森のなかまと楽しい10Holes

手のひらにすっぽり隠れてしまう小さい楽器10Holesについてボチボチと

ようこそ

まとめ:ハーモニカのお手入れについて
まとめ:ハーモニカの調整について

申し訳ありませんが現在ハーモニカ調整に関する技術的な質問にはお答えしておりません。質問して頂いても無視することもありますので予めご了承ください。

PRINCE Dolphin, PB 8535

2011-08-16 22:46:31 | 道具

1960年代に発売されたPrinceのDolphin。2003年より復刻され沢山のカラーリングがあります。

森のなかまは横浜そごうで随分前に購入しました。レトロチックなカスタードクリームみたいな白のラッカー塗装を選びました。

いきなり脱線しますが。。金属製のこの手のライターを購入するとき決まって「プレゼントですか?」と尋ねられます。

自分用です。。
ライターお好きなんですね。少々お待ち下さいね。あっ、このまま使われますか?
はーい。
うふふ。と笑顔がステキなお姉さん。

そう!すぐに使いたいんです!
そして、あなたの笑顔もステキ!

落ち着いて考えれば「あほう」と思われているのかもしれませんが、別にいいんです(笑)。
笑顔がステキ~♪あはっはーん♪

以上!

イルカの背びれと流れるようなラインを模した事から「Dolphin」と名付けられたようです。昭和を感じるような愛らしい丸みをもった形状は、今でも十分受け入れられるデザインではないでしょうか。

着火はちょっと変わっていて、背びれに相当する箇所を横にスライドさせるように押し下げます。
すると着火部の蓋がクリリンと直立して開き、同時に着火石が回転して火が付きます。いわゆる「ワンアクションもの」なのであります。

最初これが分からず、店頭でギューッと真下に下ろそうとして壊してはいけないと思い着火を諦めた事があります。
始めは戸惑うかもしれませんが、ポジションを見つけて慣れてしまうと実に理にかなったものでとても楽しい着火アクションであります。
買ったばかりは少々ヤスリが硬いのかナンですが、暫くするとこなれて柔らかくなります。

右側に「プリンスアイ」という赤い目玉があり、ガスが少なくなってくると赤目から白目になってきます。
レンズと赤いチップの間に液体ガスがある時は赤目で、ガスが無くなると赤色が見えなくなるので白目になるようです。賢い!

時々幾つか分かれたタンク内でガスが偏ると「もう駄目。。」と白目を剥きますが、ユサユサすると「ふっかーつ!」とギンギンの赤目になる事があるのも可愛らしいのです。
ユサユサしても駄目な時は本当に駄目ですので、ガスを入れてあげましょう。

この機能は本当に良く出来ていてガス残量を的確に楽しく把握できますしデザインのワンポイントになっているのも楽しいです。

その他、火力調整用の大きめなダイヤルがあり、これがスムーズに動きます。
一度火炎の大きさを調整してしまったら殆ど動かす必要はないのですが、スムーズに動くのは実に気持ちが良いものです。

炎を取り囲むように金属部材が配置されていることから、そこそこ風にも強いのであります。

超高級ライターという値段でもありませんので、随分と高くなってしまった煙草に火をつけるのに「100円なのもと何だよなぁ」と思ったり、長く付合いたいんだけどゴツくなくて可愛らしいものがあったらなぁ、と思う方、このイルカくんは如何でしょうか?
もちろんプレゼントにも。。


ちょっと逆から。。

これまで何度かSaromeのライターを紹介しましたが、森のなかまはオイルライターより煙草の風味の変化が少ないガスライターが好きです。
特にターボライターのように燃焼温度がより高いライターでつけるとより美味さを感じます。気のせいでしょうか(笑)。

ただターボライターは例のカチカチンという圧電(ピエゾ素子)による着火方式が多く着火率が徐々に落ちてきます。
また触媒は埃を嫌うのに変形させずに手入れをするのが至難の業であり、なかなか長い付き合いができませんでした。

