徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

フェデラー、ベスト8に散る

2010年07月02日 07時21分31秒 | テニス
 ウィンブルドン・テニスで前年覇者のフェデラーがベスト8で姿を消しました。
 相手はベルディヒ(チェコ)。身長196cmの巨人にパワーで押し切られた感じでした。全仏でソダーリング(スウェーデン)の豪腕ショットに押し切られたのと似ています。

 圧倒的強さを誇った2000年代も近年好不調の波があり、「フェデラー時代の終焉」が囁かれたこともありました。それを払拭するかのように2009年は全仏・全英と優勝し、健在をアピールしましたが・・・。

 今大会では1回戦でも危なかったし、見ていて「強さ」が感じられませんでした。
 難しいショットも華麗なフットワークとスイングでいとも簡単にこなすエレガントなテニスが身上のフェデラー。しかし随所でミスが目立ち、サービスエースもなかなか取れず、我慢のテニスが続きましたが、ベスト8が限界でした。
 オールラウンダーの彼のテニスは、精神的にも肉体的にもベストコンディションを保たなければ総合力が微減し、精彩を欠くことになります。

 思い起こせば、フェデラーが初めて注目されたのもこのウィンブルドン(2003年)。
 当時のランキング1位かつウィンブルドン4連覇中だった王者サンプラスをフルセットで破った伝説のゲームです。
 当時のフェデラーは19歳、サンプラスは29歳。
 そして現在、フェデラーは28歳になりました。
 寂しいけれど、そろそろ主役交代の時期なのかなあ・・・。
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2010年ウィンブルドン始まる!

2010年06月27日 08時00分17秒 | テニス
サッカーのワールドカップで盛り上がる中、6月21日に静かに英国のウィンブルドン・テニス大会が始まりました。

1回戦にいろんなドラマが詰まっていました。

■ 錦織圭敗退;
 先日のフレンチ・オープンで肘の故障からの復活を遂げ、今大会はワイルドカード(主催者推薦)で出場するに至ったエア・ケイ。なんとランキング1位のラファエル・ナダルとの対戦です。
 結果はストレート負けで、試合を左右する重要ポイントでの集中力はトップに及びませんが、ストローク戦は十分互角に戦えていました。
 一昔前は「出場することに意味がある」程度だった日本のレベルも、徐々に上がってきたんだなあ、と感心した次第です。

■ クルム伊達敗退;
 フレンチ・オープンでトップ選手のサフィーナを退けた伊達選手。
 今回はフルセットまでもつれ込んだものの、相手選手の若さに押しきられた印象でした。
 他の日本の女子選手では、森田あゆみともう一人が初勝利を挙げましたね。39歳の伊達選手に頼っていてはいけません(苦笑)。

■ フェデラー危うし!
 フレンチ・オープンでソダーリングに屈し、ランキング2位へ落ちたフェデラー。ウィンブルドンでも1回戦から格下のファージャというコロンビアの選手に苦戦しました。大丈夫かなあ。
 「あ、今日はフェデラーの1回戦だ。どうせ楽勝だろう・・・」と寝る前にTVをつけると、セットカウント0-2、ゲームカウント4-4、自分のサービスゲームなのに0-40のトリプルブレイクポイント、という絶体絶命のスコアがそこにありました・・・絶句!
 「フェ、フェデラーが1回戦で消える!?」
 眠気が覚めてしまいました。
 しかし、それから思うように動かない体を奮い立たせてフェデラーが奇跡の逆転劇を演じました。
 最終セットこそ6-0で取りましたが、第4セットまでは体が重そうでフットワークも悪く、一方、相手のファージャのリターンやストロークは面白いようにビシビシ決まり、ホントに危なかったですね。
 あと、ファージャの「勝ちビビリ」にも助けられました。
 「フェデラーに勝てるかもしれない」というプレッシャーがファージャのテニスを硬直化し、体が動かなくなってミスが増えていくのが手に取るようにわかりました。こうなれば百戦錬磨のフェデラーに分があります。
 ランキング上位と下位の差が出たゲームでした。

