想夫恋

2016年03月10日 | Weblog


どうも空模様がパッとしません。おまけに寒いです。今日は良いこと無し。良い所を見つけるとすれば、雨が降らない、風が無い、とまあそれくらいでしょうか。これで、世界が平和なら言うこと無しなのですが・・・・・。

 

もう、田んぼにクロをかけた人がいます。クロは畦(あぜ)のことです。この辺では田植えは、普通4月から5月にかけてのゴールデンウィークの頃が多いです。
 

まだ約1ヶ月早いのですが、この田んぼを作っている人は耕地面積がかなり多く、ゴールデンウィークが終わってもまだまだ植え切れないほどですので、早めに準備をしているのかなと思います。
何をするにしても、農業は時間と手間がかかりますからね。おまけに、なかなか仕事を省くということができません。省くということは手抜きをするということになってしまいます。

 

今朝、とある会議に出席するのにラッシュの時間帯の最後尾のころだったものですから、道路はまだ混雑しているので、高速道路をくぐって近道をして通ってみました。
すると、この通り。こういう物が捨てられています。まったく、さもしさを感じました。これっぽっちゴミに出したって、袋代で何円くらい節約になったのでしょうか。

便器などは、このままでは大きすぎますが中はほとんど空洞のはずですから、よく洗い、かなづちで叩いて砕き細かくすれば、不燃物として袋に入れてゴミに出せるはずです。誰も通らないかキョロキョロしながら隙を見てここに捨てて行ったのでしょうね。 

話題はガラリと変わりますが、本を読んでいたところ、こういう部分に出くわしました。以前にも読んだことはありましたが、久しぶりにまたこの部分に・・・・・

               

どこかで聞いたような文句。・・・・・ これは『平家物語」の「小督(こごう)」という部分の一部です。
この文句は、「黒田節」と言う歌の文句にそっくり。

酒は飲めのめ 飲むならば ・・・・・ の次に
   「峰のあらしか松風か 訪ぬる人の琴の音か 駒をひかえて聞く程にを 爪音たかき想夫恋 (そうぶれん)」
と、この平家物語から取った内容の歌詞になります。

黒田節の話は1500年代の最後の頃の話で、平家物語は平安末期が舞台ですから、黒田節は平家物語からの文を取ったということになると思います。
また、その歌のメロディは雅楽の「越天楽」から取ったものなのだそうです。