その点ガス注入式のフリント(着火石)をヤスリでガリガリとやるタイプはシンプルで手入れも簡単で長い付き合いができます。

ところが、このイルカくん。最初はどうやって掃除をしたら良いもんかと悩みました。
ネジを外してもタンクと金属部材が外れずヤスリ部分を掃除できません。
仕方ないので火炎を最小に絞って綿棒でガスノズル付近を掃除したりしていたのですが。。

ということで、随分前に暫く眺め回して考えてみました。

なるほど。。

以前ネットの何処かで「ドルフィンの掃除の仕方ってどうやるの?」という問いかけを見かけましたので、遅まきながらここで紹介させてもらいます。必要な方に何かのお役に立てれば幸いです。

なお、分解行為にあたるかと思いますので自己責任でお願いしますね。

★★★ Prince Dolphin お手入れコーナー 森のなかま 2011夏版(笑) ★★★


お尻のネジを外します。#00のプラスドライバーを使いましょう。


ここまでは簡単に分解できるのですが、ここから先が分かり難い。
「PRINCE」の文字の下辺りに丸いピン(写真では左側)があります。これが樹脂タンクと金属部を接続しています。


ピンを細いものでオッペすです!楊枝でもいいかも知れませんね。


上の写真とは逆から押しましたが(笑)ピンが少し頭を出しました。


あとはピンをプライヤで引っ張り出します。
本当はカッコ良く「LEATHERMAN SQUIRT Ps4」で抜いても良いのですが、噛み合わせがギザギザしています。
この先何度も抜いたりしますので部材を傷つけない「Kinipex Mini Pliers Wrenches」はとても便利です。
道具が選べる幸せよ(笑)。。

もちろん、ピンを指で抜けるくらいまで押せるようでしたらプライヤを使う必要等ないのかもしれませんので、そのあたりは臨機応変にということで。。


火力調整ダイヤルもレバーをスライドさせた状態で軽く取れます。
事前にダイヤルは最小にしておきましょう。着火ヤスリを掃除する時に無用にガスをまき散らす量を押さえられます。

なお最小にしても僅かにガスは出ます。これが正常です。
微量ではありますが換気を行いながらやりましょう。

着火ヤスリやダイヤルに着いたフリントカスをブラシ等で払いましょう。ポケットに入れていたりすると埃も結構入り込んでいます。

ケースの内側にもフリントカス等が落ちていますので、綿棒にアルコール(スズキのHarmonicaCleanerを使っています)等で綺麗に拭取り、最後に乾拭きをしてあげればお終い。

水洗い大好きな森のなかまも、さすがにライターは水洗いしませんのですよん。
特に着火ヤスリは水分をつけてしまうと後々トラブルになる場合があります(無水アルコールならともかく大抵のアルコールは水分を含みます)。

思う存分、掃除して上げて下さい。

組立は分解の逆を行えばよいです。
注意するのはピンを叩いて入れないで下さい。
ピンは入れる時は樹脂タンクと金属部材を密着させてピンが通る穴を確保しましょう。
また、ピンの両端を見て入り易そうな方から入れるなど御機嫌を伺ってみましょう。

★★★ Prince Dolphin お手入れコーナー 森のなかま 2011夏版(笑終) ★★★

ついでなので久しぶりにPBドライバーの紹介です。。


今は廃盤になってしまったと思われるPB 8535です。
黒の革ケースにSwiss Gripの精密ドライバー#00のプラス、マイナスが入っています。
黒いケースの顔料?がSwiss Gripに色移りするのが不評だったのでしょうか。。

基本的に精密ドライバーは力を必要としないのですが、ちょっと硬く閉まっていたりする時、このSwiss Gripは力が入れ易く使い易いのであります。


10Holesと比べるとこんな感じです。小さいのに実用品としてもの凄く真面目に造ってあります。そこがまた可愛いのです。


カッコつけてるのに可愛いのが愛おしいドライバです(病気ですね)。
でも使ってピカイチという事もあり#00のネジを見つけると嬉しくってなってしまいます(更に病気かと思います)。
ライター繋がりとしては、プラスはライターのガスを抜く時にピンを押すのにも使えます(笑)。

廃盤といっても流通在庫はまだあるかと思いますので、PBが好きな方は今のうちに買い求めておかれると良いかと思います。

それでは!

