女性の方ご遠慮を

2009年10月09日 | Weblog


 台風の明日は良い日です。北海道は今日まで引きずった訳ですが、一日遅れなのでしかたないですね。

 ハウスの中は、昨日の太陽くらいでは閉めていても、熱で中の作物がやられるということはありませんでした。今はミニトマトがすごい勢いで繁殖しています。つよいですね。あとは友達からもらっブドウの苗が二本つるを延ばしていますが、これも影響ありませんでした。

 隣のハウスを見ていたのですが、終始少し開けてありました。大丈夫なんですね。でも私のところは一つしかありませんでし、専業でないから慣れないし、場所によっては風の回り具合がちがいますので、その勇気はありませんでした。

                   

 さて、今日は女性の方にはご遠慮していただくような内容です。栗の害虫の一生をご披露します。クスサンという大きな蛾です。

 

  まず卵です。栗の幹や枝に、夏の終わり頃、つまり9月の中旬から下旬にかけて卵を産みつけます。ですので、もう卵は産みつけられています。とても硬い卵です。これは今日撮った写真です。

 

 春になると、大きな毛虫になります。体調は7~8cmくらいになるでしょうか。ものすごい勢いで葉を食べます。上の写真のように、一カ所に幾つも生むし、一カ所だけでないので、木全体ではすごい数の毛虫が発生することもあります。

 

 毛虫の状態は日数を数えていませんから分かりませんが、ほぼ半月くらいでさなぎになります。これは栗の木の下にある犬小屋の屋根のウラにこもったじょうたいです。編み目の巣の中にこもります。蚕ならこの編み目は、あの絹糸の原料になる繭玉です。

 

 さなぎはこのような虫です。つまむと頭を少しうごかします。このさなぎは編み目の殻のなかで、カサカサと音を立てて動きます。動く時にはけっこう頻繁に動きます。運動不足だからでしょうか。

 こういう虫をつかまえて、子供の頃に「西はどっち?」なんて遊んだことがあります。頭を西に向けるんだなんていう話でしたが、そんなはずはない。それにどうして西の方角を聞くんでしょうか。未だにわかりません。


 

 約1ヶ月後にこのような蛾になります。これは生まれて間もないころのの状態です。羽根はまだ小さくて、全体は黒っぽいです。

 編み目の中に入ってから、ここまでは飼育箱のなかで観察しました。このあとは自然界です。


 

  蛾はやがてこのような姿に変わります。羽根の端から端までは、10cmくらい、あるいはそれ以上ありますから、かなりの大きな蛾です。

 これは偶然庭に居たのを撮ったのですが、少し模様が違うので、雄と雌なのかなと思っています。違うかも知れません。もし、そうだとしたらお見合いをしているのだと思います。

 これから春にかけて、木の幹をそれぞれじっと見つめ卵を駆除しなければなりません。この頃はあまりやっていないので、今年の春はかなり毛虫が発生してしまいました。葉を食べ尽くされて枯れるというようなことは、今までにはまったくありませんでした。この蛾はまだ良いほうです。実の中に食い破って入ってしまう虫が一番困ります。

 てなことで、今日は蛾の話でした。蛾まんして見てくださった方々、ありがとうございました。

 


 


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8 コメント

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大きいですね! (カラフルコップ)
2009-10-09 21:09:42
こんばんは、台風たいした被害がなくて、なによりでした。
栗の蛾は、大きさからも形からも、モスラの原型はこれでしょうか
ゴジラやモスラは大好きですけど、この蛾には出会いたくないですね。
実家の裏に栗があるのですが、見た記憶がありません。観察力のなさがわかります。
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んんん~ん (hachi)
2009-10-09 22:24:50
んんん~ん
鳥肌が-----
明日 水戸までドライブに行ってみます。
仔細メールで。
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カラフルコップさん (spa)
2009-10-09 22:43:17
台風の被害はほとんどないですね。
竜巻があったから大きな被災県になりましたが、ほかの地域はまあまあだったと思います。
田舎暮らしをしていると、いやな虫も沢山いますが、この蛾は超大型ですから、出会いたくなくなるかも知れませんね。
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hachiさん (spa)
2009-10-09 22:44:22
虫はダメですか。私も好きではないですが、鶏肌は立たないですね。見慣れてしまいましたからね。
ぜひお出でください。お待ちしていますよ。
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クスサン (ニャンパル)
2009-10-10 09:41:10
先日水上のホテルのガラスにへばりついているのを見ました。昔、うちによくいたのですがね、最近はご無沙汰です。「これはクスサン、オマエはグズサン」と母親に言われてたたっけ。さなぎの西、聞いたことがない。西は多分、西方浄土でしょうね。オケラを捕まえて「ダレちゃんのオチ○コどのくらい」なんて言うと、手をちょっと広げるんですよね。そんな遊びをしたことがありますか?
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ニャンパルさん (spa)
2009-10-10 14:59:45
そちらではクスサンはおなじみなんですね。
3人もグズが居てはたいへんだったでしょうね。
さすがニャンパルさん。西方浄土をすぐに思い浮かべるとは。
その遊びはしたことないですね。
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幼虫 (もいもい)
2009-10-10 18:14:14
畑にいる蝶や蛾の幼虫で悪さをしないものは無いので見つけ次第剪定ばさみで退治しています。
よくぞここまで観察できましたね。
一度の産卵がせいぜい2~3個ならいいんですけどね。
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もいもいさん (spa)
2009-10-10 21:29:15
ありがとうございます。
観察は、ほぼ半年かかりました。
毛虫の写真を出すことになりますので、少しは躊躇したのですが、これも野良仕事の一面と思って、やってみました。
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