今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

田中一郎さんの証言は本当でした>港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ

2024年07月21日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 田中一郎さんのギターアッパーカット2で聞いた話。ダウン・タウン・ブギウギ・バンドがテレビで「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」を演奏する際、宇崎さんのセリフのあとにダダッダッダッダダ!でブレイクして、「あんた あの子のなんなのさ」となるわけですが毎回合図があるとのことです。

 というのも、あれは歌じゃなくセリフなので曲のテンポやその時々の宇崎さんの喋る間で一小節ズレたりすることもしばしば。なので、その「ダダッダッダッダダ!」に行く前に、毎回ベースの新井さんが合図のために叫ぶんだとか。

 「へ~、そうだったのかなあ。」と思ってたら、先週ちょうど「3秒聴けば誰でもわかる名曲ベスト100」という番組でこの曲の映像が流れました。すると、じっくり聞くまでもなく「悪いなあ 他をあたってくれよ」の最後に被せるように「イヤ~ッ!」という叫びが聞こえました。そしてその次の「仁義を欠いちゃいられやしないよ」の後にも「イヤッ!」と聞こえたと。

 ということで、田中一郎さんの証言が本当だったことが証明されました。まああの人が動画で言ってることは大体正しいですし、ごく稀に固有名詞や年代を間違えた時もアップされたときには訂正字幕が入ってたりしますしね。事実関係や出来事では基本間違いないという印象です。この辺は、一郎さんが常にシーンの中心でチヤホヤされていたわけではなく、周囲に目を配らせながら自身のスタイルを確立するために活動していたということではなかろうかと勝手に想像してしまいますが、そもそもが記憶力の良い方なのでしょう。あとはあの人柄のおかげで、いろんな人と親密に接して実際の現場に携わる機会が多かったせいもあるのでしょうか。

 それにしても港のヨーコの話は、一郎さんが実際に現場でその様子を見てたのかテレビで見てたのか、のちにメンバーの人から聞いたのかは謎。当時既にリンドンでデビューはしてましたが、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドと歌番組で共演する機会なんてあったのでしょうか。

 ちなみに当時の田中一郎さんについては、バンバンが「いちご白書をもう一度」でFNS歌謡祭に出る際、直前のコンサートのリハで右手を怪我してギターを弾けなくなった時に代わりにアコギを弾いてたのを見た事あります。あとはニューミュージック・スペシャルでバンバンのバックにリンドンとして出た時くらい。

 バンバンのバックではヒットスタジオにも出たようですが、その時カメラに向かって手を振ったらたまたま見ていた甲斐さんのお母さんが「田中さんがテレビで手ぇ振りよったぞ!」と大騒ぎしていたという話をセイヤングで聞いた記憶があります。

 それはともかくニューミュージック・スペシャルでの今井さんと一郎さんのツインギターでの演奏は凄くかっこよかったので映像見たいですね。どっかにないものでしょうか。


あさイチ プレミアムトーク ゲスト:尾野真千子(2024年7月19日)

2024年07月20日 | TV番組レビュー

 昨日のNHK「あさイチ」プレミアムトークは、私の大好きな尾野真千子さんがゲストでした。現在は朝ドラ「虎に翼」のナレーションとして大活躍ですが、生出演の「あさイチ」ではご覧の通りの素敵な表情。のってますね。

 

 今回の話題はもちろんそのナレーションについてが中心でしたが、「いい評判しか聞かないようにしている」そうで、SNS全盛の時代ではそれが正しい過ごし方でしょう。番組でも絶賛するメールが紹介されてましたが、「尾野さんだとは知らなかった」という声もあってそれは意外でした。

 私も当初は主演の伊藤沙莉さんと声が似ていることと、ナレーションだけでオノマチさんの持ち味が発揮できるのか?と様子を窺っていたのですが、今となってはこの人無しではドラマの魅力が三割減というくらいの存在になりました。さすがです。

 この人を知ったのはもちろん「カーネーション」が最初でしたが、その後の「最高の離婚」で完璧にファンになり現在に至ります。昨年のドラマ「グレースの履歴」も最高でしたし、私の中では現在好きな女優のベスト3に入ります。もしかすると1位かも。

