こう撮ると
錫杖のようにも見えますね。確かに日常の暗闇に潜む脅威から身を守ってくれそうです。
昨日は発達した低気圧の影響かお昼過ぎから強い風。。夫婦共々目がパシクリ。鈍い頭痛。。もしかして花粉でしょうか。。
少ないながらもどうやら飛び始めたようです。いかがお過ごしでしょうか。パシクリッ。。
昨日紹介したL3 Illuminationの2本のライトが送られてきた時のことです。手を洗って、うがいをしてから
レターパックの包みを開けると個装された包みが3つ。。シナプスの伝達経路がちょっとしたパニックになります。
息がとまりそうになりました。というか止まっていました。
本日は瞬間的にせよ森のなかまを冥界の縁へと連れて行きそうになったライトを紹介します。
前々回「早抜きシルバー」「早抜きブラック」で紹介したものです。
ENモデル(Electroless Nickel Plate:
無電解ニッケルメッキ)
HAモデル(Hard Anodized:
硬質アルマイト加工 )
「森のなかまさん。。息の根をとめられそうになったのは1本でしょ?算数だいじょうぶ?」
はい。自信ないですけど大丈夫だと思います(笑)
実はシルバーが最初の刺客(「しかく」って読むんですね)さんでブラックは念には念をいれて止めを刺しにやってきました。あわわ。。
既にお分かりかの方は多いかと思いますが「早抜きくん」は「
PROMETHEUS LIGHTS」社の「
Beta-QR」であります。
森のなかまが、この製品を知ったのは。。やはり。。ひまぱのぱさんの「
p.himapa Photo Gallery」「
Beta-QR: Quick-Release Keychain Flashlight」でした。
当時はNichia 219を知らず Beta-QR Solid Copperモデルの経年変化の写真を見て「
アイガッパー」への想いを募らせていたのを思い出します。
その後
Oveready社が219を搭載したEigerを手に入れてからは219ライトを探す楽しみを得て今日に至っています。
「やっぱり二つ揃っていないとね」
と、頂いてしまった早抜きくんたち。。しっかりレポートしないといけないですね。
ネジ切り部です。HA, EN処理されています。
PROMETHEUS LIGHTS社の主力製品は
Alpha Flashlightsと呼ばれるライトです。かなりのお値段のライトで
購入前に自らのポリシーを説明しているページもあります。
ENについても、見た目の綺麗さだけではなくエンジニアリング・ソリューションとして解説しています。
EN処理されたボディ
HAは表面硬化の目的で使用され、ネジ部に使われるときは絶縁にも利用されています。しかし全てのパーツを絶縁してしまうと導通が出来なくなってしまうため、一部HA処理を行わない、または削り取りベアアルミ(剥き出しのアルミ)の箇所が出来てしまいます。昔SureFireではアロジン処理といったことをしていたりもしましたが今はベアアルミのようです。
HA処理されたボディ
ENは寸法通りにメッキでき導通も確保できることからエッジに至る全てを処理できるので耐久性に優れるというのが主張のようです。
長い目で見れば、いずれは落ちてしまうかもしれないHAの絶縁を前提とした設計箇所は一つもないわけですね。かなーり先のことを考えているようです。なるほど。。
ボディ奥にはスプリングがあるだけです。ボディ内もHA, ENが処理されていますがHAモデルは導通のため一番奥だけがベアアルミになっています。そもそも内側なんかはHAにしなくても良いとは思うのですが、それを良しとしないわけです。そういうランクのライトなんですね。
ヘッド側の端子です。一番ダメージを喰らいやすいプラス端子が接触する箇所はプレートが貼られています。同じような構成の1AAAライトを沢山みていますがかなり綺麗な出来です。ユーザーを選びますが物理的な逆接検知等の機構はありません。
こちらがBeta-QRの名前の一部にもなっている「Quick Release」です。ブラスで出来ています。
もちろん、QRの刺さる穴もEN,HAで処理されています。HAの底に黄色いリング状に色がついているのはブラスが擦れた跡です。強いHAのようです。
ピンを押していない時はダボが出ていますが。。
ピンを押し込むとダボが引っ込みます。