P.S.
なんでまたこの暑い時にライターの話なのさって?
うーん。室温は34度くらい。。
なにか続きがあるのではないでしょうか(笑)。
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夏だよっ!江ノ島だよっ!

2011-08-15 09:35:48 | デフォ

まずは横浜駅の喫煙所で一服。暫く吸えないかもしれませんからね。

サマータイムの恩恵に初めて授かり、フラフラしながら帰宅しあっという間に寝てしまったのが良かったのか森のなかま夫婦にしては早い起床。こっ、これは何処かへ行くぞぉ。。。

ということで夏らしく土曜日は江ノ島へ向かうことにしました。
#実は体力的には少々きつかったのでお昼近くまでゴロゴロとしていたのであります。

前回はカメラがK-5が修理中でしたが、今回は先日購入したFA31という超豪華装備です。
初めて使うレンズですので「こんなもんかよ」と思われましたら、それは森のなかまが未熟なだけですのでご容赦下さいませ。


いきなりですが、江ノ電江ノ島駅に到着です(笑)。

あの「スズメさんの車輪止めはどうなってるのかなぁ」と電車から見ると青白っぽく見えましたので「夏は暑いから素なんだぁ」と思いました。


今回は券売所付近を見る余裕もありました。「ニュースくん」って。。。


「のりおりくん」って(笑)。。好きです。。


あーっ!なんと涼しげな夏バージョンです!
夏も冬も同じでは江ノ島スズメとしては何ですよね?

江ノ島へのみち、いきなり「紫いも」ソフトクリームをペロリンします。おいしーい♪。


今回はいきなり船で岩屋上陸作戦です。片道400円で島の裏側にある岩屋まで運んでくれます。
丁度船が出てしまいましたが、複数の船が10分おきに出ているのでそんなに待ちません。


参道入り口へと続く橋を海から見ます。昔は木造で足下に海が見えたとハニーがお世話しているおばあちゃんから聞いたそうです。らっくちーん♪


おじさんが慣れた手つきで操舵します。適当に雲があり直射日光もすくなく、みなさん後部の屋外デッキに集まっています。


海から見る江ノ島。色々穴があります。ワクワク。


上陸したそこにも黒くポッカリと口を開ける洞窟が。。


5分程あるくと直ぐに岩屋入り口です。色々演出し過ぎではとの意見もありますが、これはこれで良いのかと思います。


何と金魚たちがスイスイ泳いでいました。ということはここは淡水なんですね。


入り口で手燭をわたされ奥へと進みます。


明るく撮れてしまいましたがもっと暗いのです。
なかは涼しく、時々水がぽちゃんと背中に落ちたりします。ヒィッ!


洞窟内に置かれた石像についてや、昔の江ノ島についての解説がならんでいます。入り口付近は込んでいる時もあれば、こんなに空いている時もあるので写真を撮りたい方は人の流れが切れるのをウロウロ待つと良いかもしれませんね。


一つ目の洞窟を出ます。


おぉ。亀さん。潮位が上がって来たので潜りっぱなしですが、時々顔を出します。みんなカメラ向けて姿を現すのを待っているという人気者です。


二つ目の洞窟。ここは腰を屈めないと本当にゴッツンします。


島中に至る所で見られる鳶です。31mmということもあってシルエットばかりでしたが、色がわかるようなものも撮れました。トリミングで。。


参道からくると二つ山を下りるあたりかと思います。ここはみんなゼーゼー、ハーハー言っています。
風が通り難いのか結構ムシムシしています。こんなときはブーフのミニファン扇風機。ミニサイズに関わらず結構涼がとれるので毎日大活躍です。
また、FA31と同じ日にハンズで購入したMagicoolのマイファン モバイルも大活躍です。


こんな洒落たお店もあります。が。。今は体が最高潮にホットなので空調が効いたお店を探し求めてしまいます(萎)。


夏だから出来ることぉぉぉ(笑)!