 そして現在は沖縄に住んでいるそうでその話も意外でした。人生楽しんでますね。女優さんによってはドラマや映画の時はすごく良くて、トーク番組で見ると「あれっ?」と思う人もいますが、この人はしゃべる表情を見てるだけで楽しいし元気になります。CMは案外そうでもなくてドラマで輝くのも好感度高いです。(この意見には個人差があるでしょうが。)

 ということで、今回の映像は保存版決定です。朝ドラでのナレーションは今後も楽しみですが、次はやはりドラマで見たい存在です。


NHK夜ドラ「柚木さんちの四兄弟。」終了しました

2024年07月19日 | ドラマレビュー

 NHKの夜ドラ「柚木さんちの四兄弟。」終了しました。全32話なので約2ヶ月やってたわけですが、見ているとあっという間。まったく期待せずに見始めたら妙に面白く、ほぼ毎日その日のうちにみる感じでした。

 2年前に突然の事故で両親を亡くした四兄弟が助け合いながら暮らしているという家族の話ですが、全然湿っぽくなくて楽しかったです。四姉妹ならともかく四兄弟の話なんて私が見られるかと思ってたのですが、キャラの作り方がすごく上手くて毎回ニヤニヤしながら見てました。

 設定としては真面目な高校教師の長男、大人びた秀才で中一の次男、次男とは1年近く離れているものの同学年でおっちょこちょいの三男、しっかりものだが口調が年寄り臭い四男というキャラ。次男と三男が同学年というのは、なさそうだけどありうる設定だし面白かったです。性格が正反対というのもツボでした。

 もっとお涙頂戴系の話になるかと思ってたのですが、そこがほとんどなく意表を突かれました。大体これを見てから寝るパターンだったのですが、毎晩ほっこりした気持ちで眠れたのはありがたいです。

 変人はいても悪人は出てこないドラマで、ご近所の一家のキャラも絶妙だったし、ヒットするドラマは色々仕掛けがありますね。とにかく脚本、演出の方々と、出演者では四男の岳を演じた子役にアッパレです。スルーしてた人も、どっかで一挙放送があれば見た方がいいです。


2024年7月期のドラマ初回レビュー その1

2024年07月18日 | ドラマレビュー

 今回は結構開始が早いです。とりあえず初回見たものだけレビューしますが、やはりドラマの初回は極端な展開やキャラの印象付けの意味合いが強いので、あくまでも現状での印象です。あしからず。


◆フジ月9「海のはじまり」 出演:目黒蓮、有村架純、大竹しのぶ ほか

 「親子の愛をテーマにしている」という情報だけで見たので、目黒蓮と大竹しのぶが親子役なのかと思ったら違いました。「そうくるか」という展開ではありましたが、初回はまずまず。とはいえ、最終回までどう引っ張るのかはちょっと心配というのは大きなお世話か。主演の方の頑張りによりますね、これは。子役に頼るのはダメでし。


◆フジ「マウンテンドクター」 出演:杉野遥亮、岡崎紗絵、宮澤エマ ほか

 結構期待したのですが、ちょいと外れました。「また宮澤エマ?」と思ったのは私だけではないはず。あとは循環器内科医が手術するの?とか思ったのですが、医療の専門家も監修に関わってるのでそこはOKなのでしょう。しかし脚本がどうも。まあ続けて見ますが、継続の危機という点ではこれが一番。


◆フジ「新宿野戦病院」 出演:小池栄子、仲野太賀、橋本愛 ほか

 とにかく騒がしいというドラマ。しかしさすがクドカン脚本なので結構見せます。今後どうなるかは一切想像つかない感じ。万人受けする感じではないですが、話題にはなりそう。


◆フジ「ギークス/GEEKS」 出演:松岡茉優、田中みな実、滝沢カレン ほか

 「また田中みな実か」と思ったのは私だけではないはず。謎解きが「ほぉ~」と思わないのですが、まあそういうドラマなのでしょう。主な出演者の三人の人物設定がキモなのでしょうが、最後までブレずにいけるのか?と心配してしまいます。ま、とにかく松岡茉優が出てるので見ます。


