歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

満島ひかり“川の底からこんにちは”ホント!しょうがないと云うより!しょうもない!そして動的平衡です!

2015年03月20日 | 映画の話し
最近?録画したと思いますが、昨日、やることも、見るモノもなかったので、しょうがなく観たのでした。

それで、主役の“満島ひかり”が何かにつけて「しょうがない」を連発するのです。最初は“避けられない ・ 免れ得ない ・ 避けることができない ・ 逃げられない”的な意味に解釈していたのです。

しかし、です。話しが進み、いろいろ登場してくる人物は「しょうもない・ばかばしい・くだらない・どうでもいい」、そんな奴ばかりで、そんなストーリー展開なのです。

最初から、最後まで、ホントに、ホントに「しょうがない」と云うよりも、「しょうもない」映画なのです。でも、しかし、何故か、最後まで観てしまいました。

自分なんて、人生なんて、世の中なんて、所詮は「しょうがない・しょうもない」と思って生きている方、生きてきた方には、とても、とても、今更なんですけどね。

でも、未来のある、夢のある、自分探し真っ最中の方が、しょうもないこんな映画を観たらどう思うのでしょうね?

変に、過大に、自分に、世の中に、大きな夢と大きな希望を抱くと、間違い無く、圧倒的多数の方は、挫折し、悩み、苦しみ、打ちひしがれのです。

でェ、だからと云って、最初から、夢も希望も抱かない、そんな訳にもいかないのが人の常。兎に角、大きな夢が破れ、大きな挫折を経験し、そして、のり越えて、強かに生きて行く、そんなパターンが、平均的で、健全なのでしょう。

でも、その過程で、かなりの悲劇も起こるのです。そこが、人生で、辛くて、悲しくて、ドラマチックで、面白いのです。

人生は、川底の泥にまみれたシジミのように、目立たなくても、それなりに、味わい深く、それなりに価値あるもので、それなりに頑張って生きていると、それなりに楽しいこともある。

と、まあ、人間みんな“チョボチョボ論的”な、そんなメッセージが聞こえてくるのです。

でも、しかし、です。これって、かなり危険をはらむ気もするのです。現状肯定的で、全ては命ぜられるままで、川の流れに身を任せ的で、大勢に迎合で、体制に迎合で、これでは、いつか、きっと、世の中が、壊れ、廻らなくなると感じたのです。

世の中は、世の中も、『動的平衡・・・マクロ的には変化して、いないように見えても、ミクロ的には変化し続けないと、安定しない、ミクロとして絶え間なく動き、入れ替わりながらマクロとして恒常性が保たれている』と、彼の分子生物学者も仰っていた?と思います。違った?福岡 伸一先生。

兎に角、“満島ひかり”が主演との事で観たのですが、ツマランようで、それなりにツマル、微妙な味わいの作品でした。

それと、満島ひかりですが、エキセントリックなようでいて、とてもフツウなようで、小悪魔的なようで、とても純真そうで、とても味わいのある女優です。

それにしても、満島ひかり以外は、観たことも、聞いたことも無い役者ばかりでした。父親役の方だけは、何となく観たような?気がする顔をしていました。


それでは、また。



コメント (3)
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