昔だったらやらなかったかと思いますが、せっかくなんだしやってみたくなりました。

鍵を購入している若いカップルの後に「ボクたちも。。」みたいな感じで並んでいたら「あんたらも?」みたいな感じで怪訝そうな顔をされたとハニー談。

サインペンを貸してくれます。帰りに返しましょうね。

まだまだ、若いもんにゃ負けませんよ(笑)。


恋人の丘にまだアジサイが綺麗に残っていました。

そろそろ、お腹と喉が限界です。


ひゃっほーっ!生だ!おまけに空調が入っています。わーい。
どうも先に飲まないと写真に撮れないようです(汗)。


釜揚げしらす丼。馬鹿うまでした。
基本的に禁煙なのですが、喫煙可能な席もあるようです。食後でも言えば灰皿を渡してくれるので屋外で座って喫煙させてくれるというお店でした。愛煙家の方は覚えておくとよいですよ。


おみやげやさんで教えてもらった近道です。登りなしで、江ノ島を降りられます。静かで眺望も良いのですが今回は海から上陸したので参道も歩きたいので引き返します。
中央に微かですが遠くにコーストガードと思われる船が浮かんでいます。


雰囲気のある小道です。


試練の登り降りですね。


前回もここで五頭龍の灯籠を撮ったような気がします。


ようやく猫はっけんです!暑いのかどこか快適な所にいっているのでしょうか?


「サムエル・コッキング苑」内で見つけた不思議な木。ナンヨウスギ科の「クックアロウカリア」というそうです。何だか水中にいるような気になってしまいます。


神社の参道からヨットハーバーが見渡せるのは江ノ島ならではでしょうか。


まだまだ人が押し寄せてきます。


カント先生のような面持ちの猫。毎日同じ時間にいたりして。。


参道入り口はとても賑やかであります。

横道にあった喫煙所にベンチが設けられバージョンアップしていました。ただし「あんまり騒がないでね」という立て札もありました。
世の中喫煙所は減少傾向ですので大切に使わせてもらいたいですね。

ほどなく、ランニングシャツと短パンのおじさんが家族と登場。。
片手には最近流行の冷却スプレイ。

ブシューッ、ブホーッ。
シューーッ、シューーッ。。アヒィっ!
キクゥー、イタタタ!
ブシューッ。。。

スプレイ噴射。これ効くと納得。ヒヤッコイと感嘆。イテテ(冷たくて)そしてへんな顔。。
これを延々とリピートしし続けるのでハニーと笑いを堪えるのに苦労しました(笑)。家族の方は慣れた様子でした。。

おじさん、そのうち固まっちゃうよ。。。


黄昏れるカップル。恋人の丘で鍵をつけてきたのかなぁ。。余計なお世話ですね。


ここからも一日中海を見守るコーストガードの船でしょうか。お疲れさまです。


江の電駅付近です。ハニーの警鐘が鳴り「これっこれっ!」と指差します。


カールおじさんたちでしょうか。楽しげそうな輪郭跡だけが残ってちょと寂しいのであります。彼らは一体どこへ。。


駅待合室を覗いてみると「ちっち」じゃないですか。
しかも名前がいっぱい。。


鎌倉行きの運転手さんが手を挙げています。


そろそろ帰りの電車がやってきました。


行きには気付かなかった江ノ電藤沢駅の車輪止めです。
おもしろいですね。

再び訪れた江ノ島ですが、やっぱり楽しかったです。
また来ますね。

それでは!
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PENTAX FA Limited

2011-08-14 18:14:51 | デフォ

PENTAXのボディを選択したからには「いつかは」と思っていたFA31です。

人によっては夏期連休に入ったかと思われますが、いかがお過ごしでしょうか。
森のなかま夫婦も人並みにお休みに入りました。
月曜日から旅行でもと考えていましたが、のきなみ宿は満杯です。

サマータイムになってからというもの、一度もサマータイムの恩恵を受けた事がありませんでした。
しかし、一ヶ月近く苦しめられたモジュールが前日より試験稼働できるようになったこともあり連休前最終日の金曜日に悲願の16時退社をしてみました。

休み前に念願のFA31を購入するため、仕事帰りに横浜にまで出てみました。

いやはや暑い。人いっぱいでありますが、こころは軽やか、頭もフラフラなので雲の上を闊歩するようです(笑)。そして一度は言ってみたかった台詞を心のなかで連呼してみました。

マジ、サマータイム最高!!