■ テニス史上試合時間最長記録が生まれる!
 「男子単1回戦で3日がかりとなった11時間5分のテニス史上最長試合は第5セットの59-59で再開した後の20ゲーム目で決着し、ジョン・イスナー(米国)がニコラ・マユ(フランス)に6-4、3-6、6-7、7-6、70-68で勝った。
 人間の限界を超え、すべてを出し尽くした665分だった。69-68で迎えた第138ゲーム、イスナーのバックハンドショットがマユの横を抜け、男子単1回戦で3日越しの“マラソンマッチ”がついに終了。テニス史を塗り替える激闘に惜しみない拍手が降り注ぐ中、11時間5分を戦い終えた2人はネット越しに抱き合った。
 3日目も1時間ほど熱戦を繰り広げた。勝ったイスナーは「少しだけ疲れたね」とポツリ。敗れたマユは「これ以上ない戦いだった」とこぼれ落ちそうな涙をこらえた。
 総ゲームは183を数えた。1969年大会で記録した単史上最多の112と、73年に国別対抗戦、デ杯の米国-チリの複で記録したテニス史上最多の122を軽く上回った。
 試合時間の大会最長記録は89年の5時間28分で、2004年全仏オープンで記録した史上最長の6時間33分も大幅に超えた。2人はスコアボードに「70-68」と表示された横で記念撮影。後世に語り継がれるであろう死闘の証を残した。」(以上、サンスポの記事より)

・・・永遠に続くと思われた第5セットでした。勝利したイスナーは翌日の2回戦はボロボロで負けてしまいました。

 ウィンブルドンは格式が高いと云われて久しいのですが、確かに先日終了したフレンチ・オープンと雰囲気が違います・・・どこが違うのか考えてみたら、審判がネクタイをしている(フレンチオープンはポロシャツなので街を歩いているおじさんみたかった)、コート内にスポーツ・ブランドのロゴCMがない(フレンチオープンは野球場みたいにロゴだらけ)など、ウィンブルドンの伝統を感じました。
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ナダル完全復活!

2010年06月07日 06時16分05秒 | テニス
テニスのフレンチオープン最終日、男子決勝はラファエル・ナダルとロビン・ソダーリングというカード。
昨年、4連覇中だったナダルの快進撃を止めた男、ソダーリングとの因縁の対決です。
昨年と違うところは、ナダルが膝の怪我を克服してフィジカル面では万全となり、一方のソダーリングも4回戦で世界ランキング1位のロジャー・フェデラーを退けての決勝進出と破竹の勢いがあります。

楽しみな一戦でした。

結果はナダルのあっけないストレート勝ち。
ソダーリングの調子は決して悪くはなかったのですが、ナダルのテニスが勝りました。

ナダルのテニスとは・・・どんなボールにも食らいついて返球してくるので、相手はより厳しいコースにシュートボールを打ち込まざるを得なくなります。しかし、それは同時にミスのリスクがつきまとう高度なプレーを要求されることであり、攻め切れれば勝利を手にすることができますが、そのテンションを試合中維持し続けるのはトッププロでも難しい。

ソダーリングは単発では彼らしい剛球をコーナーに決めても、やはり全てのラリーにそれを要求するのは無理でした。
「どうしてよいかわからない」といいたそうな表情をすることも。
でも昨年はナダル、今年はフェデラーを倒した実力・実績は素晴らしく、次世代を担う選手の一人に成長したことを印象づけました。

ナダルには土臭いクレーコートが似合います。
なんとなく「もぐら」のイメージがあるのは、私だけ?
(サンプラスは「とかげ」のイメージがありました)

優勝を手にしたナダルは、フェデラーを抜き去り世界ランキング1位に躍り出ました。
次はウィンブルドン。
是非、フェデラーとの決勝を見たいものです。
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フレンチオープン・テニス始まる!