◆TBS「笑うマトリョーシカ」 出演:水川あさみ、玉山鉄二、櫻井翔 ほか

 ほぼ予備知識なしで見ましたが、思ったより面白かったです。玉山鉄二はいつもの玉山鉄二だったし、櫻井翔もいつも通りでしたがこの人はいつも通りでないことはないですか。なんか単純なストーリーではなさそうですが、様々な伏線についていければ楽しめそう。


◆マル秘の密子さん 主演:福原遥

 やめようかと思いつつ見ました。これは福原遥でなければだめだったのでしょうかとずっと思い続けましたが、それに耐えられれば継続できそう。とはいえ今後極端な展開になるのを示唆する場面で終わったので、二話目以降は印象がガラッと変わるかも。一応継続します。


◆日テレ「降り積もれ孤独な死よ」 出演:成田凌

 実は成田凌があんまり好きではないのですが、今回の役柄は良さそう。初回は割とわかりやすい展開だったのですが、今後こじれてくるのかどうか。この時間帯のドラマはおどろおどろしいのが多いですね。そこに耐えられれば継続できるでしょう。

 


 既に始まっててもここにないのは最初から見る予定のないものです。なぜ見ないかという理由は様々。大体はあらすじを見て敬遠したからですが。

 今のところどれも大ヒットとなりそうな予感はありませんが、途中から妙な盛り上がり方をするのもあるのでそこは期待しましょう。そして、できる限り継続できる作品があることを祈ります。


「夏色のアルバム」ですって>NHKFM 歌謡スクランブル

2024年07月17日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 今週のNHKFM歌謡スクランブルは「夏色のアルバム」で今日はその3回目。70年代歌謡なので私にとってはストライクゾーンど真ん中でした。オンエア曲は以下の通りです。


真夏の出来事/平山三紀
ゴールデンハーフの太陽の彼方/ゴールデン・ハーフ
涙の太陽/安西マリア
夏の感情/南沙織
恋と海とTシャツと/天地真理
黄色い麦わら帽子/松崎しげる
君は特別/郷ひろみ
イルカにのった少年/城みちる
夏休み/よしだたくろう
暑中お見舞い申し上げます/キャンディーズ
ひまわり娘/伊藤咲子
線香花火/さだまさし
イミテイション・ゴールド/山口百恵
パープル・シャドウ/高田みづえ
セクシーロックンローラー/西城秀樹
モンスター/ピンク・レディー
夏のお嬢さん/榊原郁恵
真夏の夜の夢/野口五郎
センチメンタル・カーニバル/あおい輝彦
夏の少女/南こうせつ
地中海ドリーム/杏里
Mr.サマータイム/サーカス
燃えろいい女/ツイスト
愛しのティナ/ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
虹とスニーカーの頃/チューリップ


 それぞれの歌手の代表曲がある反面、そこそこヒットはしたけど微妙にストライクゾーンを外す選曲も多かったと思うのは私だけでしょうか。郷ひろみとか天地真理とかピンクレディーとか山口百恵とか西城秀樹とかあおい輝彦とかさだまさしとか。全部知ってると言いたいところですが、郷ひろみの「君は特別」だけ思い浮かびませんでした。

 珍しいのはゴールデンハーフで、ラジオでこの曲を聞くのはすごく珍しいです。何しろ平日の日中は30年以上毎日運転しててほぼラジオ聞いてる私が聞いた記憶がないくらい。もちろん当時はテレビでよく見ましたし曲は知ってます。こうやって聞くと演奏はすごくかっこいいですね。かっこいいというと安西マリアの「涙の太陽」も間奏がハイウェイスター的で凄いです。

 個人的には南沙織「夏の感情」がツボでした。この人の場合は普通「17才」が来そうですが、この曲をオンエアしたのは偉い。ファンでなければタイトルを聞いてもすぐ思いつかないのではないでしょうか。

 豆知識としては、南沙織さんのシングルではこの曲とカップリング曲のみキャラメル・ママが演奏してます。曲は知ってても気づかなかった人は多いことでしょう。ちなみにレコードにはクレジットがあったそうですし、テレビ番組のテロップで紹介されてるのも見ましたが、当時はスルーされてたかも。

