昨日の続きです。
常磐線の線路を潜り、競輪場側の駅前広場に出ます。
再開発事業の完成予想図の様なモノがありました。「取手駅北土地区画整理事業」とありますから、こちら競輪場側は「北口」が正解のようです。
わたしのイメージとしては、「東口」が表玄関で、北口とか、西口とかは何となく裏口で、南口は、とても中途半端な感じを抱いております。
取手駅は北口に、銀行もあるし、東急もあるし、駅ビルもあるし、水戸街道もあるし、競輪場もあるし、キャノンの工場もあるし、こちら側が表玄関のイメージです。
それにしても、この開発事業、新聞報道などで読んだところでは、あまり上手く行っていないようです。去年だったと思いますか、市長選挙の争点にもなったようです。
“争点”の具体的内容については良く判りませんが、看板に“こんな街ができたらいいね!!”とあるように、この図はあくまでも“願望”であり、完成予想図ではない処に、取手の“苦悩”を感じます。
茨城県南部の、経済の、文化の、中心的地位は、少しずつ“つくば市”に移動し始めているようです。東京芸術大学取手校も、総合大学の筑波大に勝てないようです。
競輪場もプラスイメージでは有りませんし、残るは、キャノンに、キリンビールに、日清食品ですが、製造工場と云うのは、やはり、何と云ってもイメージ的に暗いのです。
その点、つくば市は、研究都市、学園都市でイメージが明るく、そして、新しく建設された鉄道、“つくばエクスプレス”です。“TXつくば駅”と、“常磐線取手駅”では、もう、何とも、もはや、それまでなのです。
そんな、こんなを考えつつ、駅前を右に折れ坂道を登り、道路の新設拡張工事中の間を抜けて、水戸街道を横断し、白山通りに入ります。
何とも、いい感じの“やきそば屋”さんです。巻き取り式の日除けと云い、こざっぱりした紺の暖簾と云い、ガラス戸と云い、古いながらも手入れが行き届き、真面目に、律儀に、正しく、焼きそば一筋に生きてきた経営者の思いを感じます。
店内では、きっと、美味しく、正しい、“正調ソース焼きそば”が食べられそうです。でも、しかし、看板は白ペンキが塗られ、店の名前が描かれていません。
もしかして、この店、いま巷の一部で話題の、裏通りの看板の無い、その筋では“有名”なお店だったりして、そう、以前に水戸で出会った、看板まっ白の中華そば屋さんと同じかも。
こちらが水戸の看板まっ白の中華そば屋さん。この店は、後で判ったのですが、その筋では有名なお店でした。
“焼きそば”と“中華そば”、どちらも、中華風の麺類、同じような佇まい、同じような匂いを漂わせています。
それにしても、ガラス戸越しに見えるこの手洗いの“真面目な表情”には、懐かしさが漂います。食事の前には手を洗う、正しく衛生的な行いだと思います。
店内の様子をガラス越しに、こっそり窺ったのですが、昼には早く、客の姿も、従業員の姿も無く、ひっそりとしていました。今度、いつの日か、きっと、ここで、焼きそばを頂く事を、堅く心に誓い店を後にしました。
白山通り商店街は、お店が、ちらり、ほらり、です。所々に、雛祭りのピンクの幟を見かけました。
“取手宿ひなまつり”ですから、祭りの名称的にも、駅からの距離的にも、そして、賑わい的にも、ここ白山通り商店街は、多少問題を抱えているようです。
商店街が終わる辺りに、大きな鳥居と、大きな“ゲート”が、
白山商店街は、なんと、取手競輪場に繋がる道だったのです。何故?こんな処に、こんな商店街が?と、思いつつ歩いていたのですが、これで解けました。
地図を見ると、こんな感じになります。赤い線が白山通り、黒い線が、新しくて?広くて、賑わいのある道”です。
私の推測では、たぶん、広い道が整備されたことにより、白山通りは競輪場への“メインストリート”の地位を失い、寂れていったのでは?と思うのです。
新しい道、新しい鉄道は、人の流れを変え、賑わいを変え、街の様子を変え、人の暮らしを変え、いろいろと変えてしまうのです。
※取手競輪場の詳しい様子を知りたい方はこちら。
http://blog.goo.ne.jp/cocoro110/e/bacd372ea197a17296ea65388b57ae7e
取手駅の周辺は、それなりに賑やかで、それなりの佇まい、それは、それで、いいと思いました。
それにしても、あの大きな鳥居の周囲には、それに見合う神社が見当たりませんでした。地図を眺めると、北北西の方角に“金刀比羅神社”があるので、たぶん、そこの最初の鳥居かも、角度的にも間違いなさそうです。
これで、“取手宿ひなまつり”シリーズを終わります。
明日は3月3日で、雛祭りの本番です。
それでは、また明日。
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