先日、いつものように、つくば市内をウロキョロと自転車を転がしていたら、森林総合研究所の前を通り掛かったのです。
入り口の周囲には、何本もの幟がはためき、いつもとは違う様子。直ぐに気が付きました。そうです!“科学技術週間”なのです。研究施設が公開されているのです。
そうか、そうか、と思い、研究所を覗くことにしました。目的は唯一つ、去年の12月22日の“つくば裏道・脇道・田舎道“不思議な鉄塔が”の謎を解明するのです。
門を入って、見学受付のある研究棟の前を通り越し、一番奥にある鉄塔に向かったのです。ありました!この鉄塔です。
遂に!内部から、その全貌をカメラに捉えたのです! まぁ、去年、外部からほぼその全景は捉えていたのですが・・・・・・。
この鉄塔です!
周囲に研究所の所員が居たら、“この鉄塔は何か?いかなる研究の為の施設か?”と、問い質すべく、辺り伺ったのですが、生憎、それらしき人影は発見できませんでした。
鉄塔をカメラに収め、見学受付のある研究棟に戻りました。研究所の敷地内は、それなりの“森林公園的”、“植物園的”、“庭園的”、そんな風景でした。
そんな風景をカメラに撮る事もなく、研究棟の受付に到着、先ずは受け付け手続きです。
係り員より、アンケートの記入を求められました。
“この催し知ったのは?”
「前を通り掛かって」
“え~と、そうすると、「その他」ですね・・・”
“ここへの交通手段は?”
「自転車です」
“え~と、「その他」ですねェ・・・”
“ご職業は?”
「ハィ、働かないでぶらぶらしています」
“え~と、これも「その他」になりますねェ~”
アンケートは、その他に○印の多い、“その他の人”なのでした。アンケートが終わり、パンフレットの入った“木綿製”の手提げ袋を頂いたのです。
森林研究所ですから、ポリ袋ではまずいのです。ぶら下がった“木札”には、しっかり“ヤチダモ”と材質の表示がされていました。
入り口ホールで、いろいろな研究活動の展示があり、それとなく見て回ります。兎に角、目的は“鉄塔”です。
空いているコーナーがあり、写真などを眺めていると、研究員が近づいて来て、
「宮城地震で崩落した写真です、この崩落の大きさはどのぐらいだと思います?」
「2キロメートル位ですか?」
「いいえ、そこまでは、1キロチョットです」
と、少しガッカリした様子。数百メートルと答えて、1㎞以上もあるんですと教えられて、エッ!ホント!と驚くのを期待していたのです。
暫く、あれこれ、説明、解説、現地調査の感想、等々があり、こちらは、“鉄塔”ですから、タイミングを見計らい、
「あの~、奥にある鉄塔ですが、あれは何にをする設備ですか?」
「あッ、あれは、山間部で切り倒した木材をケーブルを使って吊り下げて運ぶ実験装置です」
「はぁ、そんな事も、ここで研究しているのですか」
そういえば、鉄塔と鉄塔の間に、何故か丸太が置かれていました。
「それと、そばに、傾斜角度の異なるスロープがありましたが、あれは?」
「あれは、山間部で使用する、作業車の開発の為です」
「へぇ~。森林研究所は、植物的な研究だけではなく、そんな機械の研究もしてるんだぁ」
「はい、一応、森林ソウゴー研究所ですから」
「なるほどねェ。ソウゴーだから、いろいろ、やってるんだぁ」
すると、研究員が笑いながら、
「それと、あのスロープですが、ダイエットの為、昼休みに登り下りをしています。この通り“超メタボ”ですから、平地を歩く程度では追いつかないので」
この方、体型は完全に大相撲の力士体型、丸坊主で、口の周りは髭だらけの、山男タイプ。明るくて、おおらかで、人懐っこく、感じのいい人でした。
こんな人が、こんな処で、人知れず、丸太を吊り下げて運ぶ研究をしていたり、世の中、いろいろな人が居て、成り立っているようです。
今度は、ゆっくり、じっくり、研究所の植物等を観察したいと思うのです。
それでは、また来週。
入り口の周囲には、何本もの幟がはためき、いつもとは違う様子。直ぐに気が付きました。そうです!“科学技術週間”なのです。研究施設が公開されているのです。
そうか、そうか、と思い、研究所を覗くことにしました。目的は唯一つ、去年の12月22日の“つくば裏道・脇道・田舎道“不思議な鉄塔が”の謎を解明するのです。
門を入って、見学受付のある研究棟の前を通り越し、一番奥にある鉄塔に向かったのです。ありました!この鉄塔です。
遂に!内部から、その全貌をカメラに捉えたのです! まぁ、去年、外部からほぼその全景は捉えていたのですが・・・・・・。
この鉄塔です!
周囲に研究所の所員が居たら、“この鉄塔は何か?いかなる研究の為の施設か?”と、問い質すべく、辺り伺ったのですが、生憎、それらしき人影は発見できませんでした。
鉄塔をカメラに収め、見学受付のある研究棟に戻りました。研究所の敷地内は、それなりの“森林公園的”、“植物園的”、“庭園的”、そんな風景でした。
そんな風景をカメラに撮る事もなく、研究棟の受付に到着、先ずは受け付け手続きです。
係り員より、アンケートの記入を求められました。
“この催し知ったのは?”
「前を通り掛かって」
“え~と、そうすると、「その他」ですね・・・”
“ここへの交通手段は?”
「自転車です」
“え~と、「その他」ですねェ・・・”
“ご職業は?”
「ハィ、働かないでぶらぶらしています」
“え~と、これも「その他」になりますねェ~”
アンケートは、その他に○印の多い、“その他の人”なのでした。アンケートが終わり、パンフレットの入った“木綿製”の手提げ袋を頂いたのです。
森林研究所ですから、ポリ袋ではまずいのです。ぶら下がった“木札”には、しっかり“ヤチダモ”と材質の表示がされていました。
入り口ホールで、いろいろな研究活動の展示があり、それとなく見て回ります。兎に角、目的は“鉄塔”です。
空いているコーナーがあり、写真などを眺めていると、研究員が近づいて来て、
「宮城地震で崩落した写真です、この崩落の大きさはどのぐらいだと思います?」
「2キロメートル位ですか?」
「いいえ、そこまでは、1キロチョットです」
と、少しガッカリした様子。数百メートルと答えて、1㎞以上もあるんですと教えられて、エッ!ホント!と驚くのを期待していたのです。
暫く、あれこれ、説明、解説、現地調査の感想、等々があり、こちらは、“鉄塔”ですから、タイミングを見計らい、
「あの~、奥にある鉄塔ですが、あれは何にをする設備ですか?」
「あッ、あれは、山間部で切り倒した木材をケーブルを使って吊り下げて運ぶ実験装置です」
「はぁ、そんな事も、ここで研究しているのですか」
そういえば、鉄塔と鉄塔の間に、何故か丸太が置かれていました。
「それと、そばに、傾斜角度の異なるスロープがありましたが、あれは?」
「あれは、山間部で使用する、作業車の開発の為です」
「へぇ~。森林研究所は、植物的な研究だけではなく、そんな機械の研究もしてるんだぁ」
「はい、一応、森林ソウゴー研究所ですから」
「なるほどねェ。ソウゴーだから、いろいろ、やってるんだぁ」
すると、研究員が笑いながら、
「それと、あのスロープですが、ダイエットの為、昼休みに登り下りをしています。この通り“超メタボ”ですから、平地を歩く程度では追いつかないので」
この方、体型は完全に大相撲の力士体型、丸坊主で、口の周りは髭だらけの、山男タイプ。明るくて、おおらかで、人懐っこく、感じのいい人でした。
こんな人が、こんな処で、人知れず、丸太を吊り下げて運ぶ研究をしていたり、世の中、いろいろな人が居て、成り立っているようです。
今度は、ゆっくり、じっくり、研究所の植物等を観察したいと思うのです。
それでは、また来週。