2010年05月26日 06時22分28秒 | テニス
今年もローラン・ギャロスにてフレンチ・オープンが始まりました。
日本選手も何人か出場していますが、私の注目は錦織圭と伊達公子(クルム伊達)。

錦織選手は日本のホープ。松岡修造以来の逸材と云われています。
空中殺法「エア・ケイ」は彼のコンパクトで安定したスイングでなければ成り立ちません。
しかし、現在の世界ランキングは200位圏外まで落ちています。
肘の故障・手術でテニスラケットをしばらく握ることができなかったのです。今回は復帰戦となり、本人曰く「コンディションはピーク時の50%」の状態で臨みました。

1回戦の相手は南米のサンティアゴ・ヒラルド(22歳)。
世界ランキング50位と急上昇中の若手で、長身でクレーコートを得意とする粘り強い選手です。

案の定、錦織選手の動きは今ひとつ。サーブも安定しません。
相手のサービスゲームをブレイクできず、競っている間に逆にブレイクされ、最初の2セットはヒラルド選手が先取し「もはやこれまでか・・・」というところまで追い込まれました。
実は私は諦めて寝てしまいました。
翌朝、ゲーム結果をネット検索すると「錦織逆転勝利!」とあるではありませんか!
第三セットもサーブスブレークはできなかったのですが、粘りに粘ってタイブレークをもぎ取り、第4・5セットは逆にブレークして制したのでした。
やはりただ者ではない・・・彼の精神力に脱帽です。
まだまだ伸びていく選手ですね。

もう一人の注目選手、クルム伊達。
古くからのテニスファンである私には「伊達公子」選手の方が馴染みます(苦笑)。
彼女は1990年代に活躍した日本のトッププレーヤーで、当時世界ランキング4位まで上がりました。これは未だに日本選手最高位記録です。

昨今の女子テニス界はラケットをぶんぶん振り回して強打する男子顔負けのパワーテニス全盛の時代ですが、伊達選手のスタイルは違います。コンパクトなスイングでフラット系のライジング・ショットを得意とします。ラケット面の作り方は天下一品で、ホントお手本です。

彼女は一旦現役を引退していました。
当時「20歳代後半まで現役を続けるなんてシュティフィ・グラフくらいよ。」と言葉を残して去っていったことが印象に残っています。近年、13年振りに復帰したことは皆さんご存じですね。
当年39歳ですから、頑張りすぎるとあちこち体が故障します。今回も膝に爆弾を抱えての出場となりました。

クルム伊達選手の1回戦の相手は、なんと昨年のフレンチオープン・ファイナリストのサフィーナ。
申し分ない相手・・・というより前評判は「負けて当然」のカードでした。

その試合を、わが家では珍しく家族でTV観戦しました。
一家で見るなんてめったにないのですが、伊達選手のプレイに釘付けになってしまったのです。
若いサフィーナは、ドライブをかけたスピードショットを放っても、それがライジングでもっと速い球足で返ってくることに戸惑い、攻めきれず、むしろ苛立って大声を上げる場面が何度もありました。
一方、伊達選手は無理のない動きで淡々とテニスをするだけ。時に苦笑いしたり・・・ベテランの余裕さえ感じました。

第一セットは落とし、第二セットを取り、勝負の第三セット。
けいれんした足を引きずりながらも、ショットの切れは抜群でした。
一本一本のストロークは深く、センターの位置からもコーナーを攻め分ける技術は、サフィーナより一枚上手に見えました。
最後はサフィーナの集中力が途切れ、ミスを連発して伊達選手に勝利が転がりこんだのです。

満身創痍の39歳の快挙!
勇気と元気をもらった一夜でした。

<二人のその後>

■ 錦織圭;
 2回戦はノバク・ジョコビッチ(世界ランキング3位)の胸を借りることになりました。結果的にはストレート負けですが、ストロークは互角に見えました。ただ、ここぞという時の集中力はジョコビッチが勝り、重要なポイントを悉く奪われてしまうことにランキングの差を感じました。エースを取れるサービスが復活し、試合感を取り戻せば、すぐにトップ50位以内に戻れる実力がありますね。

