このライトは何故だか立ち姿が好きになってしまいました。
もぉ十分に寒い3月なのですが、
今夜から真冬でも最強クラスの寒気がやってくるそうです。花粉で目もパシクリ!パシクリ!パシクリ~!!となっていますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて「
握って漢をふるいたたせろ!タクティカル感が楽しいT30S」、「
アーバンなクセにやる時はやる伊達男!T10S」に続き今回もThruNiteさんのご好意によりモニターさせてもらった
TN12 2014モデルを紹介します。記事中では「TN12 2014」を「TN12」とだけ表記します。ご了承下さい。
TN12は順手持ちをした時にサイドスイッチにアクセスし易いようヘッド側に配置されています。テールスイッチ側にサイドスイッチを配したT30Sとは逆ですね。個人的にはT30Sの配置が熱くなりますが一般的にはヘッド側に配置する方が好まれるようです。
森のなかまは逆手持ちでテールスイッチを操作します。必要ならば持ち替えたり、指でヘッドを引き寄せて逆手持ちのまま小指でサイドスイッチを操作したりしています。
意地でも逆手持ちを貫きたい!
のですが(笑)あまり拘っても仕方ないですよね。ワイフなら利き腕でライトを順手持ちしておいて一方の手でテールスイッチを入れるかと思います。
もちろん前回点灯したモードを記憶しておくメモリ機能付きですので、このみの明るさにしておけばサイドスイッチを操作する必要はないでしょう。
スイッチはT10Sとは異なり、一般的な間欠点灯可能なスイッチです。On/Offのみの分かり易い簡潔な機能割当です。
押し易さも確保しながら立てて使えるようU字状に切りカキが儲けられています。
T30Sのスイッチトップはドーム状のようになっていましたが、TN12は切りカキから飛び出ないよう平らになっています。
T30Cと同様に鏡面のスムースリフレクターです。フロントベゼルはネジ式ではなくなったので開ける事はできなくなりました。ネジが緩んで脱落する心配はなくなり、防滴性能は更にあがったようです。
ローレット、チェッカリング等の呼び名がありますがすべり止めの加工がガラッと変わりました。痛いくらいガシッとしたものではなくミニマムな軟らかいかんじの加工になりました。
そして、ヘッドからもローレットが消えていました。TN12は
2014年より前のモデルも最初からローレットは無かったのですが。。細身な筐体はホルスターに挿して運用するよりも、気軽にヒップポケットに挿しておくような使い方を考えるとこのような仕上がりが良いのではないのかと思われます。実際都合がよいです♪
ちなみに、今回も写真にとっていませんがホルスターと手首に付けるランヤードも付属します。
ボディのねじ切り部はヘッド、スイッチ両方がHA処理されています。TN12はサイドスイッチモデルですが消灯時にサイドスイッチを押したり、長押ししても動作しません。もしテールスイッチによる誤点灯が心配な場合はヘッド、スイッチどちらも少しでも緩めればロックアウトが可能です。
ヘッド、スイッチの両方にスプリングが入っていてフラットトップと呼ばれるプラス端子が平らな電池にも対応しています。振動によって電池との接触が外れる事もありません。
ちなみに短い電源断を検出して調光を行うモデルで電池がカタカタと接触したりしなかったりすると勝手に調光されてしまいますがTN12はサイドスイッチのみが調光を司りますので例えカタカタしても不思議な調光は起きません。
その気になればテールスイッチを入れたままヘッド、もしくはスイッチをツイストする事で運用することも可能なのかもしれません。。まぁ、やらないと思いますが(笑)
ThruNiteさんから販売される「
3400mAh/3.7v/保護回路付き2本+ケース」の一本です。こちらはモニターではなく自腹購入です。
暖色系のハイパワーライトが好きなゼブラライトH600系全機種オーナーの同僚にTN12を見せたところ。。。
「あーっ、ThruNiteだぁ~!」
「あっ。知ってるの?」
「ここの3400mAhいいんだよぉぉ」と再び熱く18650を語り始める同僚。。
長いのでまとめると(笑)
パナソニック製セルを謳うもので3400mAhの大容量は直径が太くなりライトに入らないものが多い。
しかーし、ThruNiteのものはサイズが小さめで色んなライトに入り、容量もキチンとある。
という事だそうです。ゼブラライトの600系は電池室が非常にタイトで使用する18650の直径を選ぶのですが同僚はThruNiteのでばっちりだったそうです。ただ
私のSC600の場合1本は入りましたが、1本はギリギリ入りませんでした。それなりにバラツキはあるそうですが小径の部類であることは間違いないようです。
ThruNite社製のライトで使用する分にはまったく問題ないようですが、他社製のライトに電池が入らないという理由での返品は無理かと思いますので確実性を求めるのでしたらもう少し小容量のモデルや16650等を検討されると良いかもしれません。。