写真のQRは初代のもので現在QRはQRv2となりピンをプレスする事なくパチンパチンと脱着できるようになったそうです。QRv2は10ポンド(約4.5Kg)までのものを脱着できるそうです。
QRv2と同じ機構で「
Kappa Quick Release」として単体でも販売されているので他のキーライトに付けてもよいかもしれませんね。
森のなかまはキーリングライトをキーリングに付ける事は殆どありません。脱着がやっかいだからです。毎朝数あるライトの中から2-3本(笑)選んでポケットにポイポイポイ~と入れていくのを楽しむのが日課になっています。
しかしBeta-QRはポケトに入れず何かに固定してしまっても、使用するときはライト単体で使う事ができるわけです。
LEDの形状から両方とも
NVSL219AT-Hと思われます。
ENのLow:15Lumens(4H), High:60Lumens(1H)
HAのLow, High(PROMETHEUS LIGHTS社の表記ではMODE1,MODE2になります)
一般に高演色はCWの比べて暗くなるといわれていますが、Beta-QRについては219モデルしかありません。なのでLowは15ルーメンなのだと思います。
正直この15ルーメンはかなり明るいです。3ルーメンの差はありますが、
ちっちのお兄さんTi3の12ルーメンと比べて見るとスポットこそ同じくらいですが、周辺光がかなり出ています。
Ti3がよろしくないと、いっているわけではなく目指しているものの違いかと思います。
広がり過ぎず、狭過ぎず良く出来た15ルーメンである事に変わりなく、森のなかまはとても便利にこの15ルーメンを使っています。
使い方にもよりますが森のなかまが1AAAライトを使いたいなと思う時の殆どはこの15ルーメンです済んでしまう事が多いです。
ランタイムはほぼ申告通りです。60ルーメンで点灯しっぱなしにしても持てない程あつくなる事はありませんでした。安心して付けっぱなしにできます。電力がなくなると昇圧回路の特性かピコッ、ピコッとビーコンになります。
尖ったところ、奇をてらったところはありません。
色々ライトを使ってみたけれど使い易いなぁと思うのはコイツかなぁと思わせるEigerに似た使い易さを感じます。
いつも通りホワイトバランスを電球色モードにしてみますイメージ写真っぽくなってきましたのでそろそろ終盤です(笑)。ライトには
YS-SDCのXP-G2 高演色を反射させています。
ウネウネと波打つボディ。ツイスト式だと滑り易い事は確かです。
しかし、ひとたび点灯してしまうとライトが滑り落ちる心配は皆無です。
ENは最初はツイスト時がゴリゴリする感じがありましたが暫くグリングリンしていたらなれたのかスムーズになりました。
確かに黒もシルバー、どちらも捨てがたい魅力があります。
と、ここまでが先週とった写真です。けっこう燃え尽きました(笑)
しかし。。何か心残りがあります。。そして本日。急遽お布団の上で追加写真をお日様の光で撮ってみました。
はい。ごちゃまぜプンです(笑)
Eigerでもよくある黒ボディにシルバーヘッドの組み合わせ。
先週まではあまりイケていないなぁと思ったのですが今日撮ってみたら、なんだか良い感じに思えてしまいました。
シルバーボディにブラックヘッド。
Eiger Ultraだとなんとなく締まらなかったのですが、けっこうイケていませんでしょうか。
上の方からBeta-QRでウネウネを直接照らしてみました。
6PXの時もそうでしたが光の当て方でウネウネは色んな表情を魅せます。
日中の光のなかでも違和感のない219の光。カメラのホワイトバランスは固定が多いのですが最近は
K-3のマルチパターンオートWBがなかなか良くて使ってみました。
R01Aを思い出しながら撮ってみました。
先週は自ら禁じ手にしていたのですが、やはりシルバーものは黒バックと合うようです。
ひまぱのぱさんの粋なはからいで、まったく意図せずしてBeta-QRのオーナとなってしまった森のなかまです。
219好きで1AAA好きという事もありますが、やはり1AAAキーライトとして考え抜かれ、そして精緻に作られ、機能するところに魅力を感じるライトであります。
おそらく同じような匂いを嗅ぎ分けて頂けたのかと思いますが、森のなかまのハートをガッチガッチに鷲掴みにするステキなライトを使う機会を頂きました。ひまぱのぱさん。ありがとうございました。
少しでもBeta-QRの魅力が伝えられれば幸いであります。
それでは!