■ クルム伊達;
 2回戦は格下の相手でしたがストレート負け。伊達さんの足は2日前の疲労から回復せず、思うように体が動かない本人のもどかしさが画面からも感じられました。あの年齢でフルセットを戦い足に故障を抱えていると、回復に1週間以上かかるでしょう。

<フェデラー敗れる!>
 驚きました。
 世界ランキング1位、現役最強のフェデラーがベスト8で姿を消してしまったのです。
 対戦相手は昨年の決勝で退けたスウェーデンのソダーリング(世界ランク7位)。
 私は雨で中断する第三セットまでTV観戦していました。
 確かにソダーリングの高速・鋭角ショットが面白いようにコーナーに決まり、昨年から一皮むけた印象を受けましたが、フェデラーも調子は悪くない様子、まあ要所を締めて勝つだろうと思いきや・・・翌日のニュースで敗戦を知りビックリ。
 ソダーリングが終始強気で攻めきったのですね。あの集中力を維持できたことより、精神力の強さも伺えます。

 これで昨年のナダルからの勝ちがまぐれではなかったことが証明されました。
 この好調さを維持すれば決勝まで勝ち進むことでしょう。
 ナダルとの再戦が楽しみになってきました。
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全豪オープン決勝「フェデラー vs マレー」

2010年02月01日 06時57分01秒 | テニス
 WOWWOWで見ました。
 2010年の決勝は、王者フェデラー(スイス、28歳)vs 挑戦者マレー(イギリス、21歳)。

 フェデラーは押しも押されぬ世界ランク1位を独走するマルチプレーヤ-。ウィンブルドン6回優勝の歴代タイ記録保持者であり、現役にもかかわらず伝説化しつつあるビッグネームです。
 一方世界ランク5位のマレーは、イギリスから登場した若手のホープ。

 このカード、前から見たかったんです。
 正当派フェデラーとくせ者マレー。
 昨年のウィンブルドンでも決勝で当たりそうでしたが、マレーが惜しくも準決勝で負けてしまい、実現せず。
 実はマレーは何回もフェデラーに勝ったことがあるんですね。

 さて、マレーのグランドスラム初優勝なるか、と注目の一戦でしたが・・・結果は3-0のフェデラー圧勝に終わりました。
 がっぷり四つの見応えあるゲームを期待していたので、少し残念。
 第1セットこそマレーが押していましたが、安定感のあるフェデラーが立ちはだかりました。

 グランドストローク戦が中心で、ネットプレーはほとんどありません。
 腰を気にするマレーのサーブは切れが今ひとつで、成功率も低い。
 ストローク戦でもマレーは押されがち。
 マレーが勇気を振り絞って打ったショットで攻めるけど、フェデラーはそれをしのぎ、ちょっと球筋が甘くなると攻めに転じてポイントを稼ぐ。
 そのくらいの差がありました。

 なにしろ、フェデラーの動きは自然体で練習でもしているかのよう。
 難しいショットも難なく決める彼の真骨頂です。
 自分のミスショットにもクールな表情で、ひとしきり悔しがるマレーと好対照でした。
 マレーが勝つとしたら、フェデラーがよほど不調か、マレーがひと皮剥けてふだん以上のプレーを維持するか、かな。

 昨今、衰えてきたと評されがちなフェデラーの健在ぶりを見せつけられたゲームでした。
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ソフトテニス中体連予選観戦記

2009年08月06日 07時19分09秒 | テニス
市営コートで行われた中体連予選を観戦してきました。

中学三年生の長男は最後の大会。
この日のために練習を積んできましたが、県大会へは手が届かずに終わりました。
結構、いい球を打っていたんだけど・・・残念!
努力してもすべてが報われるわけではない、という社会勉強になったことでしょう。

