歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

“T P P”から自由で明るく楽しい重武装国家を考える

2013年04月15日 | 世間話し
輸出産業、特に自動車メーカーが推進派の先頭で、農業団体は反対派の先頭で、どちらにも属さない、都市住民と云うか、サラリーマンと云うか、一般的な消費者と云うか・・・、国民かなりの層は、反対していいのか?賛成していいのか?良く判らないTPP。

お題目としては、経済を発展させる為には、何処の国も、関税を撤廃し、規制を撤廃し、一つのルールの下で、経済活動を自由に行うことが、とても、とても、重要で、良いことなのだ・・・と云うのが、主旨のようです。

でも、何処の国も、“自分の国”が有利なルールを作りたいので、いろいろと、国毎に対立し、自国が有利になるように争っている、何て、そう見えたりするのです。

この“自分の国”と云うのが、なかなか曲者で、その国の“国民の利益”なのか、その国の“大企業の利益”なのか?ムズカシイのです。

現在、大企業は国の枠から飛び出し、国家と云う枠組みが邪魔になっているのです。国益と云う寄りも、一企業、一業界の利益を最優先して、ルールを作ろうとしている、と、思うのです。

“グローバルスタンダード”とは、世界的なトップ企業の利益を守る為の、とても、とても、私的なルールなのだと思います。

それで、金融業界、農畜産物業界、知的財産権関連業界を抱え、TPPに積極参加のアメリカと、参加しても利益が見えない日本。

日本は、農業、金融、医療で、国内産業にマイナス。そのマイナス分は、裏返しとして、アメリカにプラスとなる訳です。

日本としては、経済的にはマイナスでも、アメリカの軍事力に守られている現状では、その枠組みを壊すことは、日本の国益ではない・・・との判断で、交渉に参加しているのです。

TPPに賛成か反対かは、とどのつまりは現状の対米関係を、認めるのか? 認めないのか? まあ、そう言うことなのです。政府も自民党もマスメディアも、ハッキリ堂々と云えばよいのです。

でも、しかし、あの民主党政権の鳩山総理の退陣で、もう、すべて結論は出てしまったのです。

アメリカに逆らうことは、とても危険で、とても不安で、とても怖くて、これまで通り、すべてはアメリカに従うことが、政権維持の絶対条件であり、国益であるとの判断がなされたのです。

その判断は誰が?と、なるのですが、官僚機構?が、政治家が?、そして、マスコミが?、そして、国民が?そう判断した?

すべての重要な政策決定は、アメリカの意向?要望?指示?命令?で決められる・・・そう言う具体的事例が、ここ数年、顕著と云うか、露骨になってきたのです。

アメリカも経済力が低下し、それなりに焦っているのです。形振りをかまっていられないのです。

アジアに軸足を置き、親中国的と見られた“小沢一郎”を政治資金で潰し、鳩山政権を“普天間”で潰し、菅を“原発”で潰し、それを目の当たりにして野田政権は、それまでの民主党の政策をすべて撤回したのです。

確かに、第二次大戦後、アメリカに従っていたことで、日本は、それなりに美味しい思いをしてきました。親分が苦境に陥ってきたからと云って、ここらで脚抜けは、やっぱり、ちょっと狡い、仁義に反する・・・・・・。

でも、しかし、何処の国の、どの政権も、国益を第一に政治を行っているのです。昨日の友は、今日の敵なのです。冷酷なのです。

日本が、どこの国にも干渉されず、どこの国からも侵略されず、日本の国益を堂々と主張するには、やっぱり、それなりの、自前の軍事力が、と、云う議論が出て来るのです。

戦後の日本は、“平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した”のです、がァ、周りの国を見渡すと、“公正と信義に信頼する”には、チョット不安と云うか、かなり不安な現実もあるのです。

でも、しかし、国防力を強化して、周辺事態に単独で戦える“重武装化”は、人権より国家主権優先で、神国化で、軍国主義で、帝国主義で、侵略で、戦争で・・・、そんな暗い時代に繋がりそうで、とても、とても、不安なのです。

明るく、自由で、楽しい、重武装の民主国家は無理なのでしようか?

そうすると、それこそ!、あなた!、それは“アメリカ合衆国”ですよ!と、云う声が聞こえてきたりするのです。

確かに、野球のメジャーリーグあり、プロバスケットあり、プロフットボールあり、ジャズあり、ハリウッドの映画あり、ブロードウェイのミュージカルあり、ディズニーランドあり、ハンバーガーあり、何か、とても、自由で、明るく、楽しい、国のように見えるのですが・・・・・・・。

う~ん、でも、やっぱり、ベトナム戦争、アフガニスタン戦争、イラく戦争・・・、その他、諸々の紛争への軍事介入とか、いろいろと負の側面があると、思うのです。

この際、もう、形式に拘らず、実情に合わせ、中途半端は止めて、アメリカの一つの州になった方が、とても、スッキリ!???・・・・これは、極論でした。

兎に角、今の世界では、何処かのグループに属さないと、生きて行けないようで、アメリカグルーブに入るのか? それとも、中国グルーブに入るのか? 

それとも、“ロシア”と手を組み、東アジアの一部諸国を仲間にしてグループを結成し、EUグループ、アメリカグループ、中国グループに対抗するか?

自分で云うのは、何ですが、ロシアと手を組むのは、何か、とても、新鮮です。もしかして、これは、世界は4極化の方向に?

何か、話しが、とても、とても、大きくなってしまいました。

兎に角、TPPは経済ではなく政治なのです。

それにしても、自動車業界には笑っちゃいました。TPP推進派の筆頭で、関税が撤廃されるので、経済的な利益があると云っていたのに、アメリカとの事前交渉で、鼻から相手にされず、アメリカは自動車関税を維持することで決着したようです。

自動車業界の方々は、政治が読めないのでしょうか?自動車業界も、家電業界の後を追っている気がしてきました。

それでも、事前交渉で本交渉では無いと云ってますが、アメリカが決めたのですから、他の10カ国は右に倣えです。貿易額から云っても、日米だけで9割以上を占めるのですから、10カ国は、失礼ながら、その他大勢なのです。

それで、TPPは結局、年内にアメリカ有利のルールで決着すると思いますが、始めに書いたように、アメリカ有利は、単純にアメリカ国民の利益では無いのです。

ここいらで、企業が国家の壁を乗り越えるならば、国民も国家の壁を乗り越えないと、すべての国の、99%の国民は不幸になるような・・・・・・。

何処かの、誰かが、云ってました。“人類は皆、姉妹!兄弟!”なのです。

今日は、とてつもなく大きなテーマを、思いつくまま、気の向くままに、独断と偏見と、閃きで綴ってみました。

それでは、また。

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