Limitedシリーズでは前玉が58mmと異色のFA31です。一体となった花形フード。アルミ切削ボディと良質なガラスが詰まった寸胴なボディは345gとかなりと重量があります。

このレンズですが一度は購入を諦めていました。
なぜか?

高いからです。

高いとは言っても他メーカの同じクラスのものに比べれば、比較的手を出し易いのかもしれませんが、かなり勇気、根性、体力が必要になるには違いありません。


31mmの画角は35mmフィルムでの話で、APS-Cサイズのイメージャでは1.5倍の47.5mmと50mm標準画角より少し広め。
最短撮影距離も30cmと意外に寄れるのでかなり使い出がありそうです。

そもそもPENTAXを選択した理由は、ボディに手ぶれ補正機構を持っている為でした。
森のなかまは、結構手ぶれが酷くホテルでバイトをしていた時に背の高いカクテルグラスをお客さんに出す時は私も含め、見ているお客さんもヒヤヒヤドキドキものでした。

当時はKonica-MinoltaからSonyに変わったαシリーズがボディ内手ぶれ補正を持っていました。またそれらを支える素晴らしいレンズも揃っていたのですが、かなり高価。。

調べてみるとPENTAXというメーカはボディ内手ぶれ補正を筆頭に、エントリークラスから欲しい機能があったり、上位クラスのレンズが他社よりも比較的手が出し易いということからK100Dという機種を購入しました。


FA77が市場になく、調べるうちに魅力に取り憑かれてしまったという一番最初に購入したLimitedレンズ FA43 F1.9です。
軽量でコンパクトですが持った時の質感や絵はLimitedシリーズのそれであります。64mm相当になるので標準画角より撮りたいものを整理する事になりますので随分と勉強させてもらいました(今もですが)。

当時は単焦点レンズの存在意義も分からず、27mmから300mmをカバーする高倍率のズームレンズを購入しました。
レンズを交換する事無く殆どの画角を得られるため非常に便利なのですが暗いレンズのためホッカリとボケたような絵を得る為には結構条件が厳しいのです。

お客さんでステキな写真を撮る人がいます。一眼を購入したけど高倍率ズームはとこぼすと「取りあえず大口径の50mmで勉強してみたら?」ということで50mm F1.4を購入しました。

解放で撮影すると本当にピントを合わせた所からちょっとでも外れたところからボケていきます。こ、これは!スゴイです!

しかし、今まで立ちん坊でズームをシャーッ、シャーッと変えて適当に撮っていたものからすると、固定された画角で何をどう撮るの?という苦しみも合わせて経験し、しばらく写真を撮るのが苦痛に感じたぐらいです。

それも数を経るごとに何となく「こんな感じで撮れるかな?」というイメージが沸き出し、足を使ったり違う角度から撮ってみるような工夫をするようになりました。


レンズそのものに恋をしてしまったFA77 F1.8です。
115mm相当の画角になり解放側では「とろん、とろ~ん」とボケつつもピントがあった所はピシっと決まってくれます。

FA77この記号を見るだけで胸がキュンキュンしてきます(笑)。
色々な方のサンプルを見ては、「あぁ」「うぅ」と声を漏らしつつLimitedシリーズのこの1台だけでも手にしたいという気持ちに駆られて何ヶ月も過ごしました。

本当はFA43の前に欲しかったのですが、市場から殆ど無くなってしまい4ヶ月程探しまわってようやく流通したものをみつけ電話で押さえてもらったという経緯も恋の病に拍車をかけていたのかと思います。

FA77はポートレイトレンズとして「美人レンズ」の異名を持ちます。
バストアップくらいなら普通に会話が出来るくらいですが、全身を入れようとすると結構被写体と離れなければなりません。でも300mmのように遥か彼方の存在ではありません。

ちょっと距離を置きながら、濃密なファインダー越しで見る被写体はちょっと違います。無防備に構えていると被写体を勝手に恋してしまう魔法にかかってしまいます。
レンズに恋して、手にしてからは被写体に恋してと、とても情熱的(笑)な気持ちになってしまうのであります。やれやれ。

