気付いてみると去年の今頃「
Sunwayman V20A」という単3電池2本のライトを紹介していました。何か偶然だけとは思えないような。。ただの偶然かと思います。
寒いですね。。お昼ご飯を食べ終えるとワイフは一度畳んだお布団を再び布き終えました(笑)モコモコしたものへ細胞が同化し易い時期でございます。いかがお過しでしょうか。
先日実家に戻ったときに探し物をしていると妹が作った避難袋が置かれていました。森のなかまのうちにもあります。
重そうなリュックのサイドポケットに昭和の香りが漂う懐中電灯が刺さっていました。単1電池を2-3本で豆電球を光らせる懐中電灯であります。。
後で妹と電話で話してみると。。「この袋もって、おとうちゃん、おかあちゃんを守るからねぇ」とマジであります。
ライトマニアの兄として、これはイカンザキではないでしょうか。。
丁度家に送りたいものもあったので「実家用非常用ライト」をテーマに手持ちのライトを見てみました。。うーん。ちょっと一般的な用途としては難ありです(笑)と暫く悩んでいるうちに忘れてしまいました。。本当にいいのか兄よ?(笑)。
しかし、アカリセンターさんで前回紹介した「
スカウトライト」の
記事を見つけ、妹が作った避難袋に刺さったライトを思い出しました。これはスカウトライトついでに「実家用ライトを購入しよう」と思った次第であります。
当たり前のようにTYPE3HAの表面処理がなされています。半艶になるようビーズブラストのようなものをかけているのかサラ~、ヌラ~とした触り心地がします。森のなかまは何だかエッチな気分になります(笑)
「非常時に使うライト」ともっともらしいテーマでありますが一般的には「ライトって非常時に使うものでは?」と返されてしまうかもしれません。まぁ、そうかもしれませんが。。
一口に懐中点灯と言っても、色々なものがあり用途に応じて向き、不向きがあります。鍵穴を探すのに投光器みたいなライトを選ぶ人はいませんよね。
鍵穴を探す程度であれば10ルーメン以下で十分です。3メートル先の鍵穴を照らすという要件は無いかと思います。。。が、今のLEDライトは十分に明るく電池寿命が長いので欲がでてくるかと思います(笑)。
今回、非常用ライトとして考えた要件は以下の様なものでした。
・汎用電池で動く
・ながーいランタイム
・片手で操作でき、適当に小さく軽いもの
・そこそこ丈夫なもの
・簡単操作
・可能であれば調光できるもの
・可能であれば豆電球みたいな色の光
万一避難袋を持ち出す様な時になればランタイムは長い方が良いでしょう。単3単4一本でギンギンに明るいけれど1時間持たないような機種は外れていきます。
調光は暗いモードにすれば長時間もち、しかも最近は「弱」でも結構つかえたりするぐらい明るいです。ただ両親や妹が使う事を考えると細かく操作することは考え難いです。デフォルトが「強」だといたずらに電池を消耗してしまいますので「弱」スタートであれば、多少操作性になっても良いかなぁと判断しました。
そうこう考えるとV20Aを使っている森のなかまとしては
Sunwayman社の単3電池2本モノが良いかなぁと思うようになったわけです。V20Aは写真撮影で点けっぱなしにして使っていますが、明るさに応じて電池が持つ印象をもっています。
そう言えば「
R20A」というのがあったなぁ。。
ちなみに、R20Aの詳しい紹介は「
こちら」にあります。今回も頼りになる
こちらで購入しました。
また、ボディが赤、青で多少スペックが違い(光の色が僅かに赤っぽく、明るさが2段階切り替え)、ホルスター等が付かない「
R20A D&M」もあります。お好みや、その時一緒に注文したいもので選べばよいかと思います。
スイッチには付属のフックを掛けられるように穴が空いています。穴は二つありますので使い易いように自分で紐を通しても良いですね。サラリとした表面なので「指かかり」としても使用できます。
Sunwaymanのネジ山は相変わらず良く出来ています。価格帯に見合わないくらい綺麗に加工されたネジ山です。
電池は、特に本体にそういった指示は表示されていませんが大方のライトがそうであるようにプラス端子側をヘッドに向けて直列で入れます。
もしライトに電池を逆の方向に入れるとどうなるか?