 というのも、その後のインタビュー資料などを見ると「無駄遣い」だの「キャラメルママを起用した効果がまったくないところがシブイ」など容赦ない評価をされていますので。細野さんのインタビューでも、レコーディング時の筒美京平先生について「一言もしゃべらない。いきなり入ってきて『じゃあ、始めます』っていうことで。」だったそうです。おまけにベースも全部書き譜。まったく会話はなかったそうで、リズムを録ったらさようならだったとか。どういう人たちが知ってて呼んだはずなのに交流しなかったというのは謎ですね。

 ただ、曲としては歌番組で聞いて好きになって、レコードで聞いたらもっといいと思いました。あんまり好きなので何年か前にこの曲のタイトルがついたLPも入手しましたが、そちらはあんまり…というのは内緒。

 天地真理の「恋と海とTシャツと」も今となっては思いつかない人がいそうですが、私なんぞはこれのイントロを聞いて「あなた~を待つ~の テニスコ~ト~♪」と歌って、「あれ?」と言いそう。森田公一先生もお茶目ですね。

 私としてはカラオケで歌ったことがあるのが4曲、ギターの弾き語りのレパートリーが2曲ということでお馴染みの曲が多い日でした。この番組はらじるらじるの聴き逃しがありますので、気になる方は是非お聞き下さい。聞けば「知っているのに知らんふ~り~♪」と歌いたくなるのは確実。お勧めです。


石川ひとみ Acoustic Live with Strings at COTTON CLUB(2024年7月15日)

2024年07月16日 | 石川ひとみ

 

 我らがひっちゃんこと歌手の石川ひとみさんが丸の内のライブレストランCOTTON CLUBに初登場。そして会場の雰囲気に合わせてか、Acoustic Live with Stringsというタイトル。昨日はその2ndステージを見てきました。

 

 

 首都圏には様々なライブレストランがありますが、ここへ行ったのは初めて。客席のキャパは約180席だそうで、ビルボードライブ横浜より一回り小さい感じで2階席もありません。その分、どの席からもステージに近い感じはしました。

 今回のステージはAcoustic Live with Stringsというタイトル通り、演奏陣は以下のような編成。ドラム、ベースなどのリズム隊はおりません。

斉藤哲也 (p)
地行美穂 (vln)
梶谷裕子 (vla)
菅野真衣 (vlc)


 こういう編成でどのあたりの曲をやるかと思ってましたが、まずピアノの斉藤さんと弦楽のトリオが登場し軽くチューニング。続いて石川ひとみさんが登場しステージが幕を開けました。今回のセットリストは以下の通りです。


1.ひとりぼっちのサーカス
2.置き忘れたメモリー
3.好・き…
4.風薫花~kazekaoruhana~
5.粉雪のぬくもり
6.おいしいもの
7.遠く遠く(槇原敬之のcover)
8.40回目のlove song
9.三枚の写真
10.笑顔の花
11.まちぶせ

<アンコール>
プリンプリン物語
おやすみ前に

(1stセットは「40回目のlove song」ではなく「君の声」だったとの情報あり。)


 石川ひとみさんのコンサートでは、それこそ息も止めて歌声の一音一音に耳をすましたいとも思う時があるのですが、今回はまさにそういうステージでした。この日の会場の雰囲気にピッタリの編成と選曲です。

 こういう編成でのお馴染みの曲もあれば、最新アルバムの曲からの3曲はアコースティック編成では初お目見えだったので注目でした。

 「風薫花~kazekaoruhana~」はCDだと和楽器も使ったアレンジが印象的ですが、今回は曲のメロディを取り出してあらためてじっくり聞いた感じ。もちろんCDでの雰囲気をベースにした演奏ですが、やはりいいメロディーですね。こういう聞き方は楽しいです。

 また「粉雪のぬくもり」はCDでは割と淡々とした感じではありますが、今回の編成で聞くとサビの歌い方がすごく熱くて歌詞に聞き入ってしまいました。これも良い曲だと再認識した次第。

 そういうしっとりした編成ではありましたが、今回はリズム隊がいないということで、「HOME・MADE-ただいま-」収録の「おいしいもの」で楽しい企画がありました。CDでも聞けるあのピコピコした打ち込みの音と、客席の数名に配布したカスタネット、そして全体の手拍子で客席と一緒に楽しむというもの。この企画はサプライズでしたが、我が家は家宝が増えました(笑)

