真理ちゃんとは国民的アイドルだった白雪姫天地真理さんのことであり、田中真理さんでも美里真理さんでもありません。(このボケがわかる人は大人です。) その天地真理さんの初の冠番組「真理ちゃんとデイト」を見ました。
これは1972年10月から半年間TBS系で放送されていたバラエティで、当時小学生だった私も見てました。内容は、人形たちと歌ったり踊ったりして、ゲストも登場するというもの。今回ホームドラマチャンネルでいくつか放送されているので、さっそく録画して見ました。
当時は出す曲すべて大ヒットでそれこそ国民的な人気だったわけですが、あらためて聞くと確かに歌は上手いし、自分のヒット曲も含めて色々歌うわけで、すべてセットの中だけの地味な番組ですが、結構見ごたえあります。
が、人形のコントがやたらとシュールで真剣に見てるとちょっと悲しくなりました。最初に見た回は「きれいな花もやがて枯れてしまうのだから、それを見たくなければ目は無い方がいい」といって、ぬいぐるみ人形の目を取ってしまうというオチ。当時は泣いちゃった子供もいるかも。
そして、ドリフターズがゲストの回でもコントの絡みは無し。真理ちゃんが曲の紹介をしただけで、ドリフは歌っただけ。しかもこの時のシングルは「真っ赤な封筒」。この曲をすぐ歌える人はどれくらいいるでしょうか。ちなみに私は歌えます。シングル持ってたし。テレビで聞いたのは多分50年ぶりくらい。渡辺プロ企画の番組だから、宣伝の意味もあるんでしょうね。
その天地真理さんですが、当時週刊少年ジャンプで「天地真理物語」という漫画を読みました。それによると、ピアノが好きだったけど実家が貧しくて買って貰えず、仕方ないので紙にピアノの絵を描いて口で歌いながら練習していたところ、母親がその姿に涙ぐみ、仕事を頑張ってある日ピアノを買ってくれたと。
その後、音楽大学の付属高校に進みピアノの練習を続けていたものの、先生から手が小さくてピアニストには向かないと言われ、ピアノの道をあきらめて一旦絶望したものの、その後歌の道に進みデビューに至ったというもの。
なにしろ小学生だったので、その時は感動しながら読んだものの大人になってからは「かなり話を盛ってたんだろうな。ピアノ弾いてるところとか見たことないし。」と思ってたのですが、何年か前に70年代のレコード大賞の映像を見たら天地真理さんがピアノを弾く場面があって、それもかなり本格的だったのでビックリ。
多少の脚色はあったのでしょうが、音大の付属高校に行ってた事となんらかの事情で大学進学をあきらめたのは本当なのでしょうね。
と、そんなことを一気に思い出したのでした。ちなみに私は当時から今も南沙織派なので、天地真理ファンだったことはありません。敵視もしませんけど。あの歌声は独特ですが、声量もあるし歌詞も聞き取りやすいし、大スターで人気歌手になるべくしてなったのは間違いありません。そんなことも思いました。ちなみに今月もまだ放送があって、番組サイトはこちらです。関心を持った方は是非どうぞ。
当時トップアイドルだったけど、ちょっと年増のイメージでした。麻丘めぐみやアグネス・チャンよりも4歳上だったかな?
80年代に「俺たちひょうきん族」に出ていました。けっこういじられていました。
今はどうしてるのかな?
今は芸能活動はしてないような…。