このライトは賢く安全装置が働き何も起きません。
「逆に入れたよ」と教えてくれれば良いのでは?と思われるかもしれません。確かにそうかもしれませんが、合図を出す為には別のランプが必要になったりしますよね。
このライトは安全装置のおかげで壊れずに済むわけです。ただ安全に「だんまり」を決め込むのです。だからといって偉いわけではないのですが世の中には間違った電池の入れ方をすると壊れてしまうものもあります。
大抵は大丈夫ですが、点灯確認もしないままそのままにしたり、間違ったままスイッチをオンにしたままにしたりすれば壊れてしまうものもあります。
このライトは真面目にもそんなところにもお金をかけていたりします。
地味な機能ですが安心して人に貸したりすることができますよね。間違えて壊してしまったりしたら相手が可哀想ですもんね。
風防ガラスは透明度が高く傷や衝撃に強いものが使用されています。特にマニア向けの製品ではありませんが価格帯に見合わないくらい贅沢な素材が使われています。Sunwaymanは造りの良さでは定評のあるメーカです。メインの製品ラインは少しお高めのものが多いのですが、R20Aのような一般用途の製品でも手を抜かず質の高いライトを提供するところは感心してしまいます。
ヘッドのベゼルはステンレス製。黒いボディに銀色がアクセントになっています。ネジ式になっていて万が一埃等が入っていても簡単に開けて掃除をしたりする事ができますが、その必要はないでしょう。
発売当初はオレンジピール(オレンジの表面のようにデコボコしたもの)リフレクターだったようですが、今回手元に届いたものはスムースリフレクター(鏡面)でした。
左からLow, Mid, Highとなります。
弱:Low:4ルーメン(200時間)
中:Mid:37ルーメン(50時間)
強:High:180ルーメン(2時間)
鏡面リフですが滑らかで綺麗な配光です。中心が明るく、ゆるやかに周辺光が出る一般的に使い易いものです。
可能な限り照度を一定に保とうとする回路が組み込まれ、降参すると下のレベルに移行して動作するようです。
弱でも手元、足下用には十分な明るさです。「
C10A」もそうでしたがSunwaymanの4ルーメンは数字が怪しいぐらい明るく実用的です。
近距離では眩しくて中、強の違いは解り難いですが屋外で遠方を照射するには違いが出てくるのかと思います。非常用も含め「中」がバランスのとれた「オイシイ」モードかと思います。
クリック式のプッシュスイッチ。強い力もいらず、押し易く、確りしたスイッチです。ボディから僅かに出っ張っているので更に押し易いのですがキャンドル立てはできません。まぁ単3電池2本なのでボディも長く、立てても安定し難いかと思います。
操作方法ですが、今回は森のなかまの「家族向け」ということで書いておきます(笑)
☆☆☆☆ 家族向け操作方法 ☆☆☆☆
ライトが消えている状態からスイッチを「カチッ」と音がするまで押し込むとライトが点きます。必ず「弱」で光ります。
ライトが光っている時に少し柔らかくスイッチを押すと、明るさを変える事ができます。柔らかく押す度に「弱->中->強->(弱。。以下同じ)」と変えられます。
スイッチを押す間隔が遅い(2秒以上)と「弱」に戻るように作られています。今より明るくしたい時は適当なテンポで「ぽん、ぽん」とスイッチを押します。どのぐらいのテンポかというと。。。
「ジングルベール、ジングルベール、鈴がーなるぅー」を歌うようなテンポでしょうか。
「ハーッピバースデー、トゥーユー」ではちょっと遅いかもしれません。
どの明るさの状態でも「カチッ」と音がするまで押し込めばライトは消えます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
隠しモードで7回連続柔らかく押すとつまりモードを2周すると。。「点滅:ストロボ:Strobe」モードになります。
Low->Mid->High->low->Mid->High->STROBE!!
ストロボは威嚇や位置を知らせるのに使うらしいのですが、まぁ家族が使う事はないでしょう。
でも、ジングルベルを唄いながら押す練習をしていたら突然チカチカしてビックリするかもしれませんので(笑)。。
メーカによれば「Elegant Design, Graceful Lines」を謳っておりボディにも「elegance」と刻印されています。。。フック用の穴から光を通してプロパガンダを照らしてみました。
ということは、スイッチをボディに付けてから刻印をしているんですね。随分と手間のかかる事をしています。
いつものこの位置からです。「ぬらぁー」とした曲線と表面処理でヘッドとの繋がりはとても滑らかです。
「滑り易い」という側面を併せ持つかもしれませんがズボンのポケット等に入れても衣類が傷まないというメリットもあります。この辺りは好みかと思います。
写真を撮りながらどうしても惹かれてしまうのが、このフックを掛けるための穴です。ちょっと他では見かけません。コロコロと転がらないための措置とスイッチと一体構造のため強度も十分あり合理的なデザインですよね。
くどいですが(笑)。。この部分がこのライトの一番惹かれるところであります。せっかく流線型で引っかかりを無くしたボディなのに、ここだけがシャープさが際立ちます。一般向けのライトであっても独自のデザインを打ち出してくるあたりはSunwaymanなんだなぁと思います。
ヘッドから持ち手へのラインがなだらかであります。
発売から1年が経ちますが実際手に取ってみると最近発売されたライトと何ら遜色はありません。
マニアが使うにはあまりに普通で面白みに欠けるのかもしれませんが、漢マル出しや、昭和レトロとは違ったスッキリしたデザインと高い品質は多くの方に「懐中電灯」のイメージを新たにするものではないかと思います。
正月に実家に電話をすると「荷物とどいたよー」との事です。
「みんな自分の持っているのにお母さんだけ無かったのよぉ」
どうやらR20Aは「おかぁちゃん専用」になったようです(笑)
このライトはもっと明るくなるんだからね。。練習してみてね。
それでは!