先日、録画して置いた「スパイの妻」を見ました。
放送日(4/12)の3・4日前に、番組宣伝を見て予約しました。そのとき、あれ!と思ったのです。
「ドラマ・スパイの妻」となっていたのです。「映画・スパイの妻」とは違うの?
私がこの作品を知ったのは、去年の「ヴェネツィア国際映画祭」で銀獅子賞を受賞したとの報道でした。
見た後で知ったのですが、この作品はNHKBS「8K」の2時間ドラマとして、20年6月に放送され、その後、劇場版としてリメイクされたようです。
「BS4K」での放送ならば私の目にも止まったのですが、「BS8K」放送は一般家庭では、ほとんど見ませんと云うか、見られません。
まあ、そんな背景は、それは、それとして、見終わって、とても、とても、良くわからない事と云うか、疑問な事が、多々或のでした。
それで、作品のテーマとしては、『戦争という時代のうねりに翻弄されながらも、自らの信念と愛を貫く女性の姿を描くラブ・サスペンス』(NHKページから転載)
1940年代の太平洋戦争前夜から、敗戦までの5年間を、神戸を舞台として描かれています。
貿易商を営む勇作(高橋一生)、その妻聡子(蒼井優)。優作は、社員で甥の文雄を伴い満州へ。
帰国後、甥の文雄は突然、社の忘年会で「満州で実際の戦争を目にし、いつ招集されかも知れず、その前に、何か後世に残る作品を書きたい」と、有馬温泉の旅館に籠もると宣言。
そして、殺人事件が発生。被害者の女性は、文雄が投宿している旅館の仲居。
ここから、物語が動き出します。
ある日、聡子は神戸の憲兵隊で、分隊長をしている幼なじみの津村泰治(東出 昌大)に呼び出されるのです。
殺された仲居は、満州で看護婦をしていた事、最近急に帰国した事、連れてきたのは夫の優作、旅館に紹介したのも優作。
優作は事件に関与していないことは、調べが付いている。疑われているのは甥の文雄。
と、幼なじみの分隊長の津村から告げられ、聡子は夫に不信感を募らせるのです。
それで、
疑問①、待ち望んでいた勇作と文雄の帰国を、神戸港に出迎えに行った聡子。聡子が勇作と人前で激しく抱擁するカット。
疑問②、優作と聡子の脇を、美しい女性を伴った文雄が通り過ぎるカット。聡子は出迎えの時、文雄に会っていない。
そもそも、出迎えに行った聡子が、文雄の存在をまったく気に止めず抱き合うのは不自然。
帰国の遅れを知らされた時、文雄の母親を気遣い、手紙したためていた聡子が、出迎えで文雄に会わないのは不自然。
戦前、男女が人前で抱き合うことは有りえないと思います。これは、女性と文雄が通り過ぎるのを、聡子が気付かないのは不自然なので、敢えて、不自然な抱擁カットを入れた?
そして、殺人事件が発生。
被害者は旅館の仲居。
ここから、物語が展開します。
きょうは、ここまでとします。
おじさんの惚け防止に、ここまでお付き合いされた方に感謝します。
ドラマを見て、いろいろ詮索するのは、とても、とても、惚け防止になります。
それでは、また、次回も宜しく。