このレンズで随分とワイフを撮影しました。いやいや。こういう時はハニーと呼ぶのでしょうか。。
若い男の子が使うには色々な意味で危険なレンズかと思います。
ファインダー越しの世界だけを求めると現実との落差を感じてしまうのかもしれません。

ハッピーな始まりになるか残酷な結末になるのかは分かりませんが、その時見えていたものはその瞬間では真実なのだと思います。そんな思いを巡らしたくなるような、そんなレンズであります、FA77は(思わず倒置法)。。


FA Limitedではありませんが DA35 F2.8 Macro Limitedです。FAは35mmフィルムにもデジタルにも使用できますが、DAはデジタル専用です。心なしか形状がFA77に似ています。

FA77もFA43もステキなレンズなのですが、いささか画角が狭いのでおさんぽにはテンションが高過ぎます(笑)。
実際の画角では52mmとほぼ標準画角(50mm)に近く、一番使っている時間が長いです。
撮影距離も短くマクロレンズとしても使えるため、このブログの殆どの写真はこのレンズによるものです。

解放側からでも結構シャープに映りますし、軽いしカッコイイしい。もう良い事尽くめなので、画角の近いFA31は無くても大丈夫かな?と2-3年過ごしていたのであります。


でも、やっぱり駄目でした(笑)。

この先何年生きるのか分かりませんが、生きている間に撮れる写真も有限なのだと思います。
ワイフと過ごす楽しい時間、そんな時をパシャっと撮る時間はどんどんと過去となってしまい、二度と同じ瞬間はやってこないのかと思うと、高価で重たいレンズですが使ってみたいと思い始めたのは震災後、サマータイムに残業などなど。もろもろもが絡み合っての購入だったのかと思います。

正直買ったその日は疲れもあったのか、思ったより興奮していませんでした。この事にはそれほど驚いていません。多分徐々奥深い幸福感に満たされるのだと思います。

まだ数日ですが、細く繊細な線とクリクリ、クルリンと被写体が浮かび上がる描写、コクのある色。。
集中する事で恋に落ちてしまうFA77と違い、その時の空間を含めて時間を切り取ってくれるような予感がしています。


一番高いFA31が最後になってしまいハードルが高かったですが(笑)。。遂にFA Limitedシリーズ三姉妹が揃ってしまいました。。

PENTAXという会社もHOYAに吸収され、RICHOに買収されるという道筋を辿りけっして安穏(あんのん)ではないかと思います。
でもカラーバリエーションや「PENTAX Q」等他社には無い試みでこれまでイメージングに興味が無かった人を惹きつけるような事業を展開してくれるメーカーです。

これからデジタル一眼の購入を考えられている方、既に持っているけれどLimitedレンズ興味がある方は、是非実際に触れるお店でDA/FA Limitedレンズに触れてみて下さい。
AEモードで絞り解放、またはポートレイトモードで彼女やお子さんの目にピントを合わせてパシャとやってみて下さい。

あれ?。。。きゅん?

と思ったら、Limitedシリーズだけの為にPENTAXのボディを購入することで得られるステキな時間と思い出が待っていますよ。
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不思議な一時 ヨコハマトリエンナーレ2011

2011-08-07 22:51:14 | デフォ

土曜日に3年に一度行われる「ヨコハマトリエンナーレ2011」の初日を見るべく横浜美術館へと出かけてきました。ヘロヘロなのか画面が傾いていますが気にしない。。

震災の当日に第2回記者会見がありプレ企画中止等もありましたが、主催者の開催にかける想いからこの日を迎えられる事ができました。


いきなり出迎えてくれたのが「ウーゴ・ロンディノーネ(Ugo RONDINONE)」さんの像たち。
口の中にキョトンとした顔があったりして、深刻な状況なのかどうなのかさえも分かりませんが(笑)、ケロリンしているのが面白いです。


ちょっと背後から。。見ている人達も楽しげです。おもしろーい。

横浜美術館のチケットを購入しました。大人1,600円で横浜美術館と日本郵船海岸倉庫(BankArt Studio NYK)の二つに入場できます。
入場すると日付スタンプが押されます。同じ日に二つみてもよし、別な日に一つずつ見ても良いシステムになっています。
その他、無料で公開されている連携プログラム等もあり「うん?こんなところにも?」というところで実施されていたりします。