 

 今回のサプライズはもう一つあり、中盤に槇原敬之さんの「遠く遠く」を披露。直前のMCを考えると長らく歌手活動を続けてきて、この曲の歌詞に思うところがあって歌う事にしたと思われます。実は私はこの曲を知らず、今回聞いてみて興味持ちました。

 本編ラストは「まちぶせ」で締めて、アンコールではまさかの「プリンプリン物語」。この会場でのプリンプリンなのでご本人も恐縮しておられましたが、カラオケでもアカペラでもなくアコースティック編成でのスペシャル版でした。飛び道具的な楽曲ですし、これは滅多に聞けないでしょう。

 そしてアンコールのラストは「おやすみ前に」。好きな曲ではありますが、こちらも「まさか」の選曲でした。今回まさかが多いです。

 本当に選曲も良かったしひっちゃんの声も絶好調だったし、MCでは今後の活動についての力強い言葉もあったし大満足です。演奏陣はそんなに何回もリハをやるスケジュールではなかったでしょうに、この日だけの演奏をすべてバッチリ決めたのは本当のプロフェッショナルの集まりだと思いました。見てると斉藤さんがカウントを出すケースがほとんどで、同期音源無しの一発勝負とお見受けしましたので緊張感あったでしょうに。

 客席のキャパを考えると、2回公演で延べ360人くらいの人だけが聞けたわけで、これはこの日限りで終わらせるのは本当にもったいなく、是非再演して欲しいステージだと思ってます。もっともっとたくさんの人に見て欲しいので。

 それにしてもいいものを見せていただきました。一日経った今も幸せな気分です。


ペーパーフィルターを濡らす?

2024年07月15日 | コーヒーの話・珈琲道

 珈琲道は奥が深いもので、ペーパーフィルターでの淹れ方でまた新説を見ました。というのは、ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、粉を入れる前に熱湯をカップ1杯分注ぐというもの。

 この目的としては、ペーパーフィルターに付着している雑味だとか臭みを取り除くというもの。確かにあれは紙ではありますが、そんな事考えもしませんでした。

 やってみたところ、注いだお湯は特に抵抗がないのですぐポットに落ちます。これの色や匂いを調べ、臭みや雑味がないかチェックするというのが手順。

 果たしてそのお湯には色も匂いも無く、教科書によると「色や匂いに気になるところが無ければこの手順は不要。」とあったので、我が家で使用しているペーパーフィルターは問題なさそう。

 そして、この手順を行うと濡れたフィルターに粉を溜める事になって、まず蒸らすためのお湯を入れた際、下に落ちるのが早まります。しかも、最初からフィルターにお湯が沁み込んでいるため、粉の量が同じで湯量も同じであっても従来よりやや薄めの味になってしまいます。

 「ふっ、無駄なことを。」と思ったのは当然ですが、手順が増えなくて安心もしました。珈琲道は奥が深いですね。って、余計な事をせず手早くやる方がいいに決まってますわね。


アメリカンスクールとインターナショナルスクール

2024年07月14日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 アメリカンと聞くとコーヒーかフットボールしか思いつかない私ではありますが、アメリカンスクールも一応知ってます。が、そもそもその辺の知識が浅はかなので日本にいるアメリカ人が通う学校がアメリカンスクールであり、全国そこかしこにあるものだと思ってました。

 基地内の学校も含めればその認識も間違いではないのかもしれませんが、日本でのアメリカンスクールとは東京の調布市にあるアメリカンスクール・イン・ジャパンを指すようです。

 そこで思い出すのは南沙織さんの話。たびたび話題にする朝日新書「南沙織がいたころ」(永井良和著)ですが、今回もここからの引用。

 

 南沙織さん(以下シンシア)は、「沖縄でアメリカンスクールに通っていた」と紹介されることも多いですが、実際に通っていたのはインターナショナルスクール。義父がフィリピン人だったため米軍人の子弟向けのいわゆるアメリカンスクールには入れず、米軍基地で働くフィリピン人が中心となって設立されたカトリックの学校に入ったとのこと。