実は今を去ること30年前、私も同じ場所で白球を追っていました。
コートのフェイスこそクレーからオムニに変わりましたが、観覧席などは昔のままで懐かしい。
あの頃は「協和中学校」の全盛期で毎年全国大会レベルの選手が街から輩出されていました。

地元中学校の選手達、みな上手になっていました。
1年生の頃から何回か練習を覗いたことがありますので、2年間の成長には目を見張るものがあります。
でも、あと一歩、勝利に手が届かない。

思うに、ラリーを続けられるレベルにはあるのだけれど、その先の攻めのボールが打てていない。
チャンスボールを相手コートに打ち込むのではなく、打点を落とすのでつなぎボールになってしまう。
見ていてもどかしい。

ソフトテニスの後衛の技術レベルは以下のように考えられます。
1.初級者:ラリーを続けることができ、サーブも入れることができる(試合が成り立つレベルですが、ミスの多さで勝敗が決まります)。
2.中級者:チャンスボールが来たら上から叩きつけるシュートボールで攻めることができる(ポイントの多さで勝敗が決まります)。
3.上級者:上記プラス、一つ一つのショットがコーナーに集まる(攻められないので負けない、勝敗は総合力で決まります)。

とすると、みな初級者から中級者になかなか上がれないレベル、ということになりますか。
まあ「言うは安し、行うは難し」。
私も12年間かかってわかったことを「こうすると勝てるから」と言われても、すぐにできるものではありません。

さて、長男は「高校に入ったらインターハイを目指して硬式テニスをやりたい」とすでに心は次の目標に移っていました。
たくましい限りです。

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ウィンブルドン観戦記

2009年07月20日 21時37分28秒 | テニス
今年のウィンブルドンは昨年決勝で敗れたフェデラーの雪辱優勝で幕を閉じました。
昨年の覇者ナダルの欠場で寂しい大会になりそうでしたが、ヘンマンの跡を継ぐ英国希望の星アンディ・マレーの活躍やアンディ・ロディックの頑張りで盛り上がりました。
フェデラーとロディックの決勝はファイナルセットにもつれ込み、かつ30ゲームでやっと決着がつくという新記録。
永遠に勝敗がつかないのではないか・・・と思い始めたところにロディックのショットミスが連発し終了したのです。

アメリカ人なのにロディックは地味ですよね(コナーズと違って)。
勝って喜ぶときも泣けて悔しがるときも「頭を抱えてうずくまる」という同じ姿勢なのが印象的です。

思い起こせば、私が初めてウィンブルドンをTV観戦したのは1970年代後半、ビョルン・ボルグとジミー・コナーズがしのぎを削っている頃でした。
トップスピンのボルグとプレイスメントのお手本のようなコナーズという両極端のプレイスタイルですが、いつも素晴らしいゲームを見せてくれました。
その頃活躍した選手には、元祖悪童のナスターゼや芸術的ネットプレイで魅せたゲルレイテスなどが個性的な人々がいました。

圧巻は1980年の5連覇をかけたボルグと悪童マッケンローの4時間にわたる熱戦。
見ている方もアドレナリンで血液が沸騰しそうでした。
ウッドラケットのガットテンションを極限まで高めたボルグの打球音は「キン」という金属音。
マッケンローは柔らかいスイングでライジングショットを多用し相手のタイミングを微妙にずらせてゲームメイクします。
今でも、私の中ではベスト・ゲームですね。

その後主役はジョン・マッケンロー、イワン・レンドル、ステファン・エドバーグ(芸術的なバックハンド)、ボリス・ベッカー、アンドレ・アガシ、ピート・サンプラスと時代と共に変遷してきました。

しかし、ある時からウィンブルドン・テニスが面白く感じられなくなりました。
なぜだろう・・・サービスエースでゲームが進むようになったからだと気づきました。
ラケット材質がウッド(木製)からアルミやグラファイトへ進化し、ラケット面も大きくなりスピードボールを簡単に打てるようになると、サービスエースが取りやすくなるのです。