チケットを渡して最初に出会う涼しげな作品は前田 征紀さんの一連の作品。タイトルも面白いのでじんわりと楽しんでいって下さいね。


リヴァーネ・ノイエンシュワンダー(Rivane NEUENSCHWANDER)さんの作品。
ガラス玉がコロコロとたゆたっている空間です。画像検索をみると同じ形状のものをリピートで配置していく手法で空間を造る作品が多いようです。浮遊感があって個人的には好きです。

気付くとみなさん写真をパシパシとっています。
学芸員?の方に伺った所、各作家さん毎に撮影禁止、フラッシュ撮影禁止のアイコンがあるので、それに従って頂ければ良いとの事。
へぇー。ならばということで撮影させて頂きました。
ただ、アイコンが両方とも似ているので確認しているつもりでも、ここは撮影禁止ですという事も1回ありました。
係りの方に聞くのが一番確実かと思います(間違えてからはずーっとそうしていました)。
#もし載せてはいけないものがありましたら教えて下さい。


真ん中の四角い発光体は宙づりの曇りガラスにビデオを投影していたものです。このブースだけで3人の作家の作品がありお互いが関連しあっているかのようでなんとも楽しいのであります。


荒木経惟さんの空の連作を前に写真を撮っている女性を撮ってみました。


中央に髪の毛よりも細いワイヤーで造られた塔のようなものがあるのですが。。。岩崎 貴宏さんの作品。といってもこうやって見るのではなく広い会場に設置されたVixenの望遠鏡で覗くという展示をされていました。
元々ルーペやレンズを通してものを見るという行為自体は好きなので、見ながらなんだかニヤニヤしてしまいました。
望遠鏡の先を辿りながら、配置された作品を見つけにくる人が結構多かったです。私もその一人です(笑)。


オノヨーコさんも出展されていました。
迷路中心には電話があり、不定期に御本人から電話があるというものです。プレス公開の時は4回くらい電話があったそうです。油断してズンズンするとゴツンしますので慎重にね。


金 理有(KIM Riyoo)さんの作品です。兜にもO次郎にも見える不思議な作品です。一輪挿なのでしょうか?とても可愛らしく見える魅せ方です。


最後に会場に入って一番最初に目にする大きな尹秀珍(イン・シウジェン)さんの作品。
2階からぼーっと見ていると人がグルグルと回りながら出て行くのが面白くて暫く見ていました。垂直面に配置された鈍い鏡面が辺りを映し出しているのも面白いです。
もちろん森のなかまもグルグルしてきました(笑)。

慣れ親しんだ日常も良いのですが、いつもと違った不思議な一時を暑い夏の一日に過ごしてみるのも悪くないと思います。
まだ見ていない日本郵船海岸倉庫の展示も楽しみであります。

ちなみに、作品名もメモしていないこんないい加減な紹介と違いきちんとした紹介をされているブログをみつけました。

弐代目・青い日記帳

一般の方では撮影禁止の作品も主催者の許可を得て掲載されていますし、写真も美しいのであります。

さぁ、みなさんも作品の中に紛れて不思議な空間の一部になって楽しんでみませんか。

それでは!

P.S.
帰りがけに慶応大学キャンパスの中を歩いていると、チラリンと視界に何かが入り例の如く頭の中をカンカンと警鐘が鳴り始めました


あーっ!こっ、これは蝉の羽化ではないですか!

おっほ、おっほ、「学研の科学」とかでは見ましたが実物を見るのは初体験です。

ハ~ツタイケン!ハツタ~イケン!ハツタイケ~ン!(すみません)

最近持ち歩きになっているThruNite 1C+LBA最近ボディのみを購入し1Aになっています)で照らさせてもらいました。ごめんね。

近くをソーッと通ろうとすると「ミッギャ、ギャッギャッ」と暴れまくる蝉くんですが、こうして羽化したては大人しいものです。ふふふ。

きっと生まれてきたからには、ミーンミーン、ギャッギャッとするに違いありません。
森のなかまも日常生活でミーンミーン、ギャッギャッと頑張ります。
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雨の大桟橋をキャッキャッ

2011-08-07 18:21:23 | デフォ

あっけらかん。シジミ蝶の秘め事を覗いてしまいました。。微妙にズレているのは、お尻がカユイだけでしょうか?

