。一応劇中に出てくるのは実在の人物ではありますが、あれは「空手バカ一代」だと思って見ればよいのではないでしょうか。実在の人物を基に構成したフィクションもありの物語ということで。
空手バカ一代については、大山倍達は実在したし、牛と戦ったのも事実だし、渡米してプロレスのリングに上がったのも本当、ビール瓶を手刀で叩き切ったのも実際です。そして一代で極真会館をあそこまでにして、日本はもとより世界中にネットワークを広げて世界選手権も実施したりもしました。その周りの話を色々膨らませたのが漫画の「空手バカ一代」であって、そういう楽しみ方もありなんじゃないかなぁと。アニメはアニメで主役の名前は変わってたし、カマキリ拳法が出てきたりでまた違う話ですけど。
あるいは、なにしろあの時代のことはわからない部分も多く、紫式部というと生没年不明の人物だそうで、もしかしたら宇宙の話だったりSFに近いのかもしれません。私の周りにも紫式部に会った事があるという人はいませんし、別の見方をすれば「アストロ球団」を楽しむような感覚がいいかもしれません。
今後の展開がどうなるかわかりませんが、ジャコビニ流星打法が出てきても、スカイラブ投法が出てきても「ありえんなあ」とは言わないようにしたいものです。吉高由里子のシャワーシーンはいつ頃になりますか。
また、貴族が権力を持っていた時代。まだ武士が出てこない時代。こんな価値観があったのか?そういうのを描くのも面白そうです。
武士がいないといえばそうですね。まあ、そこは大石静先生なので色々考えさせられる内容にはなるでしょう。そういうのを期待します。