2月に入り「スギ花粉飛散開始」とニュースで流れました。
もともと過敏な重症患者さんは自覚し、薬をもらいに受診されます。
でも、思ったほど爆発的に患者数は増えてきません。
スギ花粉の飛散は始まりましたが、「少ない」レベルで推移していたのです。
そして週明けから、いよいよ本格飛散が始まります。
▢ スギ花粉 3連休明けから飛散が本格化 3月上旬から広くピークに 急増の恐れ
吉田友海:日本気象協会 本社
(2025年02月20日:tenki.jp)より一部抜粋(下線は私が引きました);
3連休明けの25日(火)頃にはようやく寒波が撤退し、厳しい寒さが和らぐでしょう。気温の上昇とともに2月末からスギ花粉が本格化しそうです。3月上旬からは広くスギ花粉のピークとなるでしょう。
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▶ 3連休明けは寒波が撤退 花粉の飛散量が急増
2/24日(月)振替休日にかけても日本列島に強烈な寒波が居座り、厳しい寒さが続くでしょう。花粉の飛散量は「少ない」見込みです。連休明け25日(火)以降は次第に寒さが和らぐでしょう。花粉の飛散量は増えそうです。25日(火)は高知や福岡で「やや多い」、26日(水)は東京や高知で「やや多い」、静岡や福岡で「多い」でしょう。花粉シーズンが本格しますので、万全な対策が必要です。
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▶ スギ花粉のピーク近づく
スギ花粉のピークの時期は、福岡では2月末からとなる見込みです。3月上旬には、高松、広島、大阪、名古屋、金沢、東京、仙台など広い範囲でピークを迎えるでしょう。ピークの期間は10日間から1か月ほど続く見込みです。
また、ヒノキ花粉のピークは3月下旬から4月上旬で、期間は5日間から2週間ほど続くでしょう。仙台はヒノキの飛散量は少なく、はっきりしたピークは現れない見込みです。
風が強く吹く日や、急に暖かくなる日には、花粉の飛散が極めて多くなり、1cm2あたり100個以上観測される日がありそうです。花粉情報や気象情報を確認して、万全な対策を心がけましょう。
花粉飛散量予測
<例年比>">今シーズンの花粉飛散量は、例年(過去10年の平均)に比べると、九州から北海道にかけてのほとんどの地域で多く、四国・近畿地方は非常に多い所もあるでしょう。例年以上に万全な対策が必要です。
外出時の花粉対策
"外出時の花粉対策">花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。
① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
② マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。
③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。
なお、「花粉症なので検査をお願いします。薬もください。」と飛び込んでくる患者さんが時々います。
その場合、私はこんな風に答えます。
「初期症状は花粉症と風邪は区別できません。
今日はお薬を処方しますから、
2週間以上症状が続いたら花粉症の検査を考えましょう。」
なぜかというと、2週間後には治ってしまう方が少なからずいるからです。
当然、アレルギー検査ではスギ・ヒノキは陰性です。
こんなエピソードを繰り返し経験してきたため、
「まず症状で診断、症状が続くことを確認できたら検査で確認」
する方針に落ちつきました。
こちらに風邪と花粉症の症状の違いがまとめられていました。
参考にしてください。
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