先月甲斐よしひろライブに行き、席はほぼ3階席だったのですが開演前に下まで降りてステージ上のギターを眺めてきました。
ご存じの通り甲斐さんは左利きで、普通の右用のギターをそのままひっくり返して弾いてます。弦も張り替えてません。今回も愛機のギブソンのアコギがありましたが、「おっ!」と思ったのがピックガード。
通常アコースティックギターは1弦側にピックガードがあって、ダウンストロークで腕を振り下ろした時のピックの接触からボディを守るようになってます。しかし、甲斐さんの場合はひっくり返してるのでダウンストローク時のピックが当たるのが6弦側になります。(まあ、アップの時も当たるかもしれませんけど。)
それで今回確認できたのは、その6弦側にも透明なピックガードが着けてあったこと。小さめの物だったので、それこそよくピックが当たる部分だけに着けたのでしょう。弾く時はかなり激しくやりますしね。
なお、右利きのギターをひっくり返して弾いてる人としては松崎しげるさんもいます。テレビの歌番組でもちょくちょく見ました。ご本人がそれについて語ってたのを見たことあります。
もともとは左利き用のギターを使ってたものの、通りすがりの酒場でギターがあったりして「歌って」と言われた際に困ったのだそうです。それで普通のギターをひっくり返して弾けるようにしたそうで、なかなかの努力家でありサービス精神の旺盛な人ですね。
あとは、PSY・Sの松浦雅也さんも左でギターを弾いてました。テレビで見た時は左利き用のギターを弾いてましたが、この人は右利き用のをひっくり返したスタイルでもある程度弾けると言ってました。その話を聞いたのは、甲斐さんの「サウンドストリート」だったと記憶してます。
左利きのギタリストは目立つしかっこいいですけど、ギターを買う時は結構苦労するでしょうね。過去に直接の知り合いでは3人いましたから、そんなに珍しいわけではないでしょうけど。
たしかにピックを持って上下だけするよりは、4本指を駆使して6本の弦を押さえる方が繊細さと複雑な作業が必要なので、左利きの人が右用のギターを弾くと上達するという話は聞いたことがあります。
かのクリエイションの竹田和夫先生も左利きだけど右でギターを弾いているという話を聞いたことありますが、本当かどうかは知りません。
ま、左利きのギタリストは目立ちますし
かっこいいのはありますが、左用のギターは割高だし数も少ないし友達と貸し借りもできないので、実際は苦労が多いと思われ。ネタで左利きのギタリストとベーシストだけ集めたバンドもありましたけど。
ウチの兄が左利きで、中学生の時にギター教室に通うことになりました。
左利きに妙な優越感と誇りとコダワリを持つ勘違い男で、先生に「僕は左ききだから左手で弾く」と申したそうです。先生は「左でひくと弦が逆になるんだよね〜…弦を押さえる左の方が力が入るってことだから、普通に右で弾けば皆より上手になれるよ」と仰ったそうで、本人は至極ご満悦でした。
先生は教えるのが面倒だったからだと思いますが、ギターにおける左利きのメリットは、目立ってカッコイイ、ということでしょうか?