今日聞いたラジオで、最近ノーイントロか極端にイントロの短い曲が多いと聞きました。若い人は大体サブスクで音楽を聞くので、すぐ歌声が聞こえないと飛ばされてしまうというのが理由との事です。(あくまでもラジオで聞いた話なので、その現象と理由が本当かどうかは知りません。)
それで、前にラジオで聞いた「ノーイントロ、あるいはほぼノーイントロ」の特集を思い出しました。それは8年ほど前に聞いたつのだ☆ひろさんの「ミュージックプラザ」。その時オンエアされたのは以下の通り。
「空に星があるように」 (荒木一郎)
「ノー・ノー・ボーイ」 (ザ・スパイダース)
「愛するアニタ」 (ザ・ワイルド・ワンズ)
「ケメ子の唄」 (ザ・ジャイアンツ)
「心の旅」 (チューリップ)
「ウェディング・ベル」 (シュガー)
「妹」 (かぐや姫)
「いっそセレナーデ」 (井上陽水)
「ライド・オン・タイム」 (山下達郎)
「涙のステップ」 (須藤薫)
「今夜だけきっと」 (スターダスト・レビュー)
「ドゥ・ユー・ノウ」 (つのだ☆ひろ)
確かにいきなり歌から始まる曲ばかり。それで、その番組でリスナーから「チューリップの曲はノーイントロかほぼノーイントロが多いですが、なぜでしょう?」というメールがありました。確かによく知られてる曲だけでも、心の旅、ブルースカイ、夏色の思い出、虹とスニーカーの頃、僕が作った愛の歌、青春の影、などが思い浮かびます。
これについてつのださんは「それは簡単で、昔から洋楽はイントロ無しのヒット曲が多くビートルズもそうなので、ビートルズの音楽に心酔している財津さんが影響を受けないわけはない。」と解説してました。確かにそうですね。
ビートルズの曲では、私がパッと思いつくだけでも、ペニーレイン、シーラブズユー、Maxwell's Silver Hammer、The Long and Winding Road、Mr.ムーンライト、ヘイ・ジュード、Nowhere Man、All My Loving、Oh! Darling、Here,There And Everywhere、イエローサブマリン、Help!、など本当にたくさんあります。(まだまだあると思いますが。)
日本のヒット曲でも「勝手にシンドバッド」とか「赤いハイヒール」とか「ランナウェイ」とか「渚のバルコニー」など、ちょっと考えるだけでも色々あります。ヒットさせるためにアレンジを考え抜いた末、ノーイントロになったというならいいのですが、もし本当に「サブスクで飛ばされてしまうから」という理由だけでノーイントロになる傾向があるとすると、それは悲しいです。印象的なイントロってのも曲の魅力ですし。まあサブスク全盛時代の常套手段というなら、それも時代の産物でしょうか。
あとは最近は比較的短い曲が多いようですが、再生回数を稼ぐために1曲あたりの時間を短めにしてる傾向があるというのも、先日ファンキーフライデーで小林克也さんが言ってました。そういうのも「なんじゃ、そりゃ?」と思うわけです。
30数年前に、小椋佳さん作詞、堀内孝雄さん作曲で年末のスペシャルドラマのテーマ曲を作ってましたが、その際に小椋さんは「堀内さん、とにかくいい曲作りましょうや。」と言ったそうです。そういう気概はいいですね。再生回数稼ぐとか、イントロだけで飛ばされないようにとかじゃなくて、とにかく人の心に残る曲を作りたいという作家の曲は聞く前から関心を持ってしまいます。あのお二人の作品だと「愛しき日々」とかがそうで、確かにいい曲です。
ところで「ほぼノーイントロ」というと定義はあるのでしょうか。私なら「1小節以内」ということにしますが。
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