 シンシアは両親とも日本人ですが、妹さんや弟さんはハーフということになり、フィリピン系の子供はアメリカンスクールにも日本の学校にも通うことが難しく、その受け皿としての私立の学校に兄弟みんな通っていたという事情だそうです。そういう当時の沖縄の事情はこの本を読むまで知りませんでした。なんでそんなにフィリピン系の人が多かったかというのもちょっと考えればわかるのですが、以前は想像できなかったので。

 そして彼女はデビューに当たって東京に出てきたわけですが、当時はまだ返還前だったのでパスポートを持って「来日」したと。その際学校は調布のアメリカンスクール・イン・ジャパンの11年生に編入されました。

 このスクールは戦後は米国籍以外の生徒、アジアの子供や帰国子女をひろく受け入れるようになり、シンシアの先輩にはジュディ・オングさんもいるそうです。入学に当たってはCBSソニーの繋がりでジュディ・オングさんに推薦を頼んだようですね。

 なので、南沙織さんについては

・沖縄ではインターナショナルスクール
・東京ではアメリカンスクール

に通っていたということになります。いいですね?(って、誰に言ってるのやら。)

 その後、1973年の1月にアメリカンスクール・イン・ジャパンにアグネス・チャンが入学してきて、ふたりは英語で話し合える友人になったとか。

 そしてシンシアは1974年6月にアメリカンスクール・イン・ジャパンを卒業し、上智大学の国際部(当時)に進みます。進学にあたっては上智の国際部か国際基督教大学か迷ったそうですが、当時のアメリカンスクールは日本では各種学校扱いだったため、国内の大学に進むには大学入資検定を受けねばならなかったとか。

 学友の多くが米国の大学に進む中、彼女は芸能活動を続けるため国内に留まる選択をしました。そして、上智の国際部は米国の大学進学適性試験によって入試査定をしていたため入学できたとのことです。もちろん一定のスコアを取ることは必要だったので、普段から勉強はしっかりしていたのですね。デビューが決まって上京する際にも学校には通いたいと強く望んでいたそうで、そういう点には熱心な人だったのですね。

 そういう人だったのが、実際デビュー当時の事務所は満足に学校に通わせずに地方での仕事をバンバン入れて、本人の健康状態やストレスも考慮しなかったということですから、当時の芸能界の闇も透けて見えます。住まいも社長宅の居候だったりホテルだったりで落ち着かなかったということですし。

 と、それはそれとして、今回はアメリカンスクールとインターナショナルスクールのことを調べてみました。今ではアメリカンスクール・イン・ジャパンで12年間学んだ人も日本の高校を卒業したと同等とみなすようになりましたが、それは割と最近のことです。その経緯を知りたい人は調べてみましょう。(と、このあたりは手抜き。)

 とにかくこの本はためになるので一家に一冊備えておくことをお勧めします。沖縄について考えるきっかけにもなりますし、10代の芸能人をどのように育てるかという点も考えさせられます。名著です。


謎の外国人ミュージシャン

2024年07月13日 | 石川ひとみ

 日本人歌手のレコードなのに、なぜか知らない外国人の名前が作者や演奏者でクレジットされていることがあります。それが本当に外国人なのか、実は何かの事情で名前を出せない国内大物ミュージシャンの変名なのかはわからないこともしばしば。

 このケースでカミングアウトされてびっくりしたのがムッシュかまやつ。私が中学生くらいでしたが、タニヤ・タッカーという米国人歌手が歌った「アラスカロックの風が吹く」と「ハローミスターサンシャイン」という曲の作曲者が「ミック・スチュワート」となってて、それが実はムッシュだったと。

 名前はミック・ジャガーとロッド・スチュワートを組み合わせたそうで、結構安易だったんですね。ただ、このシングルは日本国内向けの企画盤だった様子。

 同じく有名なのが筒美京平先生。1976年発売の「セクシー・バス・ストップ」はDr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレスというバンド名で洋楽レーベルから発売されました。が、Dr.ドラゴンも作曲者のJack Diamondも京平先生の変名。この辺りはしゃれてますね。浅野ゆう子も歌ってましたが、カバーとはいえ洋楽カバーではないと。

