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「ラーマーヤナ」はご存じでしょうか。Wikipediaによると「古代インド神話の大長編叙事詩。ヒンドゥー教の聖典の一つであり、『マハーバーラタ』と並ぶインド2大叙事詩の一つである。」とされており、確かに世界史の教科書でもこの二つの名前は見た記憶があります。
私は前にこれらを読んでみようとチャレンジしましたが、図書館で借りて来た「マハーバーラタ」は目次だけで挫折。一方「ラーマーヤナ」は第三文明社レグルス文庫「ラーマーヤナ」(河田清史)で読みました。
叙事詩とはいいつつ、この本は子供にも理解できるような物語仕立てになっています。内容はこちらもWikiによると「ラーマ王子が、誘拐された妻シーターを奪還すべく大軍を率いて、ラークシャサの王ラーヴァナに挑む姿を描いている。」というもので、ラーマーヤナの意味は「ラーマ王行状記」なのだそうです。
実際にどういう話かというのは読んで貰うのが一番ですが、その第三文明社レグルス文庫版はあとがきが秀逸。ちなみに、ここのあとがきでは「ラーマーヤナ」の意味について、「ヤナというのは鏡のことで、ラーマ鏡つまりラーマ物語という意味」とされています。
そして、「この物語はインドの誇る最高の「世界文学」の一つであり、インドの古代文化の波が、四方に影響をあたえたころ、その波にのって『ラーマーヤナ』も、まず東南アジア全域にひろがり、いまではそれらの国々の芸術、文化の遺産とさえなっている」とのことです。
また、「インドの文化、ことに仏教がチベット、中国、朝鮮、日本へと渡来したように、『ラーマーヤナ』も中国に伝わったにちがいありません。この物語りで活躍したハニュマーンは、おそらく中国の『西遊記』で活躍する、あの孫悟空の先祖といってもよいのではないでしょうか。」ともされています。
そして、「私たち日本人が『東洋的(オリエンタル)』というときの考え方は、『中国的』ということをもとにしていますが、アジアはもっと古く広いのです。インドの文化も、この『東洋的』ということに入れないことには、ほんとうのアジアを考えたことにはなりません。してみると、これまでの『東洋的』という考え方は、ここらで変えなければならない時代がきたように思われます。」としめくくられています。
ただ、この本が出版されたのが昭和46年。当時私は小2。その時にこれを読んでいればインドに興味を持って、進む道も変わったかもしれませんね。カレー屋やってたり(?)。
なお、再放送中のおとなの人形劇「プリンプリン物語」はこの「ラーマーヤナ」をモチーフにしているとも言われます。もしかしたらハニュマーンは孫悟空の先祖というだけではなく、モンキーのモデルなのかもしれませんね。ま、その辺は読んだ人だけわかります。どーですか、お客さん。
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