台風後、多少涼しい日がありましたが再び蒸し暑さが戻ってきました。
如何お凄しでしょうか。
森のなかまは仕事がレッドゾーン、マックス振り切れ状態でハープを吹けない日が続いています。

こういう時もありますので、今は通勤時に一生懸命音楽を聴いておりますが、何故か Led Zeppelin の「胸いっぱいの愛を(Whole Lotta Love)」がHevey Rotationです。
このドライブ感が抜け殻になった森のなかまを出社へと駆り立てます(笑)。やっぱりいいなぁ。

ブログも1週間おいてしまいましたが、しっかり先週の土曜日は横浜方面に雨のなか散歩をしてきました。


象の鼻地区。暗雲垂れ込めるなかドラゴン船がキラビやかに停泊していました。この船はやっぱりこうでなくっちゃ。


雨の大桟橋入り口です。路面が雨に濡れてナトリウム灯を反射していつもと雰囲気が違います。


通路の照明も見事に映り込んでいます。なんだか得した気分でしょうか?


水平線上に少し雲が切れていますが、上空は真っ黒な雲が続いています。


クジラの背中と呼ばれている大桟橋の屋外デッキ中央部は山状になっていてます。なんだか不思議な光景です。


雲の切れ間にベイブリッジが閉じ込められたように走っています。


この日赤レンガ倉庫では「Augusta Camp 2011」という音楽フェスをやっていまいた。丁度スガシカオさんのProgressで盛り上がっている時です。白く照明が当たっている所は全てお客さん達だと思います。
雨のなかカッパを着ながらもの凄い盛り上がりのようでした。


雨の大桟橋を満喫して出口に出ます。
こんな雨の日に人なんか居ないんだろうと思いましたが、ホールでは披露宴パーティが行われていたようで、もの凄いハジケかたをしている人達が沢山いました。ちょっとウルサイぐらいなのですがなんだか楽しそう。。


再び象の鼻地区に戻ります。


整備した時に発掘された転車台を覆うガラスにも雨水がのっています。ジーッと見ていると面白い模様なのであります。


「森のなかま」です(笑)。
傘がカクカクしたポリゴン頭のようで何となくポッピーな気がしなくもないです(笑)。ヘロー!


結構跳ね返りのある強い雨でした。

雨の日なんで写真撮る気しないよねぇ、と思われますが見慣れた風景が何だかいつもと違ってワイフと一緒にキャッキャッと楽しんでしまいました。
色々行動は制限はされますが、楽しむ気持ちがあれば楽しめてしまうなんて世の中懐が広いよなぁ、と思うのであります。


景記で頂く「とうみょう炒」とビールです。とうみょうの甘みとにんにくの香りがベストマッチ!プハーッ。
これはビールとのセットなので少量ですが、単品で頼むとドドーンと山盛りで運ばれてきてしまいます。色んな種類を食べたいので注意しないと(笑)。

こんな感じで土曜日はなるべく外出して気分を切り替え、日曜日はやすみ次の週に備えるのがお決まりになってきています。
正直キツいのですが、このような時期に自分の仕事があるのは幸せな事だと思います。

7月最終日に遅くなってしまいましたが、日本赤十字社を通じて寄付をさせてもらいました。
現在2次分配までされていますが今後幾らあっても足りないぐらいだと思います。
なお義援金の受付は9/30までとなっています

この夏サマータイムにいつもより多めの残業と稼ぐ機会に恵まれました。貯めこんでも良いのでしょうが何かの巡り合わせだと思いますので、いつもより少し多めにお金を使ってみようと思います。

それでは!

P.S.
コメント頂きましたが、確かにこの時期の「ナマ」は生きる原動力になりますね(笑)。
夏なのでちょっと悪ノリしてこんなものを付け足しておきます。


2009/07 普通こんな組み合わせはあり得ませんけどね。。ちょっとシュール。。。夏なので(笑)
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