最初は3000mAhを超える大容量には興味はなかったのですが高出力を維持する能力も高いようで良い買い物だったのではないかと思います。
光源は大出力が可能な
XM-L2です。遠方照射という点では小出力ながらも
XP-G2や
XP-E2が適しているかと思いますが、市場的には高出力ライトの需要が多いのかと思われます。
Firefly:0.3Lumens(1585Hours), Low:20Lumens(74Hours), Mid:280Lumens(5Hours), High:800Lumens(1.5Hours), Max:1050Lumens(90Minitues)
1.5Hours = 90Minituesなので(笑)。。0.9Hoursではないかと思います。電池の能力もありますが800, 1050ルーメンを10分も維持することはできないのでどこかで照度は下がっていくはずです。
中心のスポットと周辺光は割とクッキリ別れるタイプです。屋外であればその違いがさらにはっきりします。極端なスポットではないのでサーチ&レスキューのように遠方を照らすよりも近、中距離をドバーッと照射するのに適している配光だと思いました。
5段階の明るさを選べるようになっています。バッテリが減っているとHighとMaxの違いは更に分からなくなります。説明書にもMAXは電池やLEDの負担が大きいので短時間に止めるようにとあります。
個人的には5モードにするのであればMAXの代わりにMidとHigの中間の500ルーメンがあれば良いかなぁと思いますが、1050ルーメンのカタログスペックは市場での訴求力を考えると外せないのかなぁとも思います。
サイドスイッチを押す毎にFirefly->Low->Mid->High->Maxの繰り返しになるという現在市場にあるライトとしては一般的な操作になります。ただし。。
MAXが500ルーメンならなんとか最高輝度を経由してでもLowにしようとする気持ちも起きるのですが0.3ルーメン、1050ルーメンと数年前には考えられないようなダイナミックレンジです。
ロータリセレクタやリングは一つの解決方法ですが組込み方法、耐久性、コストの問題もあるかと思います。
安易にUI部材を増やすのは好きではありませんが、照度Up/Down専用のサイドスイッチを2個配置できればカタログスペックを謳いつつも、ユーザは主に使いたい明るさ近傍からかけ離れたモードを経由する必要がないのかと思います。TN12に限った話ではありませんが、これだけ守備範囲も広くオールマイティなライトには、こんなUIはいかがでしょうか?
ちなみに、点灯中にサイドスイッチを長押しするとチカチカチカ~!とストロボになります。そして一回サイドスイッチを押すと元のレベルに戻ります。Firefly<->MAXのストロボは緩急があるので相当嫌なものではないでしょうか。。
写真はLowモードですが(笑)。。個人的には250ルーメンのMidがとってもお気に入りです。
PWMのようなチラツキが全くなく、2-3時間連続点灯していてもこの季節であればやんわり暖かくなる程度です。かなり偏ってしまいますが森のなかま個人としては、このMidのためにTN12を購入してもよいかなと思ったくらいです。
1インチのカイダック巻きをつけて天井バウンスで風呂上がりのライトタイムを楽しんでいます。テーブルに置いても眩しくないのに6帖であれば十分な明るさです。
ZEBRA LIGHT SC52wでも紹介した
拡散玉E +
HOODPの組み合わせではやわらかい蛍光灯スタンドのような灯を、かなりの明るさで熱を気にする事無く使えてしまえます(Midの話です)。
やっぱりこの角度はカッコイと思います。普段はあまり付けないクリップですがTN12のスリムなボディに付けるとデザイン上のアクセントになります。突っ走り出したら止められないような男の子ライトという雰囲気ではなく、普通に誰でもが使える、そんな大人しめのデザインです。
普段は500ルーメンを超えるライトを使う事はありませんが、出せるライトがあると何かと心強いですし、これだけコンパクトですと色々使ってみてもよいかなと思わせるところがあります。
途中ゴチャゴチャと個人的な想いを書きましたが、市場に出ている同じクラスのライトとしては欠点らしいものは特に見当たらないと思います。
確かに他社の製品ではライト単体で充電が出来できてしまうものもありますが、価格はそれなりに高めになりますし既に充電器をお持ちの方にはTN12のようなシンプルな製品仕様が良い場合も少なくないのかもしれません。
それだけ各社切磋琢磨しているランクの製品のうちの一つなのだと思います。
シンプルで比較的購入し易い価格。実用的なMidモード。その気になれば1000ルーメンを超える明るさを吐き出す事ができるTN12をみると、今のフラッシュライトのレベルの高さを伺い知る事ができるかと思います。
それでは!
P.S.
やはり。。既にTN12 2014のレビューが出ていました。。屋外照射の写真もありますので是非ご覧になってみて下さい。
「
スルーナイト(ThruNite) TN12 2014 レビュー」ー「
モモンハン日記」