 ミュージシャンでは、尾崎亜美さんの初期のアルバムで見かけたTed.M.GIBSONなるアコギ奏者。そんな名前の人は見たことないので、ずっと誰かの変名だろうと謎のままだったのですが、ネットの時代になってググったらあっさりと吉川忠英さんだと判明。こちらはご本人所属のレコード会社から本名出すなと言われた様子。

 他には新田一郎さんのアルバムに参加していたB.J. Johnsonなるトロンボーン奏者。この人については、新田一郎さんの5枚目だったかで歌詞カードに、「この人物が誰かというと新田一郎のアルバムをさかのぼって聞けばよい。それでもわからなければスペクトラムにまでさかのぼればよい。」と書いてありました。まあ、あの人のトロンボーンの音なんて聞く人が聞けばみんなわかるのでしょうけど、名前は出せなかったのでしょうね。

 そして、1980年くらいに「ショック!! TAKURO 23」という吉田拓郎の曲をメドレーで発売したビートボーイズなるグループもいました。メンバーは、ジョン・ノレン、ジョージ・ハリセン、ポール・マッカーサーという三人組でしたが、彼らは一体誰だったのでありましょうか。

 それをいうと、ザ・タイマーズもあるやろという声も出ますね。メンバーは、ゼリー、トッピ、ボビー、パーだったそうで、元ネタを知らないと「なんのこっちゃ?」ですね。一体ゼリーとは誰だったのでありましょうか。(こればっか)

 と、色々書いてますが、そもそも石川ひとみさんの「Inside/Outside」収録の「Blue Dancing」の作曲者がPaul Fantasiaなる人物であることに「はて?」と思ったことから。これが海外の有名なミュージシャンであれば検索すればすぐ判明するのですが、実際まともにヒットしません。それを考えると、日本人ミュージシャンの変名ではないかと思うのですが真相はいかに? 

 ということで、ご存じの方はご一報いただければ幸いです。この件のオチはありません。本当にわからんので。


これから読む予定の本

2024年07月12日 | 日記・雑記

 買ってはあるけど読んでない本が結構あります。もちろん読もうと思って買ったので、これらは今年後半に読む予定。「百年の孤独」は先日話題にした通りですが、その他については以下の通りです。


・「白昼の死角」高木彬光

 こちらはXのフォロワーさんのお勧めですが、兄が好きで読んでいたのを思い出しました。1979年の映画も最近WOWOWで放送されましたが「もしや大人が読むとはまるのか? 高木彬光きてるのか?」と思った次第。なかなかの大作の様子。


・「バッタを倒すぜアフリカで」前野ウルド浩太郎

 こちらは昆虫学者の著書ですが、前作の「バッタを倒しにアフリカへ」が無茶苦茶面白かったので、こちらも期待しています。(前作のレビューはこちら。

 この人は幼少期に「ファーブル昆虫記」を読んで感激し「昆虫学者になる!」と決意しその夢を果たしたのはいいものの、いざなってみると昆虫学者では食えないという厳しい現実に直面し、アフリカでサバクトビバッタを倒すための活動をしているという。内容は凄く楽しみなのですが、何しろ読むべき本が溜まっててまだ開いてません。


・「こころ」夏目漱石

 こちらは以前も書いた通りですが、いっぱしの大人なら読んでおかねばならんかと思った次第。家にありましたしね。とはいえ、自分で買った本で無いとなかなか手が出ないのが正直なところ。しかし絶対読む。


・「昭和史 戦後篇」半藤一利

 これは前に読んでますが、先日戦前篇を読んだのでやはり戦後篇も読まねばと思った次第。これを読んでおくと、朝ドラ「虎に翼」がどういう時代の話であるか理解しやすいということもあります。なお、前に読んだ内容は忘れました。まあわしゃそういう男よ…。

 


 と、いろいろありますが、実は図書館から借りてきた本も結構あって、そちらは期限がありますので優先順位は余計高かったり。おまけにこれらの本はどれも分厚いので普段持ち歩いて電車で読むのも簡単ではありません。

 ま、ここでこうやって宣言しておけば放置することもなかろうと、そういう目的もあります。ちなみに今年はもう25冊ほど読んでます。こういうのを読書マウントというらしいですが、みんながそういうマウントを取り合うようになると世の中変わるかも。少なくとも書店がバタバタ潰れることはないですね。頑張らねば。