「ビッグ・サーバー」の登場です。

サービスゲームをブレイクされなければ基本的には負けませんから、そのような選手は上位まで進出します。
2000年頃にはイワニセビッチというほとんどサーブしか武器がない選手もいましたねえ。
ビッグサーバーの試合はサービスエースの応酬でネットプレイやラリーなど見せ所が少なくなり、観客としては駆け引きの妙が味わえず物足りない。

先日、ウインブルドンの芝のコートがプレイ・スタイルの変遷を物語っていることに気づきました。
今大会のコートを観察すると、バックライン付近の芝は荒れ放題ですが、サービスコート内はあまり荒れていません。
ところが30年前のビデオを観ると、サービスコート内の芝はバックライン付近と同じくらい剥がれて荒れています。
チャンスがあればドンドン前へ出てネットプレイで観客を沸かせたのでした。
ネットプレイこそ、テニスの華!

相撲に例えれば、巨漢力士が押し出しで簡単に勝つより、栃若時代のようにがっぷり四つに組んで釣り合いをするのをハラハラドキドキしながら観た方が楽しめるではありませんか。

車と同じようにサーブにも制限速度を設けた方が試合が面白くなると思いますが、いかがでしょう(笑)。

今大会の印象的なシーン。
フェデラーが優勝を決めた後にクラブハウスのある部屋に入ると、そこには伝説(レジェンド)の王者たちが控えていました。
年間グランドスラムを2回達成したロッド・レーバー(未だにこの記録は破られていない)。
1970年代、グランドストローカーながら5連覇の偉業を達成したビョルン・ボルグ。
1990年代、最多優勝7回を誇るピート・サンプラス。
そこに加わった、ロジャー・フェデラー(6回優勝、そして生涯グランドスラム15勝の新記録樹立者)。
4人揃って写真を撮影していました。
あの写真が欲しい。引き伸ばして部屋に飾りたい・・・。
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テニスの練習

2008年09月07日 23時36分16秒 | テニス
 今日は中学2年の長男とその仲間に混じってソフトテニスをしました.

 みんな真っ黒に日焼けしてたくましく見えます.
 中学生は伸び盛りで昨年と比べて上手になっています.
 練習熱心な長男は部長に任命され、ストロークはかなり形になってきました.
 サーブはまだまだ改良の余地有り.
 でも、たまにつき合うとその都度成長を感じさせてくれる子ども達、喜しいですね.

 昔取った杵柄で、最初の10分間はそこそこキレのある球を打てるのですが、以降は手首も下半身も思うように動きません.
 40代半ばの悲しさ.
 ゲーム勘も忘却の彼方の私ですが、一応インターハイ経験者なのでまだ中坊には負けません.
 来年はわからないなあ.

 とりあえず、明日からの筋肉痛が怖い.
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手の豆

2007年12月22日 08時38分16秒 | テニス
 「お父さん、手の豆が5回もつぶれたけどまだ痛いんだよ・・・」とは中学生になりソフトテニスを始めた長男の言葉。

 今日は土曜日ですが、彼は朝7時過ぎに部活へ出かけました。「この寒い中、朝練とは感心感心・・・」、通勤途中にちょいと覗いてみようと中学校側の道路を通りました。テニスコートで乱打をやっている様子はなく、「?」と思った直後に1人でネットうちしている彼の姿を目にしました。「ハッ」としました。
 もともと運動神経が良いとは言えない彼です。小学校時代はサッカーをやっていましたが、鳴かず飛ばず。そんな彼がこの秋のソフトテニス1年生大会でベスト16に入って大喜び(親もビックリ)。でもペアの組み替えがあり、その後全く勝ち星に見放されていて悩んでいましたが・・・腐らずに日々努力していたのですね。
 いつの間にかたくましくなっていた子どもに励まされた朝でした。涙が出そうになりました。
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