暫くぶりですが、未だ都心を歩いております。
山王日枝神社の裏手を歩いております。このあたり、ニッポンの、政治の、中枢の、かの“永田町”なのです。
そんな日本の中枢で、のんびりと?酒屋さんを営んでいる“天竹酒店さん”です。この一画だけは周囲とはまったく異質の空間です。
天竹(てんたけ)酒店は、ブログによりますと“昭和23年創業の諸官省御用達・和洋酒食料品商”だ、そうです。
のんびりそうに見える酒屋さんですが、店先の道路には警察官が立ち、いつでも、すぐにでも、道路を閉鎖できるように、警戒態勢にあります。でも、何か、あまり緊張感は感じません。
一軒置いた隣は、これぞまったくの異空間、“張りぼて風”建物の醸し出す雰囲気が、何か変なのです。よく見ると、小さく“黒澤”とあり、お蕎麦屋さんなのです。
調べてみました。
オドロキの事実が判明したのです。でも、その筋の、それなりの関係者や、それなりのファンには良く知られているの?
お店のホームページにこんな事が書かれていました。
・・・・・・ここから引用です・・・・・・
映画監督・黒澤明の名を冠し、映画の感動を食で再現。
「世界の黒澤」が客人をもてなした料理の数々。
黒澤監督が好まれた鹿児島直送黒豚/黒牛のしゃぶしゃぶ、すっぽん料理。
高橋邦弘氏直伝の自家製粉の手打ちそば。
最高の食材を黒澤流にお召し上がりいただけます。
黒澤組スタッフが手がけた内装は黒澤映画の世界を彷彿とさせます。
・・・・・・引用おしまいです・・・・・・
黒澤家の関係者も、それなりに関わっているお店のようです。価格帯はかなりお高いようです。ランチは数千円ぐらいが平均単価のようです。
内装は“黒澤組”の手に依って造られたそうです。でも、外装にもそんな匂いがして、やっぱり、何処となく、何となく、映画の“オープンセット”の匂いがします。
兎に角、こんな処に、こんなモノが、でした。
ホントに歩いていると、いろいろな発見があるものです。
黒澤明監督は、あの世で、この店を、どんな思いで、眺めているのでしょうか?
今日は朝から冷たい雨が降っています。おふくろがテレビを見ている居間では、今年初めて暖房を入れました。
そんなことで、こんな日は、もってこいの“映画日和”なのです。冷たい雨がしとしと降る、そんな日には、すこし寂しい、しっとりした物語が似合います。
と云う事で